2017年12月24日

フランス

フランス旅行で食事を楽しむ為の【お店選びとマナー】

by Fish & Tips

Dish – beef with salad and croutons
by fotolia - ©Adi

食べることをこよなく愛し、世界に誇れる豊かな食文化をつくり上げたフランス。これを体験せずしてフランス旅行は成り立たないといっても過言ではないだろう。

どこで何を食べるか

食事をするにも、いろいろなスタイルの店がある。ちょっと特別な高級レストラン、日常的に使えるビストロ、あとはふらりとカフェに立ち寄ったり、天気の良い日はテイクアウトしたり。コスモポリタンな土地柄、チャイナタウンなどの移民の各国料理や、クレープリーのガレットなどフランスの地方料理もおいしい。その日の予算、気分、時間などに応じて使い分け、パリの豊かな食文化を楽しみたい。

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店を選ぶ  種類と営業時間

レストラン Restaurant
一般的には、コース料理を2時間ほどかけてゆっくりと食事を楽しむ。ドレスコードのある星付レストランから、比較的カジュアルな店まで。
営業時間の目安 12:00〜14:30 19:00〜22:30

ビストロ Bistro
レストランよりも気軽で、庶民的な雰囲気の店。数皿のコースを出し、しっかりと食事できる。
営業時間の目安 12:00〜14:30 19:00〜22:30

ブラッスリー Brasserie
アルザス料理を出していた昔のビアホールで、現在はそのレトロな内装を使った大衆食堂。老舗も多く高級なところも。基本的には単品だけでもOK。
営業時間の目安 12:00〜翌1:00

クレープリー Crêperie
ブルターニュの郷土料理、ガレットの専門店。種類も豊富で、食事にもデザートにも使える。
営業時間の目安 12:00〜15:00 18:00〜23:00

カフェ&サロン・ド・テ Café & Salon de Thé
パリ市民の日常に溶け込んでいるカフェ。朝、昼、晩のご飯に、休憩に、居酒屋に、と使い勝手が良い。長居もでき、自由に時間を過ごせる。紅茶に特化したサロン・ド・テではスイーツも注文したい。
営業時間の目安 カフェ7:00〜深夜 サロン・ド・テ9:00〜19:00

予約する

レストランやビストロ、とくに人気店の場合は電話で予約をしておくのがベスト。その際は名前、日時、人数を伝えること。基本的にフランス語だが、一流レストランは英語でも対応してくれる。ネットで受け付けているところもあるし、ホテルのコンシェルジュに頼むという手もある。

入店から会計まで

入店して席に着く
まずはあいさつを。予約してあれば名前を告げて、席まで案内してもらう。その際、給仕が先に椅子を引いてくれる上席に女性、もしくは招かれたほうが座る。男性はネクタイとジャケット着用、女性はワンピースかスーツならどこでも問題ない。

料理を注文する
まずはアペリティフをいただきながら、メニューを吟味する。アラカルトかムニュ(セットメニュー)から選ぶ。アラカルトの場合、基本は前菜とメインとデザートを1品ずつオーダー。量が多ければ、前菜かデザートをパスしてもかまわない。

アペリティフ Apéritif
食欲を促進するアペリティフ(食前酒)は、キールやシャンパンなどが一般的。お酒が飲めない場合はミネラルウォーターも用意している。炭酸入り(gazeuseガズーズ)か、炭酸なし(plateプラット)を選ぶ。カジュアルな店の場合は無料の水道水(carafe d’eauカラフ・ドー)を頼んでもOK。

ワインを注文する
料理を注文し終えると、ソムリエがワインリストを持ってくる。自分で選んでもいいし、自信がなければ予算や注文した料理を伝え、選んでもらうのもいい。テイスティングは男性がして、OKと伝えれば、全員のグラスにワインが注がれる。

食後のチーズとデザート
デザートの前にチーズをすすめてくれる。お腹がいっぱいであれば断ってもかまわないが、どれだけ頼んでも同じ料金なので、ワインと一緒に少しずつつまむのもいい。デザートのあとはコーヒーか紅茶を。こちらも不要なら頼まなくてもいい。

会計をする
支払いは着席のまま、「L’addition, s’il vous plaît.」と給仕係に伝える。スマートなのはキャッシュよりもクレジットカード。また、フランスではチップをとくに渡す必要はないが、感謝の気持ちとして5~10%くらいのキリのいい金額を現金で置いていく人もいる。

レストランのマナー

●テーブルマナー
人を不快にさせない、というほどのものなので、堅苦しく考えなくても大丈夫。入店時から順番に、おさえておくとスマートなのは、

①案内されるまで勝手に座らない。
②担当の給仕が来るのを待つ。大声で呼ばない。
③ワインは男性が注ぐ。注いでもらうときはグラスを持たず、乾杯するときもカチンと合わせない。
④カトラリーは外側から使い、落とした場合は自分で拾わず、給仕を呼んで取り替えてもらう。
⑤音を立てて食べない。
⑥料理をシェアしたり、お皿を交換して食べ合わない。

