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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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オーストリア【ウィーン】は「観光」する価値あり?オススメ観光地を徹底検証!

歴史と文化にあふれるウィーン。ベートーベンゆかりのスポットが点在し、名曲をはぐくんだ美しい風景に出合える。ヨーロッパ最大級の自然史博物館や産業技術博物館は見ごたえのあるコレクションが充実。変化のある歴史鑑賞をするなら、世界で唯一の地球儀専門博物館、時計博物館などのワンテーマ博物館も面白い。街には絵になるような小路が多数あり、雰囲気あるカフェやレストランが並ぶ。見どころいっぱいのウィーンのオススメ観光地をご紹介します!

ウィーン【アム・ホーフ周辺】石畳の小路を散策

グラーベンからアム・ホーフ周辺にはクレント小路、ナーグラー小路など美しい石畳の小路が多い。多少迷ってもこのエリアはそんな裏路地を探して歩くのが楽しい。

アム・ホーフ広場にその威容を誇る アム・ホーフ教会 Kirche Am Hof

1386~1403年に建造された。ウィーンがナポレオンに陥落された1806年、時の帝王フランツ2世は正面のバルコニーからローマ帝国の消滅を告げ、代わりにみずからをオーストリア帝国の皇帝としたといわれる。

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巨匠ヒルデブラントの作品がここにも ウルバニハウス Urbanihaus

バロック建築の大家ヒルデブラントが1730年代に設計を担当した。エントランスや、張り出した2階窓などのユニークな意匠が面白い。以前ワイン・レストランがあった地下は、現在ワイン蔵として使われている。

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クレント小路 Kurrentgasse

ゆるやかなカーブが美しい絵になる小路。レストランもパン屋もいい。

ウィーン【ホーアー・マルクト周辺】アンカー時計からナイトスポットへ

かつては魚市場だったホーアー・マルクトからナイトスポットが集まるバミューダ・トライアングル、そして旧市庁舎へと歩き、昼と夜では別の顔を持つウィーンを知る。

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ウィーン史に名を残す偉人たちの時計 アンカー時計 Ankeruhr

画家フランツ・フォン・マッチュがデザインし、1911~17年にかけて制作されたからくり時計。ヨーゼフ・ハイドンやマリア・テレジア夫妻など、ウィーンの歴史的偉人たち12組が音楽とともに時刻を告げる。

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3羽のカラスが店の目印 クラー・クラー Krah Krah

店名はカラスの鳴き声を意味し、看板もカラス。ドイツ産を中心に豊富な品揃えのビールが人気。

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ライブ演奏で人気のカフェバー ローター・エンゲル Roter Engel

店名は「赤い天使」という意味で、毎晩22時頃から始まるライブ演奏で人気の店。ジャズやロックなど日替わり演奏が始まると大いに盛り上がる。テーブル席では食事もできる。

ウィーン【シェーンラテルン小路周辺】雰囲気ある小路さんぽが楽しい

シュテファン寺院東側にあるエリアもまた雰囲気ある小路が多く、そぞろ歩きが楽しい。この界隈は古いレストランも多いので途中でランチ休憩を挟んでもいい。

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【ベッカー通り Bäcker Straße】
パン職人通りという名の小路には酒屋やワインバー、レストランが集中。

芸術家が集まるカフェバー アルト・ウィーン Alt Wien
モーツァルトが『フィガロの結婚』を作曲したモーツァルトハウス・ウィーンの近くにある。薄暗い店内は芸術家やデザイナーたちが集まり、夜になるといきいきとしてくる。入口のカウンターはパブ・スペースで、奥は落ち着いた雰囲気。

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【シェーンラテルン小路 Schönlaterngasse】
「バジリスケンハウス」のそばにはレストラン「ツム・バジリスケン」も。

