「おいしいです、たのしいです、きれいです、くつろぎます」これまでお客様に育まれてきた石亭の心は、これからも磨かれ続ける石亭の宝物です。
庭の西側端の桜に覆われたあずまやです。小さな待合いに隣接して配されたリビングと低い穴蔵のような寝室、その2階のツリーハウスのような浴室と続きます。
離れの背後に隠れて作られたあずまやです。館内にプライベートな広い露天風呂を配しています。誰もがこんな部屋でだらだらさせて欲しい!と言ってしまう、手のひらサイズの心地よいお部屋に進化しています。
広い2階のこの部屋には、小さく区切り寝椅子を並べている。そのまま宮島の向こうの瀬戸の島々を抜けて見ることができるのはこの部屋だけです。静かな凪の海を望み、他に何もすることなくひたすらうたた寝をしたい眺めが広がっています。
この部屋の窓際の低いカウンターの前のロッキングチェアーに腰掛ければ、知らず知らず雲を追いかけてしまうのは、いつものことでしょう。椅子のそばに置こうとして、つい選んだ絵本は宮沢賢治詩が添えられた雲の絵本。もう擦り切れてしまいましたが、何度も手直しをしながら今もある1冊です。
石亭の中央2階の海を見渡す、眺め1番のお部屋です。8畳ほどの小さめのお部屋と庭に面したカウンターとお風呂が、この部屋だけの居心地をつくります。
石亭の客室の改装のときに最初に試みられてきたお部屋です。ここで上手くいったことを、他の部屋にも取り入れていきますが、結果、ここより上手くは仕上がりません。庭を望む書斎風小部屋、薄暗く照明を落とした奥まった座敷からの庭の眺め、2階に用意された半露天風の浴室などの想いのこもった設えをお楽しみください。
緩やかにカーブをつくる濡れ縁が部屋の風流を気づかせてくれます。10畳2間のゆっくりとした部屋で低い石亭キューブチェアーに身を置いて足を伸ばせば、庭の中央の松や回遊する池の水面の爽やかな景色を取り込んでいます。月見の間とも呼ばれる風流な部屋です。奥にある風呂の塗り壁の出窓には木村繁之のオブジェがほの暗く灯っています。
離れの一番小さな部屋。ただし、この部屋にはお気に入りのモーエンセンのソファー、ラーセンのエリザベスチェアがあります。どちらも銀朱で艶もかもし出しています。浴室と窓越しに隣り合わせの小部屋も意味ありげな設えとなっています。一番のお気に入りは、すり上げ障子に隠れたアンティークな引き出し付きの開きの小さな書斎です。どうしてこのようなものが普通に復刻されないのかと不思議に思います。
お庭を愛でながら食事を、奥まった2階建ての坪庭のある1階のお部屋で床を取り、その2階にある景色のよい浴室で遊ぶ。3拍子揃ってのお部屋の準備を整えました。
掃き出し窓に腰をかけて池の鯉に餌をやる。庭を愛でる部屋の奥には、茶室風の静かな寝室。その2階には海を望む隠れ家があります。
庭に突き出すように高床式で建てられています。敷かれた畳の枚数は43枚、名前のとおり大きな部屋で大きく庭に広がる窓の広いお部屋です。床の間の影絵に浮かび上がるのは、今は昔、庭の中央に君臨していた松の姿です。
大観の向かい側の藤棚のある広いお部屋です。10畳、8畳、8畳のリビングと畳廊下、2か所のトイレ、広い浴室(岩に囲まれたシャワー)と洗面があります。庭の低い一を良しとして少し暗めの雰囲気が生かされています。石亭の借景、宮島を望む海側と背後に聳える岩山とがありますが、部屋のテラスから散策をしたいと庭に飛び出せば、すぐさま美しい借景を楽しむことができます。