2017年12月25日

スペイン

スペイン出発前の準備 パスポート・ビザ&出入国ガイド

by Fish & Tips

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楽しい旅行を満喫するために、まずはスペインがどんなところなのか、何を用意すればよいのかをチェックしよう

出発の準備

事前に国内でしておかなければならないことを確認しておこう。より楽しい旅にするためにも現地の情報などは事前に入手したい

パスポート(旅券)

パスポートは、海外で自分の身分を証明してくれる大切な公的証明書。盗難、紛失には十分注意すること。信頼のおけるホテルに宿泊するなら、セーフティボックスに預けてコピーを携帯するようにしたい。有効期間は、5年と10年の2種類で、満20歳未満は5年間有効の旅券の申請に限られている。申請から発給までおおむね1週間かかるので、早めに申請しておきたい。

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申請の手順

住民登録をしている都道府県、または市町村のパスポート申請窓口に左記の書類をそろえて旅券を申請(代理人申請も可能)し、受理票(受領証)を受け取る。

申請に必要なもの

一般旅券発給申請書 1通(窓口にある)
戸籍謄本または戸籍抄本 1通(6か月以内に発行のもの。有効期限内のパスポートを切り替える場合は原則提出不要)
住民票の写し 1通(6か月以内に発行のもの)※住民基本台帳ネットワークを利用して本人確認ができる場合は住民票の写しの提出は原則不要。居所申請では必要。
写真 1枚(縦45㎜×横35㎜、フチなし、正面、無帽、無背景、顔部分のサイズなど規定どおりのもの)
申請者の身分を確認するための書類 運転免許証、失効後6か月以内の旅券など1点でよいものと、年金手帳、健康保険証など2点必要なものがある。印鑑登録証明書を提出する場合は、登録印が必要。詳しくは旅券課へ問い合わせ。
前回取得していればその旅券

パスポートを受け取る 

申請から受領までは通常1週間程度(土・日曜、祝日を除く)。必ず本人が受け取りに行くこと。受領には次のものが必要。
申請のときに渡された受理票(受領証)、手数料 10年旅券は1万6000円、5年旅券は1万1000円(12歳未満は6000円)。必要額の収入証紙および印紙を受領証に貼付。

パスポートに関する詳細情報

外務省パスポートA to Z
www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport

ビザ(査証)

日本国籍で観光目的であれば、180日の期間内に最大90日まで、ビザ免除で滞在できる。パスポートの有効期間が、出国予定日から3か月以上残っていることが条件。就労目的での渡航や、長期滞在の場合は、目的に応じたビザを取得する。詳細はスペイン大使館や領事館へ確認しよう。

シェンゲン協定 

欧州連合(EU)国の一部などが、出入国手続き簡素化のために締結した協定。2016年9月現在、スペイン、フランス、ドイツなどEU加盟国を中心とする26か国が実施しているほか、クロアチアなどが加入予定。イギリスとアイルランドは非加盟国。

注意点 

スペインだけではなく、ほかのEUシェンゲン協定実施国も訪問する場合は、シェンゲン共通の国境規則が適用されるので注意したい。ビザ免除で滞在可能な期間は、過去180日間の各国での滞在日数を合計して90日までになる。たとえば、スペインに90日間滞在した直後に、フランスにビザなしで滞在することはできない。パスポートの有効期間は、最後に訪問するシェンゲン協定国の出国予定日から3か月以上必要。

ビザに関する情報

駐日スペイン大使館
[電話]  03・3583・8531
[所在地] 東京都港区六本木1‐3‐29

海外旅行保険

旅先で思わぬ事故やトラブルに遭う前に、海外旅行保険には必ず加入しておきたい。各種保険がセットになったものと自分で組み合わせられるものとがあり、携行品特約をつけておけば、旅先での物品の盗難や破損にも対応してくれる。出発当日、空港でも簡単に加入することができる。また、クレジットカードによっては、保険が付帯されていることもあるが、内容はまちまちなので、出発前に補償内容の確認をしておこう。

クレジットカード

支払いはもちろん、ATMでのキャッシング、デポジット(保証金)や身分証明書の代わりにも使えて便利。暗証番号(PIN)が必要になることが多いので、出発前に必ず確認しておこう。暗証番号は決して他人には教えないこと。パスポートやコピーの提示を求められる場合もある。

クレジット通販イメージ
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トラベルプリペイドカード

入金した額だけ利用できる海外専用のプリペイドカード。ショッピングでの支払いや、ATMでの現地通貨の引き出しにも使用できる。引き出し手数料や利用限度額があるが、使い過ぎる心配がなく、紛失・盗難時のサポートもあるため、現金よりも安心して使うことができる。 パスポートなどの身分証があれば簡単に申し込める。現在JTB、クレディセゾン、トラベレックスなどが発行している。申し込みはインターネットや郵送、発行会社の窓口で。

国際学生証(ISIC)

学生なら、美術館などの入場料が割引になる国際学生証を利用するのがおすすめだ。申請の際には、学生証のコピーまたは在学証明書(休学証明書も可)、写真(縦33㎜×横28㎜)1枚、申込書、手数料1750円が必要。

