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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ドイツ【ファンタスティック街道】ってどんなところ?

美しい古城で知られるハイデルベルクを起点にスイス国境の街コンスタンツまでを結ぶ、およそ400㎞にわたる街道。神秘的な「黒い森」や温暖な気候の湖、癒しの温泉など豊かな自然に恵まれたルートだ。郷土料理や地ワインなど、料理のおいしさにも定評がある地方でもある。

深い癒しの森に抱かれた個性あふれる街道

ドイツ南西部の高原地帯を縦断するファンタスティック街道。古城街道の街でもあるハイデルベルクを起点に、スイス国境の街コンスタンツまで、全長約400㎞に及ぶ。「黒い森」と呼ばれる広大な針葉樹の森を抱え、古代ローマ帝国時代より利用されてきた温泉を数多く有する癒しの街道でもある。とくに高級温泉保養地のバーデン・バーデンには、劇場や遊戯施設を備え、社交場として発展した浴場施設が、今なお多くの保養客を魅了している。ヘッセをはじめ、シラーやヘルダーリンら多くの詩人を生み出した風土は、この地方独特のもの。ほかにもベンツとポルシェが本社を構える街道最大の街シュトゥットガルト、宗教会議が行なわれた歴史の街コンスタンツ、そして南端にはスイス、フランス、オーストリアと国境を接するボーデン湖など、変化に富んでいるのも魅力だ。 

また、フランス文化の影響を受けた地方ならではの料理とワインにも定評があることで知られる。小麦粉を水と卵で練った生地を小指の先ほどの大きさにして茹でた、ドイツ風パスタのシュベッツレと、餃子のような生地で、挽肉やホウレン草などの野菜を混ぜた具を巻いたマウルタッシェンがとくに有名。店によってさまざまにアレンジされているのも楽しい。多くの街には郊外においしいワインを生み出すブドウ畑が広がっているので、ドイツワインの奥深さも体験できる。

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ホーエンツォレルン城からは、どこまでも広がる黒い森が見える

街道周遊のポイント

①自然と温泉でリフレッシュ

バーデン・バーデンを中心に数多くの温泉が湧く。シュヴァルツヴァルト鉄道を利用し、車窓から眺める森林の風景を楽しみながら、のんびりまわるのもよい。郷土料理やワインのほかに、サクランボのトルテ、シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテも忘れずに

②自動車マニアの聖地へ

シュトゥットガルトにある世界の2大自動車ブランド、ベンツとポルシェの博物館も見逃せない。とくにポルシェは2009年に新博物館がオープン。どちらも迫力満点の展示のほか、ミュージアムショップも充実している

③点在する古城も見逃せない

この地方最大の城は、テュービンゲンの南20㎞の山の上にそびえる勇壮なホーエンツォレルン城だ。リヒテンシュタイン城、ホーエンテュービンゲン城など、さまざまな古城が深い緑のなかに点在している。

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シュトゥットガルトではパッサージュでの買物が人気

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ ドイツ」です。掲載されているデータは、2015年12月〜2016年3月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。