2017年12月24日

フランス

フランス旅行出発前に知っておきたい基本情報あれこれ

by Fish & Tips

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お金 MONEY

手数料、安全面からもクレジットカードの利用を基本に考えたい

通貨(CURRENCY)

フランスの通貨は欧州共通通貨のユーロ(€)。紙幣は7種類あるが、通常使われるのは€5、€10、€20、€50、€100の5種類。高額紙幣の€200、€500はあまり流通していない。硬貨は1¢〜€2までの8種類。 フランス語では、ユーロはウロ、セントはサンチームのように発音される。

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両替(EXCHANGE)

為替レート(EXCHANGE RATE)

€1=114円 (2016年10月現在)1万円で約€88

日本円の現金をユーロに両替する場合、€1の両替に対して、手数料4〜6円が上乗せされるのが一般的。フランスで両替するよりも日本で両替するほうが、多少レートは良い。

両替できるところ(PLACES TO EXCHANGE)

日本円からユーロへの両替は、銀行、両替所、大きなホテル、空港、鉄道駅などでできる。

●空港の両替所 
パリに早朝に到着した場合には、閉まっていることもある。レートのことを考えても、日本国内で両替をすませておきたい。クレジットカードなどでの支払いやキャッシングも、有効に使いこなしたい。

●銀行
外貨を取り扱う銀行支店で両替できる。営業時間が限られているが、一般に最もレートが良い。24時間利用できる自動両替機を設置している場合もある。

●ホテル
大きなホテルでは24時間両替できるが、レートはあまり良くない。

●両替所
Change(シャンジュ)の看板が目印。営業時間が長く便利だが、表示のレートより実際には悪い場合がある。下のような表示のほか、たとえば、「0.885=100JPN」のように100 円あたりのユーロ表示のところがある。この場合は1万円の両替で€88.5になる。

自動両替機の使い方

市中銀行には自動両替機を備えているところがある。24時間利用でき、円からユーロへの両替も可能。ただし、おつりやコインは出てこないのでレート的には良くない。使い方の手順は英語で示されている。

➀ 各国の国旗が表示されているので、両替したい通貨を選択する。
➁ 「紙幣を挿入introduisez les billets」と表示されたら、差込口に紙幣を入れて、CLOSEのボタンを押す。
➂ 換算の総額が表示されたらOKボタンを押す。相当額の紙幣が出てくる。

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レート表の見方

日本円をユーロに両替するときのレートはWE BUY/ACHETEで示されている
FRAIS/COMMISSIONとある場合は、さらに手数料がかかるので注意

クレジットカード(CREDIT CARD)

現地通貨を手に入れるのに最も安全で、換算レートも良いのが、クレジットカードのキャッシング。多額の現金を持ち歩かずに済み、予想外の出費にも対応できる。キャッシング機能を使えば、街なかのATMで現金を入手することもできる。また、クレジットカードは持ち主の身分を保証するもので、ホテルやレンタカー会社では、デポジット(保証金)代わりに。店によっては使えるカードが限られるため、国際カードを2種類以上持っていると安心。

キャッシング(CASH WITHDRAWAL)

●ATMから 
VisaやMasterCard、JCBなど、国際ブランドのカードなら、現地の空港や駅、銀行などにあるATMでキャッシングできる(暗証番号が必要)。Visa(PLUS)、MasterCard(Cirrus)など、自分のカードと同じマークがあるATMなら利用可能。限度額や利用条件は出発前に確認しておきたい。

●提携金融機関の窓口 
必要事項を記入し、クレジットカードとパスポートを提示。売上票にクレジットカード裏面と同じサインをする(暗証番号が必要な場合がある)。

●換算レート 
クレジットカード会社により少しずつ異なるが、利用日当日から2日後までに、利用データを処理した日のレートで換算される。銀行間レートが適用されるので、両替をするよりレートが良い。

●利息 
クレジットカード会社からの借り入れなので、手数料ではなく、翌月の返済までの期間の利息の支払いになる。利息は会社により異なるが、ほとんどが16~18%の年利を日割で計算。締め日に近い日にキャッシングをしたほうが利息は少なくなる。ただし、キャッシングの記録が処理されるには数日かかることもあるので、締め日の3、4日前にキャッシングするのが得策。締め日や支払日を待たず、返済する繰り上げ返済なら、さらに利息が少なくて済む。カード会社に電話をし、支払いを早くすることを伝え、その場合の振込み日、支払い金額、振込先を聞いて、振り込みをする。現金を両替するより、結果的に最も利用しやすい、お得な両替方法だ。

