更新日:2020年4月13日
牛肉よりも豚肉よりも、鶏肉が大好きとおっしゃる方はたくさんおられると思います。
かくいう私も、日常的に鶏肉を食する機会が多いので、鶏肉派に属すると言っても過言ではありません。しかし、日本での代表的な鶏肉料理というと、何が思い浮かぶでしょうか。から揚げや照り焼きチキンなどが、その筆頭に挙げられるかも知れません。
インドネシアの中でも、もっともポピュラーな観光地であるバリ島では、実に様々な鶏肉料理を味わう事が出来ます。これらの料理の名前を覚えておくと、せっかく観光に来たのに、聞き覚えのあるナシゴレン・ミーゴレン・バビグリン・ナシチャンプルだけを、ローテーションで毎食食べなければいけない、という地獄の胃もたれループを抜け出す事が出来るでしょう。
では、どんな鶏肉料理があるのでしょうか。アヤム・ブトゥトゥとベベ・ブンギルはバリ島でも有名な鶏肉料理の名前です。インドネシア語では、アヤムはにわとり、ベベはアヒルを意味します。他にもバリ特有ではありませんが、アヤム・ララパン、ソト・アヤム、ソト・チェケルそして、私の大好きなアヤム・バカルなどなど、そうそうたるメニューの数々を堪能する事が出来ます。
全てを取り上げたい所ですが、独断と偏見で今回はアヤム・バカルのご紹介をしたいと思います。
このアヤム・バカルですが、簡単に言うと鶏肉の炭火焼きの事なのです。日本でも食べられるですって?確かにそうかも知れません。しかし、サンバル(トマトと唐辛子、エシャロットその他香辛料で作ったソース)が日本にはないではありませんか。実にシンプルな調理法でありますが、熱い国で冷えたビール片手に、炭火で焼いた香ばしい鶏肉を激辛のサンバルであえながら頂く、最高のご馳走であります。
どこのワルン(食堂)で頂いても、そんなに遜色ないと思いますが、デンパサールのJalan tukad buajiにあるアヤム・バカルのお店は夕方の開店から、人だかりが出来るほどの人気店です。ロンボク島出身のご主人がつくるサンバルの味が決めてかと思われます。このサンバルだけでも、ご飯の1杯や2杯軽くイケちゃいそうです。そしてこの店のご主人ですが、とてもお人柄が良いので、おいしい食事とすばらしい接客で、2倍3倍の満足を味わう事ができます。
最後にもう一つ、もしアヤム・バカルを注文されたなら、インドネシア流・本当に食事を楽しむ方法を是非とも実践して頂きたいと思います。それは「手」で食べるという事です。これを試されたなら、おいしい食事がさらにおいしさを倍増される事間違いなしなのです。
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