2017年12月21日

ドイツ

ドイツ南西部に広がる「黒い森」へ物語を探しに出かけよう!

by Fish & Tips

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ドイツ南西部のなだらかな丘陵地帯に広がる総面積5180㎢のモミの木の森。温泉が湧き、おいしいワインの産地としても知られるこの一帯は、都市部とはひと味違った牧歌的なドイツの一面を見ることができる。

南北160㎞、東西60㎞にわたって広がる針葉樹林帯は、全体に黒っぽく見えることから、いつしか「黒い森」の名で呼ばれるようになった。森を突っ切るようにいくつかの街道が走り、かつてオーストリアの皇女マリー・アントワネットも、ドナウエッシンゲンとフライブルクを結ぶ街道を通ってルイ16世のもとに嫁いでいったという。夏は、さわやかな緑の風と太陽の恵みを受けながらハイキングやスポーツを楽しむ人たちが訪れ、冬にはクロスカントリースキーが盛んになる。もちろん、森林歩きは一年を通して楽しむことができる。

森の中心部を走る国道500号線沿いにある街、トリベルクでは、ドイツで一番長い滝のほか、ギネスブックにも認定されている世界一大きなカッコー時計が見られる。ドナウ川の始まりであるドナウエッシンゲン、サイクリングやスポーツアクティビティが盛んな天然湖のあるティティゼーなど見どころが尽きない。

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のどかな雰囲気のトリベルク

インフォメーション

シュヴァルツヴァルト観光局 Schwarzwald Tourismus

[電話]  0761-896460
[所在地] HabsburgerStraße 132, Freiburg
[時間]  9:00〜17:00  
[休み]  土・日曜、冬季
www.schwarzwald-tourismus.info

アクセス

鉄道
黒い森の主要駅はBaden-Baden Hauptbahnhof バーデン・バーデン駅とFreiburg Haupt bahnhof フライブルク中央駅。どちらもFrankfurt Hauptbahnhofフランクフルト中央駅からのICEが停車する。その先へはIR(シュヴァルツヴァルト鉄道)やDBのローカル路線が走っているが、本数が少ないので時刻表に注意しよう。


黒い森の左右を挟むように、5号線と81号線、2本のアウトバーンが走っている。黒い森の雰囲気を肌で感じたいのであれば、中心部を走る国道500号線がおすすめ。

エブレ時計パーク Eble Uhren-Park

世界一のカッコー時計
高さ4.5m、重さ150㎏のカッコーが飛び出す世界最大のカッコー時計は、内部が博物館になっており見学できる。別棟にはハト時計のほか、木彫り細工が施された高級時計やみやげもの店もある。

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ギネスブックに登録されている世界最大のカッコー時計

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博物館では巨大カッコー時計の裏側を見学

エブレ時計パーク

現地名:
Eble Uhren-Park
住所:
Schonachbach 27, Triberg
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アクセス:
SバーンTriberg トリベルク駅から徒歩15分
TEL:
07722-96220
営業時間:
外観は見学自由、博物館は9:00~18:00(日曜10:00~)、冬期11~3月9:00~17:30(日曜11:00~17:00)
定休日:
外観は見学自由、博物館は日曜休 
Webサイト:
http://www.uhren-park.de

ハウス・デア・1000ウーレン Hous der 1000 Uhren

美しいハト時計の老舗
入口の屋根に仕掛けられた大きなクマや人形が動くハト時計造りの老舗は1881年の創業。店内には、時計のほか木製の小箱、陶器の置物、ビールジョッキといったおみやげも豊富に揃う。

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飛び出す大きなクマと人形は観光客の人気の的

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繊細な木彫りの高級時計からお手ごろな時計まで揃う

ハウス・デア・1000ウーレン

現地名:
Hous der 1000 Uhren
住所:
Hauptstraße 79-81, Triberg
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アクセス:
SバーンTriberg トリベルク駅から徒歩15分
TEL:
07722-963030
営業時間:
10:00~17:00(イースター~10月は~18:00)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.hausder1000uhren.de

ドイツでいちばん長い滝 Wasserfälle

黒い森に囲まれたトリベルクの街は、ハイキングにもぴったり。実はこの街には、ドイツ最大級の滝がある。なんとこの滝は7段にわたって水が流れ落ち、その落差は延べ160mにも及ぶ。滝見物にぴったりの散策コースも複数あり、難易度やスケジュールに合わせて選べるのもうれしい。

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滝への入口はこの看板を目印にして

立ち寄り

ラントガストホーフ・ツア・リリー Landgasthof zur Lilie

名物スイーツ作りに挑戦できる
1608年創業の歴史あるガストホーフ。古いランプが吊り下がった山小屋風の店内に、黒い森で狩猟したシカの角やクマなどの剥製が飾られている。名物「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」のクッキングセミナーも開催している。

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ドイツで一番人気のトルテはぜひ味わいたい

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ウッディで温かな雰囲気

ラントガストホーフ・ツア・リリー

現地名:
Landgasthof zur Lilie
住所:
Wallfahrtsstraße 3, Triberg
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アクセス:
SバーンTriberg トリベルク駅から徒歩25分
TEL:
07722-4419
営業時間:
10:00~23:00(冬期11:00~22:00)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.lilie-triberg.de