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ATMの使い方

24時間のATMもあり便利だが、路上にあるATMや夜間の利用は避けたい。操作に手間取ると、カードや紙幣が機械に回収されることも。迷ったらANNULATIONを押してやり直す。

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[画面表示の一例 (機種により操作方法は異なる)]

カードを入れる

言語を選んでください 
該当する言語の左右のボタンを押す。

暗証番号(PIN)を入力してください
4桁の暗証番号を入力。入力後にENTER、VALIDATIONなどを押す。訂正はCORRE-CTION、中止はANNULATION。

取引内容を選択してください
キャッシングや国際キャッシュカードで預金を引き出すときは「WITHDRAWAL」を、残高照会は「BALANCE ACCOUNT」、振り込みは「TRANSFER」を選択する。

金額を入力してください
テンキーで金額を入力し、キャッシングは「CREDIT」を、預金からの引き出しは「SAVINGS」を選択。「CHECKING」は当座預金のこと。

時間 TIME

日本との時差は8時間。サマータイムに注意

時差(TIME DIFFERENCE)

―8時間 (夏は―7時間) パリ(冬)が12時のとき、日本は20時
フランスは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との時差は8時間。日本時間から8時間引けばよい。たとえば、日本の正午はフランスの午前4時(冬)だ。

サマータイム

3月最終日曜〜10月最終日曜
3月最終日曜の午前2時に1時間時計を進めて午前3時に。10月最終日曜の午前3時には午前2時に1時間時計を戻す。予約時間の間違いに注意。

ビジネスアワー(BUSINESS HOURS)

パリのショップの営業時間は、たいてい10:00〜19:00と短い。途中でお昼休みをとる店もある。デパートは曜日によって21時頃まで営業する店も。銀行は9:00〜16:30のところが多く、土・日曜または日・月曜が休業。ショップ、レストランのなかには夏季に1カ月ほどのバカンスをとる店もあるので要注意。

衛生 SANITATION

水はミネラルウォーターを。トイレはこまめに

水(DRINKING WATER)

水道水(WATER SUPPLY)

パリの水道水は衛生上問題なく飲むことができるが、石灰分を多く含んでいる硬水だ。味が気になる人や、胃腸が弱く心配な人は飲料水を購入したほうがよい。髪や顔を洗うと乾燥するので、保湿グッズも準備したい。

ミネラルウォーター(MINERAL WATER)

硬水に慣れない人はミネラルウォーターを買うほうがよい。日本に比べ銘柄、種類ともに豊富で、フレーバー付のものも。炭酸入りのガズーズ(Gazeuse)と炭酸なしのプラット(Plate)に大別される。

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トイレ(TOILETS)

パリ市内には公衆トイレが少ないので、外出前や美術館、レストランに入ったときに必ず済ませて。必要に迫られたときはデパートやカフェ、公衆トイレを利用する。男性用はHommes、Messieurs、女性用はFemmesまたはDamesの表示が出ている。

公衆トイレの使い方

VacantやLibreという緑色の表示が出ていれば空いているという意味。中央のボタンを押し、中に入ったら内側からロックする。用が済んだら、外に出て扉を閉め、しばらくすると自動洗浄される。ユニットごと洗浄されるため忘れ物をすると水浸しになるので十分注意。また、夜間は利用することができない。

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習慣とマナー CUSTOM & MANNERS

ひと言あいさつをするのが大原則だ

注意したいこと(RESTRICTIONS)

日本とは文化や習慣が異なり、違ったリズムや常識のもとで人々が動いている。思わぬトラブルを招かないよう、最低限のルールとマナーはおさえておきたい。

飲酒(DRINKING)

フランスでアルコールの購入ができるのは18歳以上。公共の場で泥酔状態になることは法律で禁じられている。昼間からワインを飲む人もいるが、酔う人は少ない。飲みすぎには注意したい。スタジアムなどスポーツをする施設へのアルコール類の持ち込みも禁止。また、フランスでも飲酒運転は禁止だ。

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喫煙(SMOKING)

駅、メトロ、カフェ、ホテル、カジノなど屋内の公共の場での喫煙は全面的に禁止されている。違反すると罰金が科せられる。ホテルに喫煙室がある場合はその中でなら喫煙可。また、カフェやレストランのテラス席は屋外とみなされ、喫煙できることが多い。

