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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ドイツ旅行の周遊プランニング!おすすめルートや気候をチェック

見どころが各地に散らばるドイツでは、どこに行くか、どう行くかのプランニングが重要。編集部のおすすめプランを参考に考えてみて。

プランニング・アドバイス

❶滞在には何日必要
1つの都市・街道に絞るなら、4泊6日くらいあればいい。複数の都市・街道をめぐるのなら、8泊10日程度は欲しい。ドイツ国内では、バスや鉄道、飛行機を駆使して効率的にまわろう。

❷ベストシーズンは?
湿度が低く昼が長い春から夏が過ごしやすい。オクトーバーフェストやクリスマスマーケットなど、秋から冬のイベントも多彩。コンサートなどのイベントは開催日をまずチェック。

❸計画時は店の休日や営業時間を確認
一部の州では日曜の営業や平日の24時間営業が認められ、全国的に広がっているが、「閉店法」を緩和していない州もあるので、買い物は平日の昼間が最適。

❹長期休暇やクリスマスに注意
ドイツのバカンスは6月下旬〜9月上旬の間の1〜3週間。ドイツは州によって学校の休み時期が異なり、そこに合わせて休むところが多い。

❺チケットの事前購入や予約を活用
鉄道などの交通機関、美術館や古代遺跡などは券売所が混むので、オンラインで予約や購入をしておくのが得策。

❻都市間の移動は何が便利?
全国に鉄道が張りめぐらされており、特急列車も多いので利用しやすい。小さな街だとバスしか通っていない場合もあるので注意。

1.どう旅する?おすすめルートを確認!

5泊7日 北東ドイツ 音楽三昧コース

コンサートめぐりに名曲の舞台めぐりと、ドイツが誇るクラシック音楽ゆかりの街へ。豪華な宮殿も見どころ。

 

1日目
午前 日本発
—–飛行機で約14時間
夜 ベルリン着
フランクフルトで乗り換え

2日目
終日 ベルリン観光
ドイツ屈指のコンサート会場がそろう首都。夜の演奏会は予約してから訪れるのがポイント

3日目
—–鉄道ICEで約2時間
午後 ドレスデン観光
ザクセン王国の首都として栄えた、華麗な街並みを堪能しよう

4日目
—–鉄道ICEで約1時間10分
終日 ライプツィヒ観光
バッハやメンデルスゾーンなど偉大な音楽家の跡を訪ねる

5日目
—–鉄道ICEで約3時間40分
午後 ニュルンベルク観光
ワーグナーのマイスタージンガーの舞台になった地を歩く。時間があれば周辺の街にも立ち寄りたい

6日目
—–鉄道ICEで約1時間10分
午後 ミュンヘン発

7日目
—–飛行機で約12時間
午前 日本着

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5泊7日 ライン川& 厳選街めぐりコース

ライン川沿いの街と、クルーズで古城鑑賞を楽しんだら、ミュンヘンまでの道すがら人気の街にも立ち寄り。

 

1日目
午前 日本発
—–飛行機で約12時間
夜 フランクフルト着

2日目
—–鉄道VIAで約1時間10分
午前 リューデスハイム観光
午後 ライン川クルーズ
ザンクト・ゴアルスハウゼンから電車

3日目
—–鉄道VIA/ICで約1時間30分午前
ケルン観光
世界遺産に登録された大聖堂に感激
—–鉄道ICE/S-Bahnで約1時間50分
夕方 ハイデルベルク着

4日目
午前 ハイデルベルク観光
城と学生街を朝から昼過ぎまで観光
—–鉄道EC/IC/RBで約3時間40分
午後 ローテンブルク着

5日目
午前 ローテンブルク観光
時間いっぱいまで街を歩きたい
—–EC/IC/RBで約3時間40分
夜 ミュンヘン着

6日目
朝は名物のヴァイスヴルストで始めたい。時間があればレジデンツや英国庭園も訪れてみよう
午後 ミュンヘン発

7日目
—–飛行機で約12時間
午前 日本着

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6泊8日 浪漫あふれる古城と街道 ハイライト網羅コース

ドイツで断トツの人気を誇るロマンティック街道とノイシュヴァンシュタイン城の両方を訪れる。さらに古城街道の主要都市やミュンヘンもめぐって、存分に南ドイツの情緒を堪能できる。

 

1日目
午前 日本発
—–飛行機で約12時間
夜 フランクフルト着

到着後は荷物を置いて、ザクセンハウゼンへ。りんご酒居酒屋でドイツ初の夜を過ごす

 

2日目
—–鉄道ICで約50分
午前 ハイデルベルク観光
—–鉄道IC/ICEで約2時間20分
夕方 ヴュルツブルク着

朝、移動して夕方までハイデルベルク城や学生街を散策。夜は名物のフランケンワインを

 

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3日目
午前 ヴュルツブルク観光
—–鉄道ICEで約1時間
夕方 ニュルンベルク着
名物料理のブラートヴルストで乾杯!

