2017年12月25日

スペイン

スペイン旅の基本情報Q&A 知っておきたい滞在の常識

by Fish & Tips

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by fotolia - © Evan Frank

国が違えば習慣もさまざま。トラブルを避けるためにも、スペインならではの注意点をおさえておこう。

チップは必要?

基本的に不要なので神経質にならずに
チップはあくまで心づけという位置付け。良質なサービスを受けたと思ったら渡せばよい。目安はタクシーやバルならおつりの小銭、レストランは料金の5%程度(サービス料が加算されている場合は不要)。ホテルで荷物を運んでもらったら€1など。

「シエスタ」って?

店舗や公共機関は14〜16時は昼休み
昼食後にとる長時間の昼休み「シエスタ」。とくに大都市ではすたれつつある習慣だが、この時間帯に閉まる観光スポットや店舗はまだ多い。休憩にあてるなど、うまく対応したい。

喫煙事情は?

公共の場の屋内は喫煙は禁止されている
禁煙法により、空港や駅などの公共交通機関、レストラン、バルの店内など、公共の屋内施設は全面禁煙。屋外でも子供の通う学校、児童公園、病院などとその出入口付近は禁煙。そのほかの屋外は基本的には喫煙可能だが、吸う前に確認するほうがよい。

食事の時間が違う?

昼は13〜15時、夜は21〜23時と遅め
レストラン利用の際は、営業時間に注意。日本と同じ時間にとろうとすると、開いていないことも多い。バルのタパスなど、終日用意されているものをうまく利用したい。

バルってどんなところ?

一日中利用できる旅行者の強い味方
バル=BAR、ということで日本ではお酒を飲める場所、夜のイメージがあるが、スペインのバルは朝から晩まで開いており、いつでも楽しめる。お酒以外の飲み物も豊富で、カフェとして利用してもよい。

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治安が悪い?

心配し過ぎなくてよいが日本と同じ感覚では危険
犯罪は減少傾向にあるが、日本人観光客はスリやひったくりのターゲットに選ばれやすい。荷物から目を離さない、財布はバッグの底など見えない場所に持つなどの用心を。とくに観光地やバル、市場など、人混みのなかでは荷物から手を離さないように。注意を怠らないのがいちばん

階数表示が日本と違う?

階数は0から数える。日本の2階は1Fに
日本でいう1階はスペインでは0FまたはGF(Ground Floor=地上階)、2階は1Fと表示。

スペインの物価は?

都会では日本と同じかやや高いくらい
外食費や観光地の入場料などは日本に比べて高く、一方、ワインなどアルコール類や交通費は安い。バルセロナやマドリードなど都会は物価が高く、アンダルシアなど地方は安い

ミネラルウォーター(500㎖)€1(約110円)
炭酸入りのアクア・コン・ガス、炭酸なしのアクア・シン・ガスがある

ビール €2〜3(約230〜340円)
バルでは朝からお酒が飲める。スーパーでも気軽に購入できる

地下鉄の切符 €1.50〜(約170円〜)
マドリードは€1.50から。バルセロナでは全線均一で€2.15

紅茶・コーヒー €2〜3(約230〜340円)
定番はカフェ・コン・レチェと呼ばれるカフェオレ

スペイン最新ニュース

交通関係の大きな変化が相次いでいる。旅を計画するうえでも重要なので、しっかりと最新情報を確認しておきたい。

乗り換えなしで到着18年ぶりの再開! 日本からマドリードへの直行便が復活!

長らく経由便でしかスペインにはアクセスできなかったが、2016年10月からイベリア航空の成田・マドリード間直行便が再開される。成田発が月・水・土曜、マドリード発が火・金・日曜の週3便。マドリードからスペイン各地への航空便は多数あるので、ほかの地方へ向かう場合の選択肢も広がる。

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by fotolia - © aharond

発着するマドリードのバラハス空港

市内から空港への新しいアクセス方法 バルセロナ地下鉄9号線空港から市内へ直結!