携帯電話(MOBILE PHONE)

日本同様に航空機内や劇場など、携帯電話の利用が制限されている場所がある。カフェやレストランでも、場所に留意して使用したい。メトロなど、人の集まる場所でスマートフォンを使うとスリのターゲットになることも。

ストライキ(STRIKE)

フランス語でグレーヴ(Grève)と呼び、頻繁に起こる。交通機関のほか、ルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿などの観光名所がストライキすることも。事前にウェブサイトや貼り紙で告知されるので、出発前に確認したい。

マナー(MANNERS)

あいさつ(GREETING)

コミュニケーションの基本はあいさつだ。ショップやレストランの店員には、店に入ったら「ボンジュール」とあいさつを。男性なら「ムッシュー」、女性には「マダム」をつける。また、店員にだけではなく、同じホテルでエレベーターに乗り合わせた人などにもあいさつをするのが一般的だ。商品を買うときや注文するときなど、何かを頼む際には「スィル・ブ・プレ(お願いします)」と必ず添えるのがフランスでの会話のマナー。店を出るときは「メルシー、オルボワール」と、忘れずにお礼と別れのあいさつをしたい。

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ドレスコード(DRESS CODE)

高級レストランではドレスコードがある店もあるので予約時に確認を。オペラでは初日やガラ公演では正装していくのが一般的だ。また、教会を見学する際はノースリーブなど、肌を露出したスタイルはやめたほうがいい。

チップ(TIPPING)

レストランやカフェではほとんどサービス料が値段に含まれているため、基本的には必要ない。気持ちのよいサービスを受けたときや、特別なお願いをしたときにお礼として渡せばよい。サービス料が含まれていない高級レストランやデラックスホテルでは料金の15〜18%をチップとして渡す。

ホテル
ルームメイド  €1
ポーター    €1
コンシェルジュ €2

タクシー
端数を切り上げして上乗せ

トイレ
管理人がいる、チップの皿がある €0.50
※値段が決められていることもある

通信 COMMUNICATION

通信料を抑える工夫をしながら利用したい

電話(TELEPHONE)

国際電話(INTERNATIONAL PHONECALL)

国際電話の国番号
33 (フランス)+81 (日本)

日本への国際電話 

ダイヤル直通電話のほか、国際電話会社のサービスも利用可。公衆電話、ほとんどのホテルの客室の電話からかけられるが、ホテルは通話料以外に手数料がかかる。

ダイヤル直通電話

◆一般の電話へ(例)東京03-1234-5678へかける
●-00-81-3-1234-5678
・ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号(●部分)
・国際電話識別番号(00部分)
・日本の国番号81
・市外局番の最初の0は取る(3部分)

◆携帯電話へ(例)日本090-1234-5678へかける
●-00-81-90-1234-5678
・ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号(●部分)
・国際電話識別番号(00部分)
・日本の国番号81
・識別番号の最初の0は取る(90部分)

◆携帯電話から(例)東京03-1234-5678へかける
+-81-3-1234-5678
・0または*キーを長押し(機種により異なる場合あり)(+部分)
・日本の国番号81
・市外局番の最初の0は取る(3部分)

国際電話会社のサービスを利用する

海外のプッシュホン電話から日本宛に国際ダイヤル通話が利用できる。
KDDIスーパージャパンダイレクトアクセス番号(フランスから)
●-0800-99-0281
・ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号(●部分)

KDDIスーパーワールドカード、クレジットカードが利用できる。プッシュ回線の電話からアクセス番号にかけて音声ガイダンスに従い、カード番号、暗証番号(クレジットカードの場合)、相手先の電話番号を押す。1分200〜300円程度。

KDDI
www.001.kddi.com

携帯電話からかける

国際ローミング対応機種なら、普段使っている携帯電話がそのまま利用できる。出発空港でレンタルも可能。いずれも料金は高め。着信の際も通信料がかかるので、頻繁にフランス国内電話を使うならプリペイド式携帯を購入したほうが安い。

IP電話 

インターネット回線を利用して音声通話ができるIP電話を利用すれば、電話回線を利用するより割安。SkypeやLINEが代表的。利用には、申し込みやダウンロードが必要。

スマートフォンのデータ通信に注意

スマートフォンは電源を入れているだけで、メールのチェックなどでデータ通信を行なうことがあり、知らぬ間に高額の料金になっているということも。気軽に利用したければ、海外用Wi-Fiルーターのレンタルも便利。1日1000〜1500円程度。複数の端末で利用できる。