大学生協事業センター
[電話] 03・5307・1155

国際キャッシュカード・デビットカード

日本の口座の預金を海外の提携CD/ATMから現地通貨で引き出せるサービス。国際デビットカードは、クレジットカードと同じ手順で、加盟店での支払いにも利用できる(1回払いのみ)。手数料や限度額などの確認は各銀行へ。国際キャッシュカードはSMBC信託銀行(旧シティバンク)や新生銀行など、一部の金融機関が扱っている。

国際(国外)運転免許証

スペインで車を運転する予定がある人は、出発前に国際運転免許証が必要。住民登録している地区の国外運転免許証窓口にある書類に必要事項を記入し、パスポート、日本の運転免許証、写真(縦50㎜×横40㎜)1枚と、申請料2400円を添えて提出。通常はすぐに発行してもらえる。有効期間は1年。現地で運転する際は、国際運転免許証だけでなく、日本の運転免許証も携帯すること。細かい交通ルールが違う海外での運転は十分に注意を。

出入国の手続き

旅をするとき、空港はスタート地点やゴール地点になる。落ち着いた行動を心がけ、出入国の手続きを済ませたい

スペインへのアクセス

2016年10月から、イベリア航空が成田とマドリード間の直行便を再開。運航は週3便で、所要約14時間。フランクフルトやヘルシンキなど、ヨーロッパの都市を経由してマドリードやバルセロナへアクセスできる便も多く、所要時間は乗り継ぎ時間を含めて16〜18時間ほど。

日本出国

搭乗手続き

出発時刻の2時間前には、利用する空港に到着していたい。成田空港や関西空港は航空会社によって利用するターミナルが異なるので、事前に調べておこう。 利用する航空会社のカウンターで航空券、パスポートを提示して荷物を預け、搭乗券とバゲージクレーム・タグ(手荷物引換証)を受け取る。自動チェックイン機なら、画面に表示される手順に従って搭乗手続きを行なう。航空会社やチケットの種類によっては、インターネットからチェックインも可能。

手荷物検査

機内に持ち込む手荷物のX線検査を受け、自身は金属探知ゲートを通ってボディチェックを受ける。刃物類(ハサミ・カッターなど)は機内持ち込み禁止なので手荷物には入れないこと。液体類(ジェル・クリーム・スプレー状のものを含む)も、縦横合計40㎝以内のジッパー付透明プラスチック袋1枚に収まる量(1個100㎖以内)までに制限されている。

税関審査

時計などの高価な外国製品を持っている場合は、帰国時に課税対象にならないように「外国製品の持出し届」に記入し、現物と一緒に税関へ提示する。用紙は帰国時まで保管を。

出国審査&搭乗

出国ブースでは、パスポート、搭乗券を提示すると、パスポートにスタンプが押されて戻ってくる。手続きが終了したら、搭乗ゲートに近い待合席で搭乗案内を待つ。

スペイン入国

到着

直行便を利用した場合や、シェンゲン協定実施国以外を経由した場合は到着までに出入国カードに記入を。空港に到着したら入国審査(Control de Pasaporte)へ進む。

入国審査

「Non EU Nations」のカウンターに並び、係官にパスポートと出入国カードを提出。帰りの航空券(eチケット控え)も用意しておこう。返却される出入国カードの半券は帰国時まで保管しておくこと。EUシェンゲン協定国経由(⇔P.105)の場合はスペインでの入国審査はない。

荷物の受け取り

自分の飛行機の便名が表示されたターンテーブルの前で荷物を待つ。出てきたら受け取り、税関へ。

税関審査

申告するものがなければ、緑のランプの出口へ。申告するものがある場合は、赤のランプの窓口へ。€1万相当額以上の現金や有価証券、および合計額が€430(15歳未満は€150)以上の物品は出入国時に申告が必要。たばこは紙巻たばこ200本、葉巻50本、酒類はアルコール分22%超は1ℓ、以下は2ℓ、ワイン4ℓ、ビール16ℓまでは免税。肉・卵・乳製品の持ち込みは原則禁止なので、注意したい。

スペイン出国

リコンファーム

予約した便の出発72時間(3日)前までに、確かに自分はその便に乗るという意思を航空会社に伝えることをリコンファームという。最近では必要のないことも多いが、航空券購入時に購入先の旅行会社や航空会社などに確認しておこう。

チェックイン

空港には余裕をもって、出発時刻の少なくとも2時間前には到着しておきたい。空港到着後は、利用する航空会社のカウンターに行ってパスポートと航空券を提示し、荷物を預ける。航空会社によって使うターミナルが異なり、ターミナル間が離れていることも多いので、事前によく確認しておきたい。

出国手続きと搭乗

直行便で帰国する場合と、シェンゲン協定を実施していない国(イギリスなど)を経由する場合は、出国審査カウンターにパスポート、搭乗券、出国カードを提示。審査終了後は手荷物検査とボディチェックを受け、搭乗ゲートへ向かう。

