2017年9月10日

アメリカ

これを食べなきゃ帰れない!?ポートランドのドーナツ厳選5選!

by シュローダー彩

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筆者撮影

ポートランドといえば、甘党の誰もが真っ先に思い浮かべるであろうスイーツ「ドーナツ」。ここポートランドでは、小さなエリアにたくさんの凝りに凝ったドーナツ屋さんが互いにしのぎを削りあい日々、切磋琢磨しているようです。その様子はまさに”ドーナツ激選地”と言っても過言ではありません。感心するのは、どのお店も自分らしさ、オリジナリティを持っていて、それを大切にしているということ。「人気のフレーバーがお隣にあるから、それをただ真似しちゃえ!」ではなく、それぞれのお店が自分達にしか作り出せないような、独創性のある味や独自のデザインのドーナツを、自信を持って提供しているということです。流行りよりも自分らしくあろうとすることを美徳とするポートランドの人々の生き様が、アメリカのソウルフードであるドーナツを通して垣間見えます。今回はそんな”ドーナツ激選区”の中でも特にオススメのドーナツ屋さんをご紹介します。

土曜日限定のアーティスティックでおいしい、出来たてドーナツを頂くならSweetpea Baking Co.

本日最初にご紹介するお店は、地元の方に愛される素敵なカフェ兼ペイストリーショップが週にたったの1日、土曜日にだけ提供するという貴重なドーナツ屋さんです。

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筆者撮影

その噂の味を味わいに、ドーナツが店頭に並ぶという朝9時にお店に到着しました。このお店のドーナツの味には定番というものがなく、当日のお楽しみで4、5種類のラインナップが提供されます。こういったところもポートランドらしいというか、事前に告知などもしないというのがおもしろいなあと感心します。

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筆者撮影

私達が到着する頃には、既にお店はそれなりに忙しく、マフィンやベーグル、スコーンやデニッシュペイストリーなどがショーケースに綺麗に並んで陳列されていました。しかし、私の肝心のお目当てのドーナツの姿が見当たりません。代わりにクロナッツが既に陳列されていましたが、フレッシュなクロナッツは確か月曜日限定だったはず…という記憶が脳裏をかすめたのと、私が食べたいのはもっちり、ふかふかのドーナツであり、パリパリサクサクのパイのような食感ではなかったので、美味しそうとは思いましたが今回は我慢しました。

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筆者撮影

しばらく様子を見ていても、忙しそうなキッチンからドーナツがやってくる気配はありません。心配になってコーヒーを注文すると同時に店員さんに尋ねてみることに。「あ、もうすぐ出て来るよ!あと…15分?20分くらいかな?」キッチンの後ろの方を見やり、店員さんが放った一言に良かった!と、ホッと胸をなでおろしました。コーヒーを受け取り席について、ドーナツが来るのを今か今かと凝視しながら待っていると、次第にカフェは混雑、オーダーカウンターには列ができはじめました。

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筆者撮影

中には数人の人々がやはりこのお店のドーナツ目当てでやってきているらしく、同じ質問を店員さんに問いかけています。はやる気持ちを抑えきれずにそわそわとし始めた頃、 キッチンの後方から女性シェフが、色とりどりのドーナツが顔を覗かす背の高いラックを引っ張ってやってきました。彼女がよいしょ、とレジの後ろにそれを設置すると、私の中で運動会のよーい、どん!の号令がかかった気分です。運動会でだってこんなに張り切ったことは一度だってない私ですが、ピュン、とレジに飛んでいって、ちょうど一段落ついて空いた列に並び、しげしげとドーナツの乗ったラックを覗き込みます。

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筆者撮影

意気勇んで店員さんにドーナツの味について尋ねると、私の熱血ぶりに圧倒されながらも、今回は4種類のドーナツがあることを教えてもらいました。1つ目はフレッシュなブルーベリーとジューシーなベリージャムがドーナツホールに詰まった、カソナードシュガー(良質なサトウキビ100%から作られる精製前の粗糖。まろやかな甘み、果実のような甘酸っぱい芳香を持つ)の風味がたまらない「ベリーパイ」。2つ目はバニラアイシングに赤やブルーのカラーリングを施したギャラクシーな色合いの「スプリングマジック」

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筆者撮影

3つ目は「ボストンクリーム」というアメリカ・ボストン発祥の、生地の中にカスタードクリームを詰め、上面をチョコレートアイシングでコートした、アメリカンドーナツ界のクラシックなドーナツ。4つ目は「メープルバー」。これはここ最近アメリカのドーナツショップで定番化しつつある人気のフレーバーです。一般的にひょろりとした長方形型のドーナツの表面にメープルアイシングを塗ったものですが、このお店のメープルバーはかなり大きく、長方形というよりも1丁分のお豆腐サイズ。