国内電話(DOMESTIC PHONECALL)

フランスの電話番号は、全土を通じて10桁。同じパリ市内への電話でもすべての番号を押す。ホテルからかける際は外線番号を最初に押す。また、06や07で始まる番号は携帯電話。

公衆電話(PUBLIC PHONE)

パリの公衆電話では小銭が使えない。テレホンカードかクレジットカードを使って電話をかける。テレホンカードはTABACやキオスクであらかじめ購入しておく。携帯電話の普及でかなり少なくなっている。

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テレホンカード

テレカルト Télécarteとカルト・テレフォニック Carte Téléphoniqueの2種類ある。テレカルトの使い方は日本のものとほぼ同じ。50度数と120度数がある。主流なのはカルト・テレフォニックで、カード裏面の番号に電話をかけ、カードに記載されているPINコードの認証を受ける。公衆電話だけではなく、固定電話からも使用できる。ただしアナウンスはフランス語だ。

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インターネット╱Eメール(INTERNET, E-MAIL)

インターネット(INTERNET)

街なかにはインターネットカフェがあり、宿泊客が利用できるパソコンを置いているホテルも。フランス語環境でも日本語サイトの表示には問題ないが、キーボードの配列は日本と異なる。自分のパソコンを持ち込むのも一案だ。パリはWi-Fiが発達しており、ホテル、カフェのほか、無料の接続サービスをパリ市も提供している。紫色の看板が目印で、公園や図書館、市立美術館などの公共施設で接続できる。

Eメール(E-Mail)

携帯電話でのEメールやSMSの送受信はWi-Fi経由にすると通信料を抑えられる。パソコンからは、フリーメールのアドレスを取得しておけばブラウザで送受信可能。だだしネットカフェ、ホテルなどフランス語環境のパソコンは日本語の入力ができないことが多い。

国際宅配便(COURIER)

料金は郵便局に比べると割高だが、集荷を頼めたり、梱包資材を購入できたりするので使い勝手がよい。日本の宅配会社なら日本語も通じ、言葉の心配もしなくて済む。

欧州ヤマト運輸 パリ支店
[電話] 01-42-97-58-99
www.yamatoeurope.com/japanese

郵便(POSTAL SERVICE)

郵便を出す(POSTAL MAIL)

●パリの郵便局
いつも混んでいて長蛇の列。はがきを出すだけなら郵便局内にある自動販売機で切手を購入し、街角にあるポストに投函したほうが早い。日本へは右側の「Étranger」に。

●はがき・手紙
日本へ出すはがきや20g未満の封書は€1.25。

●小包 
優先便はChronopost クロノポスト、通常便はColissimo コリッシモ。送料と梱包材(€1.50)がセットになった、Les Emballages à Affranchir レ・アンバラージュ・アフランシールが便利。日本までは0.5kgまでが€23.70、1kgまでが€26.30、5kgまでが€53。免税枠が適用される品を別送品として送る場合は、荷物にはっきりと「別送品」と書き、本人宛に送る。

La Poste
www.laposte.fr

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別送品の通関手続き

日本の空港に到着したら、税関で「携帯品・別送品申告書」を2枚提出する。うち1枚は税関でスタンプを押してもらい、別送品を受け取るまで保管する。別送品が日本に到着すると「外国から到着した郵便物の通関手続のお知らせ」というはがきが税関から送られてくるので「携帯品・別送品申告書」を提出(郵送可)。通関手続きが終了すると、荷物が送られてくる。

電気 ELECTRIC EQUIPMENT

電圧は230V、プラグはCタイプ

電圧(VOLTAGE)

フランスの電圧は230V、周波数は50Hz。日本は電圧100V、50/60Hzなので、日本の電化製品を使うには変圧器が必要。そのまま使うと故障や火災の原因となることもある。最近は240Vまで対応した電化製品も多いので、コンピューターや携帯、カメラの充電器など、使用する製品の電圧を確認しておく。電化製品だけではなく、ケーブルも電圧に対応しているかどうか併せて確認しておくこと。

電源(ELECTRICAL OUTLET)

フランスのコンセントは丸穴が並んでいるもので、対応するプラグはCタイプかSEタイプ。日本と形状が異なるため、持参した電化製品の利用には、プラグの変換アダプターが必要だ。旅行用に汎用型のコンセントプラグを用意しておくと便利。