2016年2月、バルセロナの地下鉄9号線のうち、エル・プラット空港へ到達する南線が開業。ただし中心部まで行くには乗り換えが必要で、大きな荷物を持って地下鉄に乗るのはあまりおすすめできないため、空港バスやタクシーを利用するのがおすすめ。

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Camp Nou, by _bianconero, CC BY-SA

サッカースタジアム、カンプ・ノウの近くまで行けるので、近辺のホテルに宿泊するならば、便利なことこのうえなし

中心部の地下鉄が運休最新情報を確認しておきたい マドリード地下鉄1号線は工事中!

2016年にマドリードの地下鉄1号線のほぼ全線で、大規模な改良工事が行なわれ、その間代替のバスが運行。1号線はソル駅やアトーチャ駅などを通り、観光の際にも出番が多い路線。工事期間は2016年11月中旬までの予定だが、開始がストライキで遅れたこともあり、工事の状況に要注意。

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プエルタ・デル・ソル直結のソル駅は1号線のほかに2・3号線も通る

マラガ近郊の街に残る巨石遺跡 45番目の世界遺産が登録!

2016年に登録されたアンテケラのドルメン遺跡。巨大な石でできた巨大古墳群で、紀元前3000年にまでさかのぼるものだそう。

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by fotolia - © Evan Frank

アンテケラの街も古い街並みが残り、素晴らしい景観が広がる

アンテケラのドルメン遺跡 Antequera Dolmens Site

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Cueva de Menga, by Fuzzyol, CC BY-SA

アンテケラのドルメン遺跡

現地名:
Antequera Dolmens Site
アクセス:
アンテケラへはAVEのAntequera Santa Anaアンテケラ・サンタ・アナ駅や、近辺のマラガやグラナダなどからバスでアクセス。アンテケラ中心部から遺跡までは路線バスや観光バスを利用する

スペイントラベルカレンダー Spain Travel Calendar

気候と服装

3-5月
3月に入ると気温が徐々に上がるが、セーターやコートは必要。円環を通じて降水量の多い北部や、昼夜の寒暖差が激しい西部等へ旅行する場合は上着を携帯しよう。

6-8月
雨が少なく湿度が低いため過ごしやすいが、日差しは強烈。日陰に入ると暑さは和らぐが、日中に出歩くなら日焼けと熱中症対策は万全にしたい。夜は比較的涼しくなるので、上着があると安心。

9-11月
9月に入ると徐々に秋の気配が深まり、10月後半からは防寒が必要な日が増える。セーターや薄手のコート、手袋などを持っていこう。雨も多くなるため折りたたみ傘などがあると安心。

12-2月
本格的な冬を迎え、日によっては気温が氷点下まで落ち込むこともある。厚手のコート、マフラー、手袋など防寒対策はしっかりしたい。日本よりも乾燥が激しいためマスクがあるとよい。

祝日とイベント

※印→移動祝日のため、毎年日付が変わります

3月19日 サン・ホセの日
(バレンシア州、マドリード州、ムルシア州、ナバーラ州、バスク州)

3月15~19日 サン・ホセの火祭り
(バレンシア州)

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by fotolia - © paula

春分のあとの最初の満月のあとの日曜日 イースター ※
キリストの復活を祝う(2017年は4月16日)

イースターに合わせて移動する祝日
聖金曜日 ※
聖土曜日 ※
聖木曜日 ※
(年や州により、祝日になる日が異なる)
イースターマンデー ※
(バレアレス諸島、カンタブリア州、カスティーリャ・ラ・マンチャ州、カタルーニャ州、バレンシア州、ナバーラ州、バスク州、リオハ州)
セビーリャ春祭り ※
(アンダルシア州)

5月1日 メーデー
デモ行進で、人通りが多くなり、交通渋滞が起こりやすい

5月初めから中旬 コルドバパティオ祭り
(アンダルシア州)

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Fiesta de los Patios de Córdoba, by Spacelives, CC BY-SA

6月20~24日 サン・ファンの火祭り
アリカンテがとくに有名

7月25日 サンティアゴの日
(ガリシア州、ナバーラ州、バスク州)

