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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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お金 MONEY

手数料、安全面からもクレジットカードの利用を基本に考えたい

通貨(CURRENCY)

フランスの通貨は欧州共通通貨のユーロ(€)。紙幣は7種類あるが、通常使われるのは€5、€10、€20、€50、€100の5種類。高額紙幣の€200、€500はあまり流通していない。硬貨は1¢〜€2までの8種類。 フランス語では、ユーロはウロ、セントはサンチームのように発音される。

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両替(EXCHANGE)

為替レート(EXCHANGE RATE)

€1=114円 (2016年10月現在)1万円で約€88

日本円の現金をユーロに両替する場合、€1の両替に対して、手数料4〜6円が上乗せされるのが一般的。フランスで両替するよりも日本で両替するほうが、多少レートは良い。

両替できるところ(PLACES TO EXCHANGE)

日本円からユーロへの両替は、銀行、両替所、大きなホテル、空港、鉄道駅などでできる。

●空港の両替所 
パリに早朝に到着した場合には、閉まっていることもある。レートのことを考えても、日本国内で両替をすませておきたい。クレジットカードなどでの支払いやキャッシングも、有効に使いこなしたい。

●銀行
外貨を取り扱う銀行支店で両替できる。営業時間が限られているが、一般に最もレートが良い。24時間利用できる自動両替機を設置している場合もある。

●ホテル
大きなホテルでは24時間両替できるが、レートはあまり良くない。

●両替所
Change(シャンジュ)の看板が目印。営業時間が長く便利だが、表示のレートより実際には悪い場合がある。下のような表示のほか、たとえば、「0.885=100JPN」のように100 円あたりのユーロ表示のところがある。この場合は1万円の両替で€88.5になる。

自動両替機の使い方

市中銀行には自動両替機を備えているところがある。24時間利用でき、円からユーロへの両替も可能。ただし、おつりやコインは出てこないのでレート的には良くない。使い方の手順は英語で示されている。

➀ 各国の国旗が表示されているので、両替したい通貨を選択する。
➁ 「紙幣を挿入introduisez les billets」と表示されたら、差込口に紙幣を入れて、CLOSEのボタンを押す。
➂ 換算の総額が表示されたらOKボタンを押す。相当額の紙幣が出てくる。

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レート表の見方

日本円をユーロに両替するときのレートはWE BUY/ACHETEで示されている
FRAIS/COMMISSIONとある場合は、さらに手数料がかかるので注意

クレジットカード(CREDIT CARD)

現地通貨を手に入れるのに最も安全で、換算レートも良いのが、クレジットカードのキャッシング。多額の現金を持ち歩かずに済み、予想外の出費にも対応できる。キャッシング機能を使えば、街なかのATMで現金を入手することもできる。また、クレジットカードは持ち主の身分を保証するもので、ホテルやレンタカー会社では、デポジット(保証金)代わりに。店によっては使えるカードが限られるため、国際カードを2種類以上持っていると安心。

キャッシング(CASH WITHDRAWAL)

●ATMから 
VisaやMasterCard、JCBなど、国際ブランドのカードなら、現地の空港や駅、銀行などにあるATMでキャッシングできる(暗証番号が必要)。Visa(PLUS)、MasterCard(Cirrus)など、自分のカードと同じマークがあるATMなら利用可能。限度額や利用条件は出発前に確認しておきたい。

●提携金融機関の窓口 
必要事項を記入し、クレジットカードとパスポートを提示。売上票にクレジットカード裏面と同じサインをする(暗証番号が必要な場合がある)。

●換算レート 
クレジットカード会社により少しずつ異なるが、利用日当日から2日後までに、利用データを処理した日のレートで換算される。銀行間レートが適用されるので、両替をするよりレートが良い。

●利息 
クレジットカード会社からの借り入れなので、手数料ではなく、翌月の返済までの期間の利息の支払いになる。利息は会社により異なるが、ほとんどが16~18%の年利を日割で計算。締め日に近い日にキャッシングをしたほうが利息は少なくなる。ただし、キャッシングの記録が処理されるには数日かかることもあるので、締め日の3、4日前にキャッシングするのが得策。締め日や支払日を待たず、返済する繰り上げ返済なら、さらに利息が少なくて済む。カード会社に電話をし、支払いを早くすることを伝え、その場合の振込み日、支払い金額、振込先を聞いて、振り込みをする。現金を両替するより、結果的に最も利用しやすい、お得な両替方法だ。

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ATMの使い方

24時間のATMもあり便利だが、路上にあるATMや夜間の利用は避けたい。操作に手間取ると、カードや紙幣が機械に回収されることも。迷ったらANNULATIONを押してやり直す。

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[画面表示の一例 (機種により操作方法は異なる)]

カードを入れる

言語を選んでください 
該当する言語の左右のボタンを押す。

暗証番号(PIN)を入力してください
4桁の暗証番号を入力。入力後にENTER、VALIDATIONなどを押す。訂正はCORRE-CTION、中止はANNULATION。

取引内容を選択してください
キャッシングや国際キャッシュカードで預金を引き出すときは「WITHDRAWAL」を、残高照会は「BALANCE ACCOUNT」、振り込みは「TRANSFER」を選択する。

金額を入力してください
テンキーで金額を入力し、キャッシングは「CREDIT」を、預金からの引き出しは「SAVINGS」を選択。「CHECKING」は当座預金のこと。

時間 TIME

日本との時差は8時間。サマータイムに注意

時差(TIME DIFFERENCE)

―8時間 (夏は―7時間) パリ(冬)が12時のとき、日本は20時
フランスは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との時差は8時間。日本時間から8時間引けばよい。たとえば、日本の正午はフランスの午前4時(冬)だ。

サマータイム

3月最終日曜〜10月最終日曜
3月最終日曜の午前2時に1時間時計を進めて午前3時に。10月最終日曜の午前3時には午前2時に1時間時計を戻す。予約時間の間違いに注意。

ビジネスアワー(BUSINESS HOURS)

パリのショップの営業時間は、たいてい10:00〜19:00と短い。途中でお昼休みをとる店もある。デパートは曜日によって21時頃まで営業する店も。銀行は9:00〜16:30のところが多く、土・日曜または日・月曜が休業。ショップ、レストランのなかには夏季に1カ月ほどのバカンスをとる店もあるので要注意。

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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ パリ」です。掲載している情報は、2016年5〜7月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。