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筆者撮影

Manaca O'Gawa

更新日:2018年1月7日

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フランス・アルザス地方コルマールとクリスマス

コルマールはアルザス地方の中心の地方都市のひとつでオー・ラン県(Haut-Rhi)の県庁所在地、ドイツの国境からもほど近いフランスの東側に属しています。パリからのアクセスは、フランス高速鉄道TGVで片道おおよそ二時間半、ストラスブールから30分ほどで到着することができます。アルザス地方は、歴史的にドイツ、フランスどちらにも属したことがあり、その両国の特徴が混ざり合った独特なアルザス文化が今なお健在しています。おなじみのジブリ映画「ハウルの動く城」にも、アルザスの街並みが映画中に描かれており、その特徴的な建築の中を歩けば、まるでおとぎ話の中にいるかのような雰囲気を味わえるでしょう。

コルマール

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筆者撮影
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筆者撮影

コルマールを訪れるのにもってこいの時期は、ずばり冬。ヨーロッパでは、各地で開かれるクリスマス市(英:Christmas Market、仏:Marché de Noël)が知られていますが、その中でもコルマールのマルシェドゥノエルは、ヨーロピアンの中でも美しいクリスマス市として有名です。街の一部で開催されるのではなく、屋内外の街全体がマルシェドゥノエルに早変わりしてしまったかのような規模で行われます。

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筆者撮影

シナモンなどのスパイスをきかせたホットワイン(Vin Chaud)は有名ですが、ほかにもフランスのクリスマスで定番のパンデピス(Pain d’épices)、香ばしいココナッツマカロン(Macaron Coco)、アルザス料理で有名なソーセージと発酵キャベツ・シュークルート(Choucroute)、卵をふんだんに使った素朴なパスタ・シュペッツレ(Spätzle)など郷土料理も比較的手ごろな値段で、気軽に挑戦してみることができます。

逆にレストランで、きちんと食事をしたい場合、土日は非常に混むことと、日曜日は休業のお店が多いので、事前に予約しておくことをおすすめします。

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筆者撮影

マルシェドゥノエルが有名な街だけあって、クリスマスのシーズンでなくてもクリスマスのグッズや関連商品を取り扱う雑貨店も多く、お土産や自分用のショッピングも楽しめそうです。モダンなファッションやコスメは、Rue des Clefsの付近、トラディショナルな雑貨やフランスらしい小物などは、サンマルタン大聖堂(Cathedrale Saint-Martin)の付近で見つけやすいので、ぜひ散策エリアの参考にしてみてください。

また特徴的なコルマールの美術館として、おもちゃ美術館(Musee du Jouet)があります。フランスやヨーロッパの幼児、児童用のおもちゃから、フィギアやレゴ、アニメなどの大人も楽しめるようなコレクション、また巨大チェスやフロア中に広がる巨大鉄道模型など、子供だけでなく、大人の少年少女時代の心をもくすぐるような品々がたくさん並んでいます。入場料は、大人5ユーロ、8~15歳4ユーロ、7歳以下無料です。火曜日は休館日なので注意が必要です。

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筆者撮影

日本人にとっては少しマイナーな観光地ですが、大都市パリやリヨンなどとは一味違った素朴で独特な雰囲気を味わうことができるコルマール。パリからも直通のTGVでいくことができるので、ぜひ一度、アルザスのクリスマスを体験してみてください。

文化、社会をテーマに研究をし、各国各地の文化や歴史を探検中の学生です。世界中の地域そのものに触れられるような場所、アクティビティ、食文化等の情報をお伝えしていきます。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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