> はじめての南フランス旅行 2 〜 プロヴァンス編

2015年4月2日

南フランス

はじめての南フランス旅行 2 〜 プロヴァンス編

提供:株式会社ブルーエアー

© olga demchishina - Fotolia.com

この記事は「はじめての南フランス旅行1 コート・ダジュール編」の続きになります。コート・ダジュール編をまだ読んでいない方はこちらをどうぞ。

カトリックの歴史の重みを感じるアヴィニョン

パリからTGVで約2時間40分と比較的アクセスの良いアヴィニョンは、14世紀にカトリックの首長であるローマ教皇が本拠地としていた場所です。要塞のような法王庁宮殿を中心に広がった町は周囲を堅牢な城壁に守られ、町そのものが歴史の重みを物語っています。

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by Psychs, CC BY-SA

城壁外ではサン・ベネゼ橋が川を渡り切らない姿で私たちを迎えてくれます。今では毎年有名な演劇祭が開催されていたり、プティ・パレ美術館やアングラドン美術館のような質の高い美術館を有していたりと芸術とも関係の深い町となっています。

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by thecrypt, CC BY-SA
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by abrocke, CC BY-SA

アヴィニョン周辺の見所(1) プロヴァンスの田舎の景色が広がるリュベロン地方

アヴィニョンの東とエクス・アン・プロヴァンスの北に広がるリュベロン地方は、プロヴァンスの田舎の風景が広がる一帯です。

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by AndyLawson, CC BY

丘の上に張り付いたかのような鷲の巣村のゴルド、ラベンダー畑の中に佇むセナンク修道院、この地方を有名にするきっかけとなった「南仏プロヴァンスの12ヶ月」の作者が住んでいたメネルブ等、リュベロン地方で訪れるべき町をあげたらきりがありません。

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by Andrea Schaffer, CC BY
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by decar66, CC BY

難点は公共の交通手段では行きづらい点ですが、アヴィニョンやエクス・アン・プロヴァンスからツアーが出ているので上手に利用して訪れてみると良いでしょう。

アヴィニョン周辺の見所(2) 古代ローマの遺跡を残す町

プロヴァンス地方一帯は昔ローマの属州となっていた時期がある為、ローマ遺跡が残る町があちこちにあります。有名所では世界遺産にも登録されているアルルやポン・デュ・ガール、保存状態の良い遺跡を持つオランジュやニーム、サン・レミ・ド・プロヴァンス等があります。

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by hsivonen, CC BY
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by TyB, CC BY
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by tm-tm, CC BY-SA

また、これらの町のうちのいくつかはその見所をローマ遺跡に限定していません。アルルやサン・レミ・ド・プロヴァンスは画家のゴッホゆかりの地ですし、ニームでは古代の闘技場を利用した闘牛が見られます。

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by Party0, CC BY
by Talisen, CC BY-ND

様々な人種がすれ違う港町マルセイユ

フランスで人口2位の都市マルセイユは、古くから地中海における重要港として交易で栄えて来ました。町の見所は何と言っても旧港で、白い小型船が隙間なく並んでいる様は港町マルセイユならではの景色です。

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by dalbera, CC BY

旧港の入口両脇には要塞がそびえ歴史上マルセイユが重要な港町であった事を物語っています。この港からは小説「モンテ・クリスト伯」にも出てくる牢獄の島、イフ島への遊覧船も発着します。

by Jeanne Menjoulet&Cie, CC BY-ND

旧港の南側には丘の上からノートルダム・ドゥ・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂が町を見守り、北側にはかつて漁師たちの居住していたパニエ地区が広がります。この辺りは細い路地に洗濯物がはためき下町の雰囲気が漂います。プロヴァンスの長閑な田舎とは全く違う大都市、港町の雰囲気がマルセイユの魅力と言えるでしょう。

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by antonin_remond, CC BY

マルセイユ周辺の見所(1) 大自然が生んだ景勝地カランク

マルセイユとカシの間には、石灰岩の断崖絶壁が複雑に入り組む入江(カランク)が広がっています。この白い岩が織りなす景勝と地中海の眩しい程に青い海の作りだすコントラストは訪れた者の目をくぎ付けにします。

by akunamatata, CC BY-ND

カランク巡りはマルセイユやカシから出発する船を利用して海側から見る事も出来ますし、山道を歩いて行き断崖の上から見下ろすハイキングコースもあります。体力のある方はハイキングコースを試してみるのも良いかもしれませんね。

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by austinevan, CC BY

マルセイユ周辺の見所(2) セザンヌの故郷エクス・アン・プロヴァンス

マルセイユから電車で約40分の町エクス・アン・プロヴァンスはその歴史を紀元前にまで遡る事が出来る由緒ある町の一つです。プロヴァンス伯領の首都として栄え、15世紀に大学が設置された事もあり、今では学術の町としても有名です。

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by Andrea Schaffer, CC BY

また、日本でも有名な画家セザンヌが生まれた町でもあり、彼のアトリエをはじめとするセザンヌゆかりのスポットがいくつか存在します。

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by GriffinStar7, CC BY

終わりに...

南フランスの2つの地方の主要都市と周辺の町の魅力を中心にご紹介しましたが、心魅かれる町は見つかりましたでしょうか。今回取り上げた町は、公共の交通機関で行ける場所を主に選びましたが中には車でないとアクセス出来ない所もあります。けれどもそのような場所には、起点となる3都市から出発するツアーが大体ありますので上手に活用して下さい。

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by Selden Vestrit, CC BY-SA

また、滞在都市の選択は旅の目的に沿って行う事が基本ですが、滞在日数に余裕があれば、途中で都市を変えてその違いを楽しむのも良いと思います。もちろん、旅行期間中一つの都市に留まり、その都市と周囲の町を集中的に回るのも良いですし、自分の興味のあるテーマに沿って滞在都市を選択するのも面白いと思います。初めての南フランス旅行で是非お気に入りの場所を見つけて下さい!

筆者 : café gourmand

初めてのヨーロッパ旅行でフランスの魅力にはまる。その後フランス語を勉強し始め、留学を経て、1〜2年に一度のペースでフランスへ。有名観光地も好きだけれども、地方の小さな町、村を散策するのがお気に入り。現在はフランス地方都市在住。