●喫煙
フランスでは公共の建物内での喫煙が禁止されている。たばこを吸いたい人は、レストラン内では我慢し、食後にテラスのあるカフェなどへ場所を移してからにすること。

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メニューの見方

どの店でも構成はだいたい同じなので、基本的な単語だけ覚えておくと便利。

Menu
menuはムニュと読む。定食、コース料理という意味。前菜+メインまたはメイン+デザートのセット、または前菜+メイン+デザートのプリフィックススタイルで用意されている場合もある。この場合はメインのみ肉か魚を選ぶ。

Carte
日本語でいうメニューは「カルト」という。「ア・ラ・カルト」は単品メニューから選ぶこと。

Entrée(アントレ)
前菜
サラダやスープなどの軽いものだけでなく、なかにはフォアグラなどを使ったボリュームのある料理もある。

Plat(プラ)
メイン
肉料理も魚料理も一緒に書かれていることが多い。高級食材を使った料理には追加料金が必要なこともある。

Dessert(デセール)
デザート
メインのあとに頼んでもいい。デザートにはガトーショコラやパフェ、タルトなどいろいろあるが、どれも量がかなり多い。チーズはデザートのなかに入る。

フレンチグルメカタログ FRENCH GOURMET CATALOG

華やかなアレンジが効いたレストランの料理から、豪快なビストロ料理まで、食べたい料理の名前を覚えて、勇気を出して注文してみたい。

協力:サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ、ブラッスリー・ジュリアン、プラミル、ボファンジェ、マ・ブルゴーニュ、マリー・アンヌ・カンタン、ラ・フォンテーヌ・ド・マルス、ル・プチ・トロケ、レガラード・サントノレ(50音順)

アントレ Entrées 前菜

Hors d’œuvre(オードブル)と呼ぶことも。軽めの料理が多く、定番はテリーヌやエスカルゴなど。

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野菜のテリーヌ Terrine de Légumes
季節の野菜を使用したフレッシュなテリーヌ。店のオリジナルのレシピで作られることが多く、野菜の色を生かしたものが多い

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エスカルゴ Escargots
おもにブルゴーニュ地方の郷土料理として知られる。こんがりとガーリックバター風味で焼いて食べるのが一般的でおいしい

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サラダ Salade
前菜としてのサラダや、カフェなどで出てくるボリュームたっぷりのものまでさまざま。貝類や生ハムなどと和えるなど、独自にアレンジしたものが多い

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キッシュ・ロレーヌ Quiche lorraine
卵、ベーコンと生クリームによるふんわりした塩味タルトは、カフェで人気のメニュー

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生ガキ Huîtres
平べったいタイプや窪みのあるタイプがある。レモンを搾ったり、エシャロットソースをつけたりして食べる

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ホタテのタルタルTartare de Noix de Saint Jacques à l’Huile
新鮮なホタテをスライスして作られるタルタル。こだわりのエキストラバージンオイルやレモンなどで味付けされる

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野菜のスープ Soupe de Légumes
クレソンやアスパラなどを使用したグリーン野菜のスープ。疲れているときや寒いときに、元気を与えてくれそう

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シャルキュトリー盛り合わせ Charcuterie
シャルキュトリーは肉の加工品のこと。豚肉や内臓を細かく刻み、ペースト状にして固めたパテやリエット、ハムやソーセージのことを指す

レ ヴィアンド Les Viandes 肉料理

Plat(プラ)というメイン料理は肉と魚に分かれる。牛・豚・鶏・鴨・仔羊・ウサギなど多種類の肉が使われる。

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ブッフ・ブルギニヨン Bœuf Bourguignon
牛肉のブルゴーニュ風赤ワイン煮込みのこと。フランスの代表的な家庭料理でビストロやカフェなどでも頼むことができる

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鴨のコンフィ Confit de Canard
鴨を塩、胡椒、にんにく、タイムなどで1日マリネ。それを鴨のフォワグラの脂などで、長時間焼き上げたもの

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シュークルート Choucroute
アルザス料理のシュークルートは、キャベツの酢漬け料理。ソーセージや豚肉が添えられ、ボリューム満点

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チキン・フリット Poulet frittes
ローストしたチキンに、揚げたてのフリットを添えたものは、人気の高い一皿。フランス産のチキンは味わい深い

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小鳩のソテー Pigeon avec des blettes
ぷりぷりの食感とほんのり野性的な風味が魅力の小鳩は、シンプルな味付けで勝負。素材の良さを堪能したい

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アントルコット・グリエ Entrecôte Grillée
リブロース・ステーキに、フリッツが添えられたもの。焼き加減を聞かれるので、好み(ミディアムなど)を伝える

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カスレ Cassoulet
フランス南西部の名物家庭料理で、白いんげん豆と鴨肉やソーセージなどの肉類を煮込んだもの

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タルタル・ド・ブッフ Tartare de Bœuf
牛肉のタルタルステーキ。みじん切りの肉に、オリーブオイルや玉ネギ、にんにく、卵黄などを混ぜたもので、鮮度が大切