7月6~14日 パンプローナサン・フェルミンの牛追い祭り
(ナバーラ州)

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LOS MIURA Y LOS VALIENTES MOZOS, by Buscavientos, CC BY-SA

8月15日 聖母被昇天祭
聖母マリアが天に昇ったとされる日

8月の最終水曜日 ブニョールトマト祭り※
(バレンシア州)

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00690016, by grahammclellan, CC BY

9月24日前後数日 バルセロナ聖母メルセ祭※
(カタルーニャ州)

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Misa Campal en homenaje a la Virgen de la Merced, by Alcaldía de Joseph Cueva 2009-2014, CC BY-SA

10月12日 イスパニアデー
コロンブスの新大陸発見を記念する日

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by fotolia - © uzkiland

11月1日 諸聖人の祝日
天に昇ったすべての聖人に祈りを捧げ、神の恩恵に感謝する日

12月6日 憲法の日

12月8日 無原罪の宿りの日
聖母が懐胎した日

12月25日 クリスマス

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by fotolia - © Peera

12月26日 サン・エステバンの日
(カタルーニャ州)

1月1日 元日

1月6日 主顕節
東方三博士の到来を祝う

2月中旬~3月下旬 カーニバル
(全土で行なわれる)

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知っておきたい スペインの歴史

120万年前〜 先史時代から前ローマ時代

120万年前にはイベリア半島に人類が住んでいたことが判明している。世界遺産のアルタミラ洞窟壁画が描かれた1万5000年前頃には、地中海側にイベリア人、大西洋側にケルト人が住んでいた。

紀元前219年〜 ローマ帝国とゲルマン諸国

紀元前219~紀元前201年にかけて起こった第二次ポエニ戦争の結果、現在のポルトガルとともにヒスパニア州としてローマの支配下となる。この支配はその後500年以上続くことになる。1世紀にはキリスト教が伝えられるなどし、スペインの言語、宗教などの基礎がつくり上げられた。476年に西ローマ帝国が滅亡すると半島が分裂、それを6世紀頃に西ゴート王国が統一した。

8世紀〜 イスラムの支配

711年、西ゴート王国がウマイヤ朝との戦いに敗れると、イベリア半島のほとんどがイスラム勢力に支配された。現在のアストゥリアス州やアラゴン州など北部の一部はこの支配を免れ、小王国を築き、のちのレコンキスタ運動の基盤となる。756年コルドバを首都とする後ウマイヤ朝が興り、西ヨーロッパ最大都市へと発展する。

11世紀〜 レコンキスタ(国土回復運動)

1031年に後ウマイヤ朝が滅亡すると、イスラム支配から逃れていたキリスト教諸国の勢力が拡大。イスラム勢力からの脱却=レコンキスタが活性化する。1479年にスペイン王国が誕生し、1492年にレコンキスタが完了した。

16世紀〜 「太陽の沈まぬ国」スペイン帝国

1516年、ハプスブルク家のカール大公がスペイン王カルロス1世として即位。1520年には神聖ローマ帝国カール5世としても即位し、スペインは最盛期を迎える。世界各地に植民地を持ち、「太陽の沈まぬ国」と称されたが、1588年に英国に敗れてから、度重なる戦争により弱体化の一途をたどる。

20世紀〜 立憲君主国家への転換

1931年、アルフォンソ13世の国外脱出により、400年以上続いた君主制が崩壊し、共和政に。しかし左派と右派の対立は激しく、1936年の選挙で人民戦線派が勝利すると、保守派勢力はフランコを中心に反乱を起こし、内戦が勃発。1939年、マドリードが陥落し、内戦はフランコ側の勝利で幕を閉じ、フランコ率いるファランヘ党の一党独裁体制へ。1975年のフランコの死後、その遺言によりフアン・カルロスが国王となり、1978年、立憲君主国家になった。

まっぷるスペイン(16年)

  • 発売日:2016年11月14日

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ パリ」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2016年7〜9月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので現在取り扱っていない可能性があります。