世界遺産のレジデンツとマリエンベルク要塞を見学。リーメンシュナイダーの作品もたくさん鑑賞できる

 

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4日目
午前 ニュルンベルク観光
—–鉄道IC/RBで約1時間10分
午後 ローテンブルク着

中世の街並みを思うがまま散策

5日目
午前 ローテンブルク観光
午前 ロマンティック街道バスに乗車

ローテンブルク午後発に乗車。ディンケルスビュール、ネルトリンゲン、アウクスブルク、ヴィース教会を巡回してホーエンシュヴァンガウで下車

 

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6日目
午前 ノイシュヴァンシュタイン城見学
午後 フュッセン観光
—–鉄道REで約2時間
夜 ミュンヘン着

城の見学後はふもとの街でのんびりランチ

 

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7日目
午後 ミュンヘン発
—–飛行機で約12時間

前日夜はビアホールへ。朝から旧市街を散策したらデパートでおみやげを調達

8日目
午前 日本着

2. いつ行く?季節&イベントをチェック!!

春 Frühling フリューリング 3月~5月

3月中旬頃までは寒さが残るが、その後は陽気が良くなる。3月から5月にかけて気温は一気に10度前後上昇。突然雨が降りだすなど、一日のなかでも天気の変化が激しいので注意が必要だ。
(掲載している日程は2017年10~12月、2018年1~9月のものです。※印の祝祭日やイベントは、毎年日付が変わります)

おもな祝日とイベント

3月
3/30 ※聖金曜日復活祭の2日前。

4月
4/1 ※復活祭春分の日以降の最初の満月の次の日曜日。
4/2 ※復活祭月曜日復活祭の翌日の月曜日。
4/11~14 ※国際楽器見本市ムジークメッセ ●フランクフルト
ヨーロッパ最大級の、楽器やオーディオ機器の見本市。

5月
5/1 メーデー労働者の日。
5/10 ※キリスト昇天祭 復活祭の39日後。
5/10~6/10 ※ドレスデン音楽祭 ●ドレスデン
5/20 ※聖霊降臨祭復活祭の49日後。
5/21 ※聖霊降臨祭月曜日
5/31 ※聖体節 ●バイエルンなど8州 復活祭の60日後。

夏 Sommer ゾマー 6月~8月

梅雨がなく日本より乾燥しているため、日本の夏よりはからっとしている。暑さ対策が必要で、こまめな水分摂取も大切。朝晩の冷え込みや日差し対策として長袖があるとよい。

おもな祝日とイベント

6月
5/25~6/24 ※ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭 ●ヴュルツブルク
6/8~17 ※ライプツィヒ・バッハ音楽祭 ●ライプツィヒ
6/24~7/31※ミュンヘン・オペラ音楽祭 ●ミュンヘン

7月
7/13~22 ※キンダーツェヒェ ●ディンケルスビュール
7/22 ※F1ドイツグランプリ ●ホッケンハイム
7月下旬~8月下旬 ※バイロイト音楽祭 ●バイロイト
世界中からワーグナーオペラのファンが殺到する。

8月
8/15 マリア昇天祭 ●バイエルン、ザールラント
聖母マリアが天に召された日。
8月下旬 ※ワイン祭り ●リューデスハイム
地元の人気ワイナリーのスタンドが出され、多彩な味が堪能できる。

 

秋 Herbst ヘルプスト 9月~11月

9月上旬までは暑さが残るが、下旬から10月にかけては急に秋めいてきて日中でも上着が手放せなくなり、朝晩の冷え込みも本格的に厳しくなる。11月に入ったら厚手の防寒着があると心強い。

おもな祝日とイベント

9月
9月中旬~10月上旬 ※オクトーバーフェスト ●ミュンヘン
ドイツ国内のみならず、海外でも人気のビールの祭典。
9月下旬~10月上旬 ※カンシュタット民俗祭 ●シュトゥットガルト
オクトーバーフェストに次ぐ規模を誇る地域の祭り。
9月下旬 ※ベルリンマラソン ●ベルリン
地形が平坦で走りやすく、好記録が出ることで有名。