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ソーセージ Saucissons
ソーセージはいろいろな種類があり、茹でてジャガイモなどと合わせたものがポピュラー。気軽なお惣菜料理のひとつ

レ ポワソン Les Poissons 魚料理

メインの魚料理にはエビやカニなどの甲殻類も含まれる。舌平目やスズキ、サーモンなどがよく出てくる。

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ヒラメのムニエル Sole Meunière
フランスの高級な魚料理のひとつ。身が繊細で、風味も上品。レモンでシンプルに味わう

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スズキのグリル Bar Entier Grillé
スズキ1尾をこんがりグリルしたもの。フランスの典型的な魚料理のひとつ。塩、胡椒、レモンで食べても美味

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サーモンのソテー Saumon Sauté
脂ののったサーモンはおいしく、ソテーなどにして、ホワイトソースをかけて食べる。付け合わせはジャガイモやニンジンなど

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ヒメジのソテー Rouget Sauté
ソテーはフライパンに少量の油やバターをひいて炒める焼き方。写真の魚はルジェ(ヒメジ)。ソースや付け合わせの野菜は店により個性が出る

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カレイのロティ Turbo Rôti
ロティはローストのこと。素材を串刺しにして直火で炙ったり、オーブンで焼き上げたりする調理法。この調理法を専門とする店をロティスリーと呼ぶ

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タラのクリームソース添え Dos de Cabillaud
身が締まったタラもひんぱんに使用される魚。くせがなく食べやすい。フレッシュクリームソースなどと合わせて供される

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フリュイ・ド・メール L’assiette de Fruits de Mer
海の幸の盛り合わせ。豪華なものでは、オマールやカニなどの入ったものもある。写真は、1人分のシンプルな盛り合わせ

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エイのケッパー風味 Raie aux Câpres
白身で淡白ながら、繊細な味わいがあるエイ。ムニエルにして、ケッパーなどで味付け。バターなどで焼いたものもおいしい

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ホタテのロースト Noix de Saint Jacques Rôties
高級食材のホタテ。弾力のある食感と味わいで人気が高い。バターで焼き、クリームソースなどを添えている

フロマージュ Fromage チーズ

メインのあとにワゴンに載って運ばれてくるので、そこから選ぶ。国内産チーズの種類も多い。

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リコッタ Ricotta
チーズを作ったあとの羊(もしくは牛)乳を再度加熱して凝固させたもの。ほのかな甘みがある

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コンテ Comté
フランスを代表するハードタイプのチーズ。熟成されたコクのある味わいが人気で、18カ月、24カ月ものなどがある

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メロワ Mellois
フランスのポワトゥの近郊で作られている菱形のシェーヴル(ヤギのチーズ)。繊細な口あたりが魅力

ロロ Rollot
ピカルディ産の牛のミルクで作られたチーズ。クリーミーな風味で、食べやすい。ルイ14世が賞賛したというチーズ

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ゴルゴンゾラ Gorgonzola
牛乳製の青カビチーズ。クリーミーで、熟成が進んだものはぴりっとした辛みが加わる

サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ Salon du Fromage Hisada

チーズ専門店のランチをいただく
日本のチーズ専門店が開いたお店。チーズ熟成師の久田早苗さんが管理する約100種類の美味なチーズを扱う。2階にサロン・ド・テがあり、食事も可能。

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サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ

現地名:
Salon du Fromage Hisada
住所:
47 Rue de Richelieu, 1er
地図を見る »
アクセス:
メトロ7・14号線 Pyramides ピラミッド駅から徒歩5分
TEL:
01-42-60-78-48
営業時間:
11:00~20:00、サロン・ド・テ12:00~18:30
定休日:
日・月曜、8月の2週間 
Webサイト:
http://www.hisada.fr

デセール Dessert デザート

カフェや家庭で親しまれる定番のガトーから、パティシエが作り出す創作的なものまでさまざま。

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フルーツサラダ Salade de Fruits
季節のフルーツが入ったサラダ。オレンジやグレープフルーツ、フランボワーズなどで彩りよく仕上げている

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リ・オレ Riz Au Lait
米を牛乳と砂糖で煮た昔ながらのデザート。写真のようにフルーツやコンフィチュールを添えてもおいしい

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リンゴのキャラメリゼ、アイスクリーム添えPommes Caramelisées, Crème Glacée
リンゴをまるごと焼いたものに、アイスクリームを添えて。とろっと焼けたリンゴとアイスクリームのコンビ

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タルトタタン Tarte Tatin
リンゴのタルト。飴色になるくらいよく焼いて、しっとりしたものが美味。生クリームを添えて食べることも多い

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シャルロット Charlotte
シャルロット型で焼いたケーキ。チョコレート入りやフルーツ入りなどがあり、スイーツ好きの定番的なデザート

この記事のタグ

トラベルデイズ パリ

  • 発売日:2012年07月02日

筆者 : Fish & Tips

Fish and Tipsでは、海外旅行のコツやノウハウ、海外で話題のスポット、人気のホテル等、おすすめの海外旅行情報を配信しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ パリ」です。掲載している情報は、2016年5〜7月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。