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筆者撮影

ドーナツはどれもほんのりまだ温かく、正真正銘のできたて!しっかりと噛み応えがあって弾きの良いイーストタイプのドーナツ生地はもっちり、むちむち、しっかりしたパンを食べているような身の詰まった食感と、甘さもしっかりしていますが、しっかりしたパン寄りの生地との相性がちょうど良く、とても上手く計算されています。定番系のボストンクリームのカスタードもまだほんのり温かく、メープルバーはしっとりふかふか、モッチモチで、今まで頂いたメープルバーの中で一番美味しいと思いました。

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筆者撮影

見た目の独創性に反してバニラの風味が弱いスプリングマジックはちょっと残念でしたが、ブルーベリーパイのお味は全体のバランス、アイディア、使われているお店手作りであろうジャムの質も合わせ、すべてが秀逸、今回のドーナツの中で最も完成された美味しさでした。カソナードの風味豊かな香りとベリーの相性の良さに目から鱗です。皆さんもぜひ、土曜日は出来たてのまだほんのり温かいドーナツを味わいに早起きしてみませんか?

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筆者撮影

【 Sweetpea Baking Co.】
所在地:1205 SE Stark St, Portland, OR 97214
営業時間:月〜土 AM8:00 – PM6:00
     日曜日 AM9:00 – PM5:00
定休日:なし
HP: http://sweetpeabaking.com/

やっぱりここは絶対に外せない、ポートランド・ドーナツの王様!Voodoo Doughnut

さて、2軒目にご紹介するのはここ、やはりポートランドのドーナツ界の王と言ってまず間違いない伝説的な、カルト的な人気を誇るドーナツショップ 「Voodoo Doughnut」

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筆者撮影

しかし、今回ご紹介するのは本店の第1号店ではなく穴場の2号店です!1週間を24時間営業しているというのに、ダウンタウンにある1号店の長蛇の列といったらもう、これはお店のHPでも書かれている通り、このドーナツにブードゥーマジックが込められているとしか考えられません。そんな私は、このドーナツを実際に自分で食べてみるまで、単なる物珍しさと奇抜さだけを売りに食べ物で商売をしている不届き者、などと勝手に大変失礼な妄想を抱いていましたが、それももう過去の話。今や私も完全にこのブードゥードーナツの信者になった一人です。

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筆者撮影

見た目の奇抜さ、味のずば抜けた個性と技量の伴っている様に加えて、店内の装飾などへのこだわりようはもう芸術の領域に達しています!特に2号店を訪れる観光客の方は少ないと思いますが、2号店の店内の内装も1号店に次いで奇抜な世界観を維持していておもしろく、必見です。

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筆者撮影

ドーナツも、私と主人は1号店よりこちらの2号店の方が衝撃を受ける美味しさでした。それぞれの店舗で手作りしているのか1カ所で製造しているのか定かではありませんが、こちらの店舗のドーナツはもっとイースト臭が強く、生地自体がしっとり、ずっしりと保水性が高く重みがあります。

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筆者撮影

しかしパンではなく、あくまでも完璧なドーナツらしい生地で嚙み切りやすく、密度の濃い保水性抜群のふんわり生地は歯型が残るほど。私が夢に描いたアメリカンドーナツの最も完成された姿でした。

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筆者撮影

いただいたブードゥードール(表面にチョコレートアイシングを施し、ラズベリージャムを詰めたブードゥー人形の型をしたドーナツ)に詰まっているラズベリージャムもことのほかたっぷりこぼれ落ちるほど詰まっていました。

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筆者撮影

主人はあえて究極にシンプルなグレーズドドーナツに挑戦。今までの人生の中で最も美味しいグレーズドドーナツだったと断言していました。相当フレッシュなドーナツにたまたま巡り会えたからだったのか、それともこの店舗だからこそなのか、真相はまだ謎に包まれています。が、だからこそ甘党のドーナツマニアさんにはぜひ、両方の店舗を比較していただきたいですね!
【 Voodoo Doughnut 】
店舗名: Voodoo Doughnut Too(Two)
所在地:1501 NE Davis St, Portland, OR 97232
営業時間:月〜日 24時間
定休日:サンクスギビング、クリスマス、信念、2月の中1日
HP: http://voodoodoughnut.com/index.php

独特の食感は好みなら病みつきになっちゃうこと間違いなし!?のPetunia’s Pie & Pastries

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筆者撮影

3店舗目はお店のキュートで愛らしい世界観に、女性なら誰もが虜になって浸ってしまう素敵なパイとペイストリーのお店「Petunia’s Pie & Pastries」のドーナツをご紹介します。

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筆者撮影

こちらのお店はパステルカラーの優しいピンクとミントグリーンを基調とした女の子の思い描くケーキ屋さんを再現させたような内装に、実に豊富なバリエーションのアメリカンなケーキ達が美しくショーケースに陳列されています。クラシックで高さのある甘〜いレイヤーケーキをはじめ、カップケーキにチーズケーキ、クッキーに至るまで、どれもお店の雰囲気にぴったりとマッチしたキュートなデコレーションで統一感があります。