10月
10/3 ドイツ統一記念日
1990年にドイツが再統一された日。
10/31 宗教改革記念日 ●ブランデンブルク、メクレンブルク=フォアポンメルン、ザクセン、ザクセン=アンハルト、テューリンゲン
1517年にルターが『95カ条の論題』を発表した日で、一部の州のみ祝日。

11月
11/1 諸聖人の祝日 ●バイエルンなど5州
11/22 ※贖罪の日 ●ザクセン
11月23日の直前にあたる水曜日。
11月下旬~12月下旬 ※クリスマスマーケット ●ニュルンベルク、ミュンヘン、ライプツィヒ、ハーナウ、シュトゥットガルト、ハンブルクなど
ドイツの主要都市のほとんどで行なわれる冬の風物詩。

冬 Winter ヴィンター 12月~2月

気温が氷点下を下回ることも珍しくないので、防寒対策は必須。2月は12月、1月に比べると寒さもやわらぎ、日没時刻も日本と同じくらいになるので過ごしやすい。航空券も最安。

おもな祝日とイベント

12月
12/25・26 クリスマス
25日だけでなく、翌日も祝日となる。

1月
1/1 元日 新暦の新年を祝う。
1/6 三王来朝 ●バイエルン、ザクセン=アンハルト、バーデン・ヴュルテンブルク
東方の三博士がイエスを訪問した日。

2月
2月中旬 ※カーニバル・パレード ●ケルン、デュッセルドルフ、マインツなど
2/15~25 ※ベルリン国際映画祭
世界的に注目度の高い映画祭。

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ドイツの習慣&マナー

治安

ヨーロッパのなかでは治安が良いが、ベルリンやフランクフルトは犯罪率が高いので、深夜の外出はひかえたい。スリや置き引きの被害にも注意。

飲み水

水道水は日本と違い硬水なので、旅行者は避けるのが無難。ミネラルウォーターは炭酸ガスなしのStilles Wasserシュティレス・ヴァッサーとガス入りのSeltersゼルタースがある。

喫煙・飲酒

16歳からワインとビールの飲酒が認められている。日本人は幼く見られがちなので身分証明書を持ち歩こう。公共の建物内での喫煙は原則禁止されている。

写真撮影

観光気分でついつい何でも撮影したくなってしまうが、撮影禁止の場所も多いので気をつけたい。とくに教会でのミサは撮影厳禁。撮影可能な場所でも、フラッシュは禁止のところが多くあるので注意。

教会

ノースリーブ・半ズボン・サンダルなどはひかえる。内部を撮影する際は、可能かどうか確認しよう。飲食や喫煙、祭壇への立ち入りは厳禁。

レストラン

水は出てこないので、まずは飲み物を注文。テーブルごとに担当者が決まっており、支払いはテーブルで。料理をたくさん残すのは避けたい。

服装

夏は涼しく過ごしやすいが、朝夕はかなり冷えるので羽織るものを忘れずに。冬は氷点下まで下がることが多いので防寒着が必要。ミュンヘンは昼夜の寒暖の差が大きい。

エコ

コンビ二は少ないので、スーパーを利用しよう。買い物後にビニール袋には入れてくれないので注意。バッグを持参するか、ビニール袋を購入する。

チップ

義務ではないが、気持ちのよいサービスを受けたら渡そう。レストランは料金の10%前後、ホテルのベッドメイキングやタクシーは€1程度が目安。

おみやげの注意事項

ハムやソーセージなどの肉製品は日本への持ち込みが原則禁止。チーズは肉類を含まなければOK。また、ビールやワインなどの液体類は、空港免税店で購入したものを除き、機内へは持ち込めない。

古城

見学禁止のエリアに立ち入らないこと。むやみに調度品に触ったり、許可なく撮影をしたりするのも不可。貴重な文化財を大切にしたい。

物価

ドイツの物価は日本と同じか少し高め。一方、オペラなどは日本より安く鑑賞できる。都市によって物価も違い、買い物などは工夫次第で低コストに抑えることも可能だ。

ビール1ℓ €8(約1040円)
ブレッツェル €1(約130円)
Uバーンの料金1回 €2.80(約360円)
路線バスの料金1回 €2.80(約360円)
ミネラルウォーター €1.20(約160円)

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。