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トラブル対策 TROUBLE

意識を海外モードに切り替えて、つねに注意を怠らない

治安(SAFETY)

パリの治安状況(SECURITY SITUATION)

大都市で、世界中から観光客が集まるパリでは、スリ、ひったくりなどの軽犯罪が頻発している。ひったくりで抵抗して引きずられて負傷する、刃物を突きつけられて金銭を要求されるなど悪質なケースも発生している。 防犯には自分の身は自分で守るという意識が欠かせない。貴重品から手を離さない、高価なものや多額の現金は持たない、周囲に注意し隙を与えない、夜間の一人歩きを避けるなど、防犯の意識を持ち続けるようにしたい。

外務省海外安全情報
www.anzen.mofa.go.jp

日本出国前に「たびレジ」に登録

海外に旅行する際、旅行日程や滞在先、連絡先などを登録しておくと、緊急時にメールや電話で情報提供が受けられる外務省のシステム。渡航先でも登録できるが、日本で登録してから出発するのがおすすめ。
www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg

危険なエリアとスポット(DANGEROUS AREAS & PLACES)

スリの被害は半分近くはメトロで起きている。とくに観光客が多い1号線はスリが多いとされている。同様にルーヴル美術館の『モナ・リザ』前、オルセー美術館、クリニャンクールの蚤の市、ヴェルサイユ宮殿、ノートル・ダム大聖堂など、観光客で混み合う場所ではスリや置引が発生している。シャルル・ド・ゴール空港とパリ北駅を結ぶRER B線も途中で治安が良くない地域を通るため注意が必要だ。ピガールなどの歓楽街があるモンマルトルは夜になるととくに治安が悪くなり、地元住民も注意をする場所だ。ひったくりが発生しているほか、悪質な客引きや暴力バー、ぼったくりバーのような店もある。

緊急時の連絡先

警察Police
[電話] 17
消防署Pompier
[電話] 18
救急車(有料)SAMU
[電話] 15
救急医療センターS.O.S. Médecins
[電話] 01-47-07-77-77 24時間。緊急処置と病院への移送
緊急医療看護SAMU
[電話] 01-45-67-50-50 24時間。往診と医療相談
在フランス日本国大使館Ambassade du Japon
[電話] 01-48-88-62-00
www.fr.emb-japan.go.jp

トラブル事例と対策

空港で

事例➀
シャルル・ド・ゴール空港から市内に向かうタクシーに乗っていた。高速道路の渋滞でタクシーが停車したところ、バイクに乗って近づいてきた犯人に、外から窓ガラスをたたき割られて座席に置いてあった手荷物を奪われた。  

対策➀
バッグなどの手荷物は足元に置いたり、トランクに入れたりして、座席の上には置かない。ブランド品や高価なものを身につけない。つける場合は服などで隠し、外から見えないようにしよう。  

事例➁
手荷物受取所で、機内に預けたスーツケースを取りにいっているわずかな間、バッグをカートに載せたままにしていた。荷物を受け取り戻ってきたら、バッグがなくなっていた。

対策➁
手荷物受取所に限らず、カートの上にあった荷物の置引が多い。わずかな時間でも荷物はカートに置いたままにせず、手から離さないようにする。

街なかで

事例➀  
オペラ座周辺を歩いていたところ、肩に下げていたバッグをひったくられた。バッグを離さず抵抗したところ、引きずられて大けがをした。 

対策➀
道路側にバッグを持たない。上着などで覆ってしまうのも一案。けがを避けるために、バッグから手を離すことも必要。

事例➁
私服警察官を名乗る男たちから、麻薬取り締まりのための所持品検査だと、バッグや財布の中身を調べられた。あとで財布から紙幣が抜き取られていることに気がついた。

対策➁ 
私服警官と称する人物には注意する。身分証明書の提示を求め、本物かどうかを確かめる。可能なら周囲の人や最寄りの警察署に確認をしてもらう。また、偽警官だけでなく率先して財布を見せるおとり役がいる場合もある。

事例➂
パリの北駅でタクシーに乗ろうとしていたら、乗場の近くで運転手がしきりに声をかけてきたのでそのタクシーに乗った。車にはメーターが付いておらず、降りるときに本来の料金の2倍以上の金額を請求された。

対策➂
これは営業許可を得ていない白タク。タクシー乗場から乗り、正規のタクシーを利用する。一度支払った料金は返金されないので、自分なりに目安の料金を計算しておく。