ホーエンツォレルン城 Burg Hohenzollern

山頂にそびえる勇壮な名城
11世紀に築城されるが一度全壊し、1867年に堅固で美しい姿に再建。家系図の壁画や書斎、宝物館などはガイドツアーで見学できる。

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遠くからでも思わず見入ってしまうたたずまいだ

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まるで中世の物語の中に入り込んだかのような世界

ホーエンツォレルン城

現地名:
Burg Hohenzollern
住所:
Burg Hohenzollern, Hechingen
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アクセス:
Hechingenヘヒンゲン駅から城の入口のパーキングまでタクシーで10分、そこから徒歩20分
TEL:
07471-2428
営業時間:
10:00~17:30(11月1日~3月15日は~16:30)、ショップ10:00~18:00(冬季は~17:00)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.burg-hohenzollern.com

リヒテンシュタイン城 Schloß Lichtenstein

小説に憧れて築城した城
1840~41年に、ヴィルヘルム・ハウフの小説『リヒテンシュタイン』に憧れたヴィルヘルム侯爵によって建てられた中世式の城。193cmものグラスがある酒盛りの部屋などが見られる。

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物語に忠実に再現された細部が見どころ

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ロマンティックな姿の白い望楼。現在も子孫らが城を所有している

リヒテンシュタイン城

現地名:
Schloß Lichtenstein
住所:
Lichtenstein, Honau
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アクセス:
ドイツ鉄道Reutlingen ロイテインゲン駅からバスHonau ホーナウ下車、タクシーで15分
TEL:
07129-4102
営業時間:
9:00~17:30、11・2・3月10:00~16:00
定休日:
12・1月、11・2・3月の月~金曜 
Webサイト:
http://www.schloss-lichtenstein.de

ヘルマン・ヘッセの青春の日々

文豪ヘッセが暮らしたカルフやテュービンゲン。美しい森と川を愛し、そこで過ごした日々は、のちに彼の作品を生み出す泉となっていった。

神学校から書店員へヘッセ作品の源を訪ねてみたい

1877年7月2日、ヘッセは黒い森に抱かれた小さな街、カルフに牧師の子として生まれた。釣りと自然を愛する少年が、父と同じ道を歩むためにマウルブロンの神学校に入学するが、途中で脱走。何度も自殺を企てる苦悩の10代を過ごし、テュービンゲンで書店員として生計を立てながら、詩を発表していく。彼の小説『車輪の下』『知と愛』など多くの作品に、これら青春時代を送った街や神学校などが登場する。作品を読んでみれば、旅がよりおもしろくなるに違いない。

ヘルマン・ヘッセ記念館 Hermann Hesse Museum

生まれ育った街でヘッセをたどる
ヘッセ直筆の原稿や各国から集めた資料、古い写真などさまざまな品が展示されている。

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カルフの街にはヘッセの像が複数建つ

ヘルマン・ヘッセ記念館

現地名:
Hermann Hesse Museum
住所:
Marktplatz 30
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アクセス:
SバーンCalw カルフ駅から徒歩5分
TEL:
07051-7522
営業時間:
11:00~17:00(11~3月~16:00)
定休日:
月曜、祝日、11~3月の金曜 

ベーベンハウゼン修道院 Kloster Bebenhausen

移り変わる建築美が見どころ
フリードリヒ1世が建設。ロマネスクからゴシック、ルネサンス、バロックと時代の変遷とともに増改築をした建築様式が見どころ。天井のアーチが美しい回廊はその様子を最もよく残している。

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1190年に建設されたシトー派の修道院

ベーベンハウゼン修道院

現地名:
Kloster Bebenhausen
住所:
Tubingen-Baben hausen
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アクセス:
ドイツ鉄道Tübingen Hauptbahnhof テュービンゲン中央駅からバスWaldhorn ヴァルトホルン下車、徒歩3分
TEL:
07071-602802
営業時間:
9:00~18:00(月曜12:00~13:00は昼休み)、11~3月10:00~12:00、13:00~17:00※入場は各15分前まで
定休日:
11~3月の月曜 
Webサイト:
http://www.kloster-bebenhausen.de

ココにも注目

ベーベンハウゼン城 Schloss Bebenhausen

修道院と同様、フリードリヒ1世によるもの。赤の間、青の間、王と王妃の住居、朝食の間、寝室といった居住空間が、当時のままに再現された様子をガイドツアー(ドイツ語)で見学できる。

[料金]€6

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ベーベンハウゼン城

現地名:
Schloss Bebenhausen
営業時間:
11:00~18:00(土・日曜は~17:00)、11~3月14:00~16:00(土曜、祝日は~17:00)※入場は各1時間前まで
定休日:
月曜 

シュタイフ・ミュージアム Steiff Museum

テディベアのすべてがわかる
2005年にオープンした体験型の博物館。テディベア誕生の歴史と制作過程をオーディオガイドでまわる。ゾウの針刺しの誕生から始まり、テディベアが商品化され、世界中にヒットしていく様子などをぬいぐるみが案内する。

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テディベア以外にも楽しいぬいぐるみたちを展示している

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実際の制作現場も見学できるのは貴重

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ミシンのそばには最初のヒット作、ゾウの針刺しが置かれている

やっぱり欲しい!憧れのマイ・シュタイフ

ミュージアム内に併設されたショップには、かわいいテディベアがずらり。おなじみの定番商品から、限定商品、復刻製品など、ファンにはたまらない。

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テディベアは洗うこともできる

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キーホルダーはおみやげに大人気

シュタイフ・ミュージアム

現地名:
Steiff Museum
住所:
Margarete-Steiff-Platz1, Giengen an der Brenz
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アクセス:
ドイツ鉄道Giengen an der Brenz ギーンゲン・アン・デア・ブレンツ駅から徒歩10分
TEL:
01805-131101
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.steiff.com

トラベルデイズ ドイツ

  • 発売日:2013年03月15日

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ ドイツ」です。掲載されているデータは、2015年12月〜2016年3月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。