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筆者撮影

そんななか、かわいい脚付ケーキ台の上に乗った、数種類の小振りな気になる”まあるいもの”を発見しました。かわいいピンク色のユニフォームに身を包んだ雰囲気もお店にぴったりのかわいらしい店員さんにこれについて尋ねると、なんとこちらは土日限定だというドーナツ。3種類あるなか、私が興味を惹かれたのはお店のオリジナリティが強いと感じたピニャコラーダ風のトロピカルなドーナツでした。

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筆者撮影

こちらはパイナップルのジュースをココナッツ入りの生地に練り込み、表面にはココナッツミルクのアイシングとローストしたココナッツをまぶしつけたというもの。ドーナツの生地自体が楕円形で平べったく、大きさと形は日本のコロッケに似ています。

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筆者撮影

割ってみると、予想以上にみっしりとした生地は割くのにもかなり力が要るほどひと苦労でした。ふんわり感はなく、野球のボールのように押し返ってくる力強い弾力があり、噛んだ感想はパウンドケーキをドーナツとして揚げた感じです。独特でぎゅ、ぎゅ、と噛み締めるようにしていただく生地は今までドーナツで経験したことがない食感ですが、これはこれでものすごく独創的で食べ応えがあり、だんだんとクセになりそうな味わいです。残念だったのはパイナップルの風味がココナッツの風味に負けてしまっていたことと、ドーナツ自体の油切れが悪かった点でしょうか。それでも、この独特の食感には、なんだか無性にまた食べたくなってきてしまう、不思議な魅力がありました。

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筆者撮影

【 Petunia’s Pie & Pastries 】
所在地:610 SW 12th Ave, Portland, OR 97205
営業時間:日〜水 AM9:00 – PM7:00
     木曜日 AM9:00 – PM8:00
     金〜土 AM9:00 – PM10:00
定休日:なし
HP: http://petuniaspiesandpastries.com/

さっぱりとした甘さと生地は日本人にも食べやすい!必食は洗練された大人の味、ラベンダーのドーナツをCOCO Donuts

こちらのお店はポートランド内に何店かお店を構えているドーナツ屋さん。

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洗練された店で内装もスッキリとした印象、ドーナツの味も種類もいたってシンプルですが、このお店を訪れた理由はこのお店のシグネチャー商品であるラベンダードーナツを頂くため。

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こちらのラベンダーの風味のアイシングを使用しているという、なんともおしゃれな発想のドーナツは、食べて最初にびっくりしたのが、アメリカらしからぬ、空気のように軽くてふわふわの食感と、甘さを抑えたアイシングです!

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このドーナツの生地の、とても懐かしい香りと味、食感は、どこかで…と回想して、はた、と気がついたこの郷愁を思わす味は、ミスタードーナツのあの生地にまさにそっくり!!でした。脂っこさも皆無、甘さも極限まで控えたようなドーナツは繊細な日本人の舌にも良く合うのではないでしょうか?

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ただし残念なのが、この生地が若干パサついている感も否めなかったところと、単体でいただくとほんのりかすかに上品に感じるラベンダーの風味が、コーヒーと共にいただくことで完全に吹き飛んでしまい、ただの甘いグレーズにしか感じられなくなってしまったことです。コーヒー自体も個性のある豆の味がして、普通のドリップコーヒーの中では美味しい方だと思うのですが、そのコーヒーの個性ある味が災いしてしまい、一緒に食べた時にドーナツの味を邪魔してしまうのは、非常に勿体無いと思いました。

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【 COCO Donuts 】
所在地:33 N Skidmore Street, Portland, OR 97204
営業時間:月〜金 AM6:00 – PM5:00
     土〜日 AM7:00 – PM4:00
定休日:なし(店舗によって営業日と時間が異なる)
HP: http://cocodonuts.com/

魅力的で豊富な味のバラエティー!ひとくちサイズのドーナツはあれこれ試したい女性にぴったり!なDonut Byte Labs

最後にご紹介するのはブードゥードーナツ本店1号店の目と鼻の先にあるミニドーナツのフードトラック「Donut Byte Labs」

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小さいひとくちサイズのドーナツにどれも魅惑的な味のカップケーキのようにたっぷりのアイシングをデコレーションしたお味は他では珍しいものばかり。

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4種類あるミニドーナツは、クレームブリュレやストロベリーショートケーキ、ミルク&ハニー、フレンチトーストなど、さらに10種類のトッピングを選ぶことができ、一度にたくさんの味を食べ比べしてみたい!という欲張りな願いを、きっと叶えてくれることでしょう!

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筆者撮影

【 Donut Byte Labs 】
所在地:12 SW 4th Ave, Portland OR 97204
営業時間:月〜木 AM6:00 – PM6:00
     金曜日 AM6:00 – AM12:00
     土曜日 AM10:00 – AM12:00
     日曜日 AM11:00 – PM20:00
定休日:なし
HP: http://www.donutbytelabs.com/

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筆者 : シュローダー彩

ルコルドンブルー卒業後、ピエールエルメ、赤坂のイタリアンレストランでディオールやイタリア大使館などのパティシエを務める。 現在はシアトルに在住。『地球の歩き方』でも記事を執筆。食べる事が趣味。HPはこちら

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