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ホテルで

事例➀ 
客室内にパスポートや貴重品、買ったばかりのブランド品を残したまま外出したところ、部屋に戻ってきたらなくなっていた

対策➀
室内に貴重品を残さずスーツケースは施錠を。セーフティボックスはフロントのものを使ったほうが安全性が高い。

事例➁
フロントのカウンターでチェックアウトの手続きをしている際に、足元に置いていたバッグがなくなっていた。ホテルの中なので安心していた。

対策➁
ホテルの中だから安心ということはない。フロントやロビーなど誰でも入れる場所はとくに気を抜かないようにしたい。

メトロで

事例➀ 
メトロに乗車していたところ、4〜5人の子供に取り囲まれ、身動きがとれなくなったうえ、時計を見せてくれと手をつかまれた。騒ぎに気を取られている間に、バッグのファスナーが開けられ、中に入れておいた財布を盗まれてしまった。

対策➀
バッグのファスナーや留め具をしっかりと閉め、開閉部を内側にして体の正面でしっかり抱え込む。パスポートや貴重品などは外側のポケットなど他人から簡単にわかる場所に保管しない。

事例➁
券売機で回数券を買おうとしていたら、そばにいた男が自分から買うように話しかけてきたので、正規料金で購入した。料金分の回数券を受け取ったので安心して別れたが、あとで確認したところ、半額の子供用の回数券だった。

対策➁
乗車券は券売機か窓口で購入し、売りつけようとする人は相手にしない。そうとは知らずに子供用の回数券を使って乗車すると、検札の際に罰金を科せられるのでなおさら注意が必要だ。

レストランで

事例➀ 
ホテルの朝食ビュッフェで、テーブルに荷物を置いたまま料理を取りに行ったところ、席に戻ってきたらバッグがなくなっていた。

対策➀
ホテルのレストランも公共の場。荷物から目を離さない。料理は荷物を持って取りに行くか、同行者と順番で。

事例➁
カフェで足元にバッグを置いて食事していたところ、気がついたらバッグがなくなっていた。

対策➁
足の間に置いても触れていなければ盗まれても気づけない。バッグを体と密着させる。

病気╱けが(HEALTH)

旅行者がかかりやすい病気(DISEASE)

●過労 
時差ボケや移動の疲れが残ったまま、強行日程をこなそうとすると疲れがたまる。ときにはゆっくり休むことも必要だ。

●風邪 
夏も冬も乾燥しており対策が必要だ。夏場でも夜は冷え込むので、上着の用意は必須。寒暖差による風邪の予防を。また、冬場の寒さはかなり厳しいので防寒対策を厳重にしたい。

●下痢・胃腸疾患 
パリの水は石灰分が多いのでお腹をこわしやすい。また、フランス料理や洋菓子にはバターやクリームなど、動物性脂肪がたっぷりの重いものが多く、胃腸に負担がかかる。

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交通事故(TRAFFIC ACCIDENT)

フランス人は荒い運転をする人が多く、運転マナーは良くない。車やバイクには十分な注意を払いたい。レンタカーを運転し、事故を起こす旅行者も多い。とくに慣れない右車線の運転で、反対車線に飛び出してしまうケースが目立つ。

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パリの救急医療システム

フランスではSAMU サミュという救急医療システムが発達している。電話を受けた救急センターの医師やオペレーターが、通報内容に応じて適切な医療をアレンジしていく仕組みだ。医師が同乗し医療機器が備え付けられた救急車や、医師の往診が手配されることもあれば、電話によるアドバイスで済むこともある。電話番号は15。救急車の利用は有料だ。

海外旅行保険(TRAVEL INSURANCE)

旅行中は日本の健康保険は使えないため医療費は全額自己負担。フランスの医療費は高いので海外旅行保険には必ず加入し、保険契約証を忘れずに。

パリの病院(HOSPITAL)

フランスの医療水準は高く、施設の充実した総合病院が多数ある。日本語が通じる病院なら、なおさら安心だ。診察料、入院費は日本と比較すると高額。     

[日本語が通じるおもな病院・医師]
アメリカン・ホスピタルAmerican Hospital of Paris
[電話] 01-46-41-25-15(24時間、日本語) 
診療科目●総合病院