IVA(付加価値税)の払い戻し

スペインでは商品に4〜21%の付加価値税(IVA)が課税されており、EU圏に住んでいない旅行者は、購入商品を購入者本人がEU諸国外に持ち出す場合に免税手続きが可能。個人の使用を目的とした購入物で、出国時は未使用であること、商品購入月の末日から3か月以内に税関手続きをすることが条件

買い物

EU圏外に居住する旅行者が1軒の店で1日に総額€90.16以上(店舗による)の買い物をすると、免税手続きができる。支払いの際に、免税を申し出る。パスポートの提示を求められる場合もあるので携帯しておこう。

書類作成

免税申告書類と封筒が渡されるので、日本の住所、氏名、パスポート番号、返金方法などをローマ字で記入。払い戻し金をクレジットカードの口座に振り込んでほしい場合はカード番号を記入。

税関でスタンプ

パスポート、航空券、申告書を空港の税関に提出し、すべての書類に確認のスタンプを押してもらう。このとき商品やレシートの提示を求められることもあるので、すぐに取り出せるようにしておく。また手続きは原則としてEU圏の最終経由国で行なうため、経由地がEU圏で免税対象商品を手荷物として機内に持ち込んだ場合、EU圏内の最終経由空港の税関で商品の提示をし、免税申告書に税関印をもらうことになる。

払い戻し

●クレジットカードの口座振込・小切手で受け取る
税関のカウンターで押印してもらった免税申告書を、買い物時にもらった専用封筒に入れ、ポストに投函。切手が必要か確認を。申告書が店に届けば、クレジットカードの支払い口座に日本円で振り込まれるか、銀行小切手が送られてくる。どちらも返金まで2〜3か月かかる。小切手は換金手数料が高いので少額払い戻しには不向き。

●現地空港で受け取る
現地空港の出発ロビーにあるキャッシュ・リファンド・カウンターへ税関確認印が押印された免税申告書を提出。払い戻しは現地通貨(ユーロ)となる。

●グローバルブルーの場合
日本での受け渡しができない店もあるのでまずは現地で確認すること。グローバルブルー社やインノヴァ・タックスフリー・グループの加盟店で買い物をした場合は、成田空港のカウンターなど日本帰国後でも手続き可能。そのとき、免税申告書に税関印がなければ手続きできないので注意しよう。押印された書類を提出すると、日本円で免税分(手数料除く)が払い戻される。

グローバルブルーカスタマーサポート(日本語対応)
[電話] 03-4530-3623 (平日10:00〜19:00)
www.globalblue.com

●注意 
店によっては免税手続きを行なっていなかったり、手数料が異なったりするので、購入前に確認しておくこと。

日本入国

検疫

感染症流行地域を経由した場合は、質問票に必要事項を記入して提出。旅行中、下痢や発熱など体調が悪くなった人は検疫官に申し出るか、健康相談室へ。

入国審査

日本人と書かれたカウンターに並び、順番が来たらパスポートを提示。

荷物の受け取り

荷物受取所の入口にある掲示板で、搭乗便名とターンテーブルの番号を確認。荷物が出てこない場合は、航空会社のスタッフにバゲージクレーム・タグを提示して調べてもらおう。

動植物検疫と税関

動物や植物、またはその加工品を持ち込む場合は、税関検査の前に検疫が必要。とくに生ハムやソーセージなどの肉類、生果実は持ち込み禁止品が多いので要注意。持ち帰っていない人はそのまま税関へ。「携帯品・別送品申告書」に記入して免税範囲内なら緑の検査台へ、超えた人は赤の検査台へ。

帰国時の注意

別送品

海外から荷物を別送品扱いで送った場合、申告書(2通)の提出が必要。スペインで荷物の外装、税関告知書、送り状などに「別送品」と記し、帰国者本人を名宛人とする手続きをしておく。確認印が押された控えは荷物受け取りまで保管を。

免税範囲

免税範囲を超えた場合、係官が課税額を計算し、支払い用紙を作成するので、それを持って所定の窓口に行き、支払いを済ませる。免税範囲は以下のとおり。

 
3本(1本760㎖程度のもの)

たばこ 
紙巻200本、または葉巻50本、またはその他のたばこ250g以内。空港の免税店などで購入した日本製たばこは外国製たばことは別に、右記と同量まで免税

香水 
2オンス(1オンスは約28㎖)

同じ品目 
海外市価の合計額が1万円以下の品物はすべて免税

その他 
海外市価の合計額が20万円までの品物(前述の1万円以下のものは含めない。1個で20万円を超える品物は全額に対して課税)

※未成年の場合、酒、たばこ類は範囲内でも免税にならない
※別送品がある場合は、携帯品と合わせて計算する

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まっぷるスペイン(16年)

  • 発売日:2016年11月14日

筆者 : Fish & Tips

Fish and Tipsでは、海外旅行のコツやノウハウ、海外で話題のスポット、人気のホテル等、おすすめの海外旅行情報を配信しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ パリ」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2016年7〜9月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので現在取り扱っていない可能性があります。