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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ドイツ【ベルリン】の便利な市内交通は?

見どころがあちこちにある広大な街だが、公共交通機関が充実しているので安心。基本となるのは地下鉄Uバーンと近郊列車Sバーンで、市内に細かな路線網を持つ。

Uバーン/Sバーン

ベルリン観光で最も利用頻度が高い交通機関は、UバーンとSバーンだ。両方を上手に使いこなせば、スムーズに移動でき、きっとベルリン観光を満喫できるはず。

チケットの種類と料金

ベルリンのBVGが運営するUバーン、Sバーン、トラム、バスの運賃はA~Cのゾーン制。おもな観光スポットはABゾーン内にあるが、ポツダムなど郊外エリアはCゾーンになる。チケットは共通で、有効期間内であれば乗り換え自由。普通乗車券のほかに、3駅(バスやトラムは6駅)まで乗車できる短距離券、4枚綴りの回数券、1日券、5人までOKなグループ券などいくつもの種類があるので、旅行プランにあわせて選択しよう。購入は駅の券売機や窓口、キオスクなどで。普通乗車券と1日券はトラム車内(紙幣不可)やバスの運転手からも購入できる。6~14歳は子供料金。

・短距離券 Kurzstrecke
区間 3駅まで乗車、料金 €1.70

・普通乗車券 Einzelfahrschein
区間 ABゾーン、期間 2時間以内、料金 €2.80
区間 BCゾーン、期間 2時間以内、料金 €3.10
区間 ABCゾーン、期間 2時間以内、料金 €3.40

・1日乗車券 Tageskarte
区間 ABゾーン、期間 1日有効(翌3:00まで)、料金 €7
区間 BCゾーン、期間 1日有効(翌3:00まで)、料金 €7.40
区間 ABCゾーン、期間 1日有効(翌3:00まで)、料金 €7.70

・City Tour Card(50の施設の割引あり)
区間 ABゾーン、期間 72時間有効、料金 €23.70
区間 ABCゾーン、期間 72時間有効、料金 €24.70

 

自動券売機でチケットを購入

①券売機のタイプはいくつかあるが、基本的にタッチパネル式。国旗のマークから英語が選択できる。日本と違ってホーム上にあることも多い。機械によっては、紙幣やクレジットカード不可のものもあるので注意しよう。

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②運賃はゾーン制なので、画面から利用するゾーン(AB、BC、またはABC)を選択。次に切符の種類(普通乗車券、1日券、回数券など)を選ぶ。

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③画面に選択した内容と金額、使えるコインや紙幣、カードの種類などが表示される。内容を確認したら表示されている金額を投入。

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④購入したチケットは、乗車前または車内で必ず打刻機に入れて刻印を押すこと。刻印のないチケットで乗車するのは違反で、罰金対象になる。

バス

路線

路線は複雑なので、まずは路線図を入手。観光案内所やベルリン市内交通(BVG)の案内所で入手可能。ひととおりの主要観光スポットを網羅している100番と200番を把握しておくと便利。バスを使った市内観光ツアーもある。

停留所

バス停には、停留所名と停車する路線番号が表示された標識がある。標識のデザインは黄色地に緑のふちどりでHのマーク。非常に目立つもので、トラムとまったく同じデザイン。大きなバス停には路線図や時刻表が掲示されている場合もある。

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バス停のHのマークの下には、行先などの情報が記されている

乗車と降車

乗車口の扉は自動ドアではなく、扉横のボタンを押すと扉が開く。バスに乗ったら乗車券を車内の刻印機に差し込むことを忘れずに。降車は窓枠にあるボタンを押して合図し、中央もしくは後方扉から降りる。チケットはU/Sバーンと共通なので、1日券などを購入しておけば便利でお得だ。

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扉横の乗車ボタンには、ベビーカー用のボタンも付いている

トラム

トラムは電車よりも車体が小さく、バスのようなワンマンタイプが多いのが特徴。鉄道駅がないエリアにも細かく走っているので、一度は利用してみたい。ベルリンの場合、フリードリヒ・シュトラーセ駅よりも東にある旧東ベルリン地区に行く場合は、トラムの路線が充実しているのでおすすめだ。

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総延長200㎞近くという路線網を持つ

タクシー

料金は日本と同様にメーター制。初乗りは€3・90でその後、1㎞ごとに€2、7㎞より先は1㎞ごとに€1・50が加算される(乗車距離が2㎞未満の場合は一律€5)。24時間均一料金。クレジットカード利用手数料€1・50。トランクを利用した場合はスーツケース1個につき€1を支払う。

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ベンツを使用したタクシー

レンタサイクル

ベルリンは平地が多く、レンタサイクルで快適に移動できる。市内には多数のレンタサイクル業者があり、料金は1日€12前後が相場。

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DB Bikes, by sk8geek, CC BY-SA

街のあちこちにある

ベルリン・テーゲル空港 Flughafen Berlin-Tegel

ベルリン市内から8㎞と、比較的市街地に近いところにある。首都の空港としては規模が小さいが、最も多くの便が発着する空港で、旅客数は多い。新空港開港後は閉鎖される予定だ。

空港ターミナル

ターミナルはA~Eの5つがあるが、ルフトハンザやエールフランスをはじめ、主要な航空会社のほとんどの便がターミナルA、またはEに到着する。

空港から市内へ

列車の乗り入れはなく、市内への移動はバスかタクシーを利用する。ターミナルA・Bから発着するエクスプレス・バスを利用すれば市街地まで所要約20分。料金は€2・80。タクシーだと市街地まで所要約30分。料金は€30前後。

シェーネフェルト空港 Flughafen Berlin-Schönefeld

旧東ドイツの空港で、ベルリンではテーゲル空港に次いで大きな空港。日本からの直行便はないが、フランクフルトなどから経由便で訪れた場合はこの空港に到着することもある。空港の南側は拡張中で、新しいベルリンの中心的な空港として、ベルリン・ブランデンブルク空港の開業が2019年以降に予定されている。

空港ターミナル

ターミナルはA、B、C、Dの4つに分かれている。比較的小さなターミナルなので、目立った施設はないが、カフェやショップなどがひととおりそろう。新空港開港後は、ターミナルは閉鎖される。

空港から市内へ

空港ターミナルから徒歩約10分のところにあるシェーネフェルト空港駅からエアポート・エクスプレスとSバーンが出ている。エアポート・エクスプレスでベルリン中央駅まで約30分。料金は€3・40。Sバーンも料金は同じだが、乗り換えが必要で、所要時間は約1時間。タクシーだと市街地まで約35分、料金は€30~40。そのほか、市街地へ向かう路線バスもある。

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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