知っておきたい! パワスポ巡りの基礎知識

街のあちこちにきらびやかな寺や祠があるバンコク。多くの国民が上座部仏教に帰依する一方で、古くから民間に根付いてきたヒンドゥ教の神々やピー(精霊)をあつく信仰している。寺はもちろん、霊験あらたかな神々や、先祖代々の守護霊を祀る祠で祈りを捧げる人々の表情は、真剣そのもの。供え物を奉納して徳を積むことが、運気を呼び込む重要な儀式なのだという。

暮らしに根付くタンブン

タイの人々にとって、人生のキーワードとなる言葉が「タンブン」だ。タンは「積む」で、ブンは「徳」(善行)、つまり「徳を積む」行為のこと。ブンは貯金のように貯めることができ、多くのブンを積めば積むほど来世に多くの幸せをもたらすという、仏教の輪廻転生の発想だ。タンブンのために仏教の戒律や道徳を守り、寺や僧侶にお布施と喜捨をし、瞑想をして心を鍛錬する。 最も大きな徳を積める行為は出家で、子供が出家すれば親もブンを積めるという。スーパーや寺院には、僧侶への喜捨用の日用品セットも売られており、月に4回の仏様の日には多くの人が寺院へ参拝して、喜捨やお布施でブンを積む。タイの人々の穏やかな微笑みは、こうしたタンブンの思想から生まれているのかもしれない。

1448918

↑寺院や街なかでは、オレンジ色の袈裟を身にまとった僧侶の姿をよく見かける

タイ式曜日占い

タイなどの東南アジアでは、昔から曜日占いがポピュラーだ。インド占星術がルーツとされ、曜日の数である7は宇宙のリズムや周期に関係し、人の運命に影響を与えるという。タイでは誰もが自分の生まれた曜日を知っていて、寺院で誕生曜日の守護神の仏像にお参りする。また、曜日ごとにシンボルカラーがあり、それが自分のラッキーカラーにもなる。誕生日にその色を身につけると運勢がアップするとか。国王の誕生日には、タイの人々は国王の誕生曜日のカラーである黄色い服を着て祝福する。

 

【曜日】日曜
【ラッキーカラー】赤
【特徴】活動的で実直な自由人で野心家。貯金が苦手

【曜日】月曜
【ラッキーカラー】黄
【特徴】礼儀正しく温和。ロマンティストで想像力豊か

【曜日】火曜
【ラッキーカラー】ピンク
【特徴】親切だが頑固で、冒険好き。忍耐力に欠ける

【曜日】水曜
【ラッキーカラー】緑
【特徴】AM:柔和で他人から好かれる PM:短気できまじめ

【曜日】木曜
【ラッキーカラー】オレンジ
【特徴】誠実で知識欲が強い。リーダー的素質がある

【曜日】金曜
【ラッキーカラー】青
【特徴】華やかな魅力があり繊細。芸術性が高く社交的

【曜日】土曜
【ラッキーカラー】紫
【特徴】孤独を好み、ストレスを感じやすい。晩婚傾向

1 2

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるタイ・バンコク’18」です。掲載されている営業時間や表記などのデータは、2017年2〜3月の取材・調査に基づくものです。諸事情により、料金・価格など、掲載情報が変更になる場合もありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。
その他:
●料金、価格の単位は「B(バーツ)」で表示しています。2017年4月現在、1B(バーツ)=約3円です。 ●休業日は、祝祭日や年末年始、臨時休業を除いた定休日のみを表示しています。 ●原則、地名や掲載施設名などはアルファベットで表示しています。地名などのカナ表記については、日本語では表現しきれない微妙な発音もありますので、編集部の判断で統一しています。ブランド名、ホテル名など日本で通用しているものは、その表記に従っています。 ●クレジットカードの利用には、手数料がかかる場合があります。 ※前国王ラーマ9世の崩御を受け、2017年10月まで喪服期間となります。期間中は見学できない施設もあります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

この記事のタグ