怪物伝説が今も残る緑の館 バジリスケンハウス Basiliskenhaus
ここにはかつて鶏とヒキガエルを合わせたような怪物バジリスクが棲んでいて、見ただけで人を殺すといわれていた。ところがパン職人がバジリスクに鏡を向けたところ怪物が石になってしまったという伝説がある。その様子が怪物の姿とともにファサードに壁画として残されている。

ウィーンの伝統と歴史を感じるワンテーマ博物館が面白い

ちょっと変わったアプローチでウィーンの歴史を探るならワンテーマ博物館で決まり。ウィーンの生活に根差した文化的資料が多く保存され、市民の愛着も感じられて楽しい。

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数百年前の時を刻んだ時計たち 時計博物館 Uhrenmuseum

設立は1917年。15世紀から現代にいたる、世界中から集めた3000のコレクションを誇る。1810年代の楽器や果物を模した小型時計や、宝石を施した装飾品の時計、仕掛け時計など興味深い。

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世界で唯一の地球儀専門の博物館 地球儀博物館 Globenmuseum

地球儀や天球儀だけでなく、月や惑星をかたどったものなど、すべて合わせると650点以上を所蔵。地球儀の歴史や制作過程など、資料や映像でも詳しく説明している。

ウィーンならではのエンタメ系博物館で遊ぶ

文化の都として名を馳せただけあり、エンターテインメントの歴史も半端ではない。そんなウィーンならではの娯楽芸術を、遊び心あふれる展示で楽しませてくれる。

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オーストリアの舞台芸術のすべて オーストリア演劇博物館 Österreichisches Theatermuseum

舞台衣装、舞台模型、写真、ポスター、プログラム、関係資料を集めたライブラリーなど、演劇関係の展示品は170万点と、圧倒的な数を誇る。

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まるでサーカス小屋で生まれたアート サーカス&ピエロ博物館 Circus & Clownmuseum

サーカスやマジックショーで使われた衣装や小道具、ポスターなどが懐かしく童心を刺激する。有名なピエロの歴史なども紹介している。

ウィーンでマジメ楽しい自然科学系博物館に出かける

自然科学の興味を刺激し育ててくれる博物館には、趣向を凝らした展示も多くある。普段はお目にかかれないものから、子供と一緒に楽しめるジャンルまでいろいろ。

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ヨーロッパ最大級のコレクション 自然史博物館 Naturhistorisches Museum

鉱物、化石、生物(動物、鳥類、両生類、魚類、昆虫など)の標本をはじめ、恐竜の骨格の標本や、ヴァッハウ渓谷で出土した3万年前の石の人形ヴィレンドルフのヴィーナス、マリア・テレジアが夫から贈られた宝石の花束などが展示されている。

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科学の好奇心を満たす充実の展示 産業技術博物館 Technisches Museum Wien

オーストリアの産業技術の発展を年代別に展示。鉄道の模型、情報機器、鉄鋼や楽器などに加え、炭鉱の採掘体験コーナーなど子供も楽しめるよう工夫されている。

ウィーン【ハイリゲンシュタット】ベートベンが遺書を書いた街

緑豊かなウィーンの森に抱かれたハイリゲンシュタットは、ブドウ畑が広がる静かな土地。聴力を失ったベートーヴェンが温泉療養のために住んだ場所として知られ、彼が作曲の拠点とした住居や、弟たちに宛てて悲痛な遺書を綴った家など、ベートーヴェンゆかりのスポットが点在している。シュライバー川沿いには、『交響曲第6番・田園』の構想を練ったと伝えられる散歩道が今も残り、名曲をはぐくんだ美しい風景を眺めながら散策するのも楽しい。

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絶望して遺書を執筆した家 ベートーヴェン遺書の家 Beethoven Wohnung Heiligenstadt

難聴の悪化に苦しんだベートーヴェンが将来を悲観し、1802年に2人の弟宛てに遺書をしたためた家。結局手紙は発送されず、ベートーヴェンは試練を克服してその後も作曲活動を続けた。現在この家は記念館となっており、遺書が書かれた背景や当時の作曲の様子などを紹介している。

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ベートーヴェンの散歩道

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