ドクター・ドゥイエブ Dr. Douieb
[電話] 01-46-03-37-24 
診療科目● 内科、小児科、産婦人科

近藤毅医師
[電話] 01-42-79-03-81 
診療科目● 循環器内科、内科

パリの薬局(PHARMACY)

緑色の十字の看板が薬局の目印だ。フランスは医薬分業なので、医師からの処方箋を示し薬を購入する。年中無休、24時間営業している薬局もある。

緊急時の対応

保険会社の提携病院へ

保険会社に連絡
日本語で相談することができ、提携している病院の紹介や予約の代行、医師の往診の手配をしてもらえる。
治療
キャッシュレス・サービスが利用できる場合は、医療費を自分で支払う必要がない。一度自分で支払いをする必要があるときは診断書と領収書をもらい、保管する。保険会社に連絡した際に必要な書類や補償の対象を確認しておくとよい。

緊急を要する場合

救急車で病院へ
ホテルのフロントに連絡、相談し、救急車を呼んでもらうなどして病院へ向かう。
治療
医療水準は高いので安心して治療を任せられる。医療費は自分で支払い、後日保険会社に請求する
保険会社に連絡
診断書、病院、薬代等すべての費用の領収書を保管し、保険会社に送付。医療費を請求。

盗難╱紛失(THEFT & LOST)

盗難╱紛失の際の対処(IN CASE OF THEFT & LOSS)

貴重品の盗難、紛失に遭ったら、まずクレジットカード会社に電話を。すぐにカードを止めて不正利用を防ぐ。次に警察に届け出て盗難(紛失)証明を作ってもらう。警察署によっては英語が通じたり、日本語併記の書類が用意されていることもある。日本大使館のHPでは、被害届作成の依頼書をダウンロードすることができる。被害届を受け取ったら、下記を参考にそれぞれの対応を。残念ながら盗まれたものが返ってくる可能性は少ない。

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盗難・紛失に備える

●パスポート
顔写真があるページのコピーをとっておくか、パスポート番号や発給日、発行地などを控えておき、パスポートとは別の場所に保管しておく。

●クレジットカードカード
番号と有効期限、発行会社の緊急連絡先を控えておく。暗証番号は絶対に他人に教えないこと。暗証番号を書いたメモなどをカードと一緒にすることも避けたい。不正使用されても補償されないことがある。

●航空券(eチケット控え)
eチケット控えは、航空会社の窓口で無料で再発行してもらえる。本人確認のため、購入時に使用したクレジットカードやパスポート番号が必要。便名や出発時刻は別に控えておきたい。

盗難・紛失時の対応

[パスポート]
警察に届け出
盗難・紛失届け出証明書を発行してもらう

日本大使館に届け出
渡航書の発給申請
警察の盗難・紛失届け出証明書、顔写真2枚、運転免許証など国籍を確認できる書類、帰りの航空券を用意して日本大使館へ連絡。窓口で「帰国のための渡航書」を申請する。

発給
渡航書は帰国日前日に発給されるが、他国へは入国できない。現地でパスポートを申請する場合は原則1週間ほどかかり、戸籍謄(抄)本が必要。

[貴重品]
警察に届け出
盗難・紛失届け出証明書を発行してもらう

帰国後、保険会社に申請
現金は保険がきかないが、荷物などの盗難は補償される。帰国後、警察の証明書とともに、購入時の領収書など必要書類を揃えて保険会社へ請求する。

保険金給付

[国際キャッシュカード・国際デビットカード]
発行会社に届け出
再発行手続き
紛失・盗難に気付いたら、すぐに発行元の金融機関へ連絡して、利用停止の手続きをする。オンラインで手続きができる場合もある。指示があれば、警察で盗難・紛失届け出証明書を発行してもらう。

再発行
帰国後の再発行が多い。会社によっては、現地で緊急カードを受け取れることもあるが、通常は有料で日数がかかる。

[クレジットカード]
カード会社に届け出
失効手続き
不正使用されないよう、すぐにクレジットカード会社の緊急連絡先へ電話する。名前、カード番号、最後にカードを使った店名と金額などを告げ、カードの停止手続きと再発行を依頼。併せて警察へも届け出て、盗難・紛失届け出証明書を発行してもらう。

再発行
帰国後の再発行が多い。カード会社によっては、海外での再発行や、一時的に利用可能な緊急カードの作製ができることもある。

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トラベルデイズ パリ

  • 発売日:2012年07月02日

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ パリ」です。掲載している情報は、2016年5〜7月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。