2017年8月12日
タイ
タイ・バンコクでさんぽ途中に立ち寄りたい寺院と宮廷建築
by Fish & Tips
タイ全土には約3万の寺院があり、散策途中で美しい建築に出会う。寺院により特徴や趣が異なり、見てまわるのも面白い。
ワット・ラーチャボピット (Wat Ratchabophit)
タイと西洋の建築が融合
1869年にラーマ5世が建立。本堂や礼拝堂の外壁には中国磁器のカラフルなタイルや金を使った細密な装飾が施されている。内部の造りや装飾には西洋のゴシック様式が見られる。王宮周辺
↑ 高さ43mの黄金の仏塔を取り囲む円形の回廊はタイでは珍しく、斬新なデザイン
↑本堂内部の洋風の装飾はラーマ5世がヴェルサイユ宮殿を模したという説もある
ココに注目!
ロッブリー様式の仏像をゴージャスなシャンデリアが照らす豪華な内装の本堂。
ワット・ラーチャボピット
- 現地名:
- Wat Ratchabophit
- 住所:
- Fuang Nakhon Rd.
地図を見る » - アクセス:
- 王宮から徒歩10分
- TEL:
- 02-222-3930
- 営業時間:
- 8:00~17:00
- 定休日:
- 無休
ワット・サケート (Wat Saket)
街を一望する黄金の丘
ラーマ3世時代に丘が築かれ、ラーマ4世によってその上に高さ78mの黄金の仏塔が建造された。人工の丘は「プーカオ・トーン(黄金の丘)」と呼ばれ、仏塔は頂上に上ることができる。王宮周辺
↑仏塔の頂上テラスからの眺望を楽しみたい
ココに注目!
「ラカン」と呼ばれる煩悩をはらう鐘を鳴らしながら344段のらせん階段を上ると360度のパノラマが広がる。
ココに注目!
頂上の仏塔内部にはラーマ5世時代に仏舎利が納められたという。
ワット・マハータート (Wat Mahathat)
200年余りの伝統を誇る
タイ仏教の主流派マハーニカーイ派の中心寺院でラーマ1世が創建。現存の建物はラーマ5世が1896年に再建したもの。古くから学問寺として知られ、併設の大学では僧侶が仏教を学ぶ。王宮周辺
↑ 外国人向けに英語での瞑想教室も開催している
↑回廊には黄金に輝く数多くの仏像が鎮座する
ワット・マハータート
- 現地名:
- Wat Mahathat(バンコク)
- 住所:
- Maha Rat Rd., Phra Borom Maha Ratchawang
地図を見る » - アクセス:
- 王宮から徒歩5分
- TEL:
- 02-222-6011
- 営業時間:
- 5:00~22:00
- 定休日:
- 無休
ワット・スタット (Wat Suthat)
仏教美術の粋が集まる
ラーマ1世の命により建設が始まり、40年後のラーマ3世の時代に完成。巨大な礼拝堂には、ラーマ1世がスコータイから船で運んだ高さ8mの仏像を安置。外部の回廊には156体もの仏像が並ぶ。王宮周辺
ココに注目!
寺院の手前にある巨大な鳥居のような建物は、「サーオ・チン・チャー」と呼ばれる巨大ブランコ。バラモン教のシヴァ神の降臨を祈る行事に使われたが、危険をともなうため1935年に廃止された。
↑かつては、高さ21mの柱の先端に付けたコインの袋をロープで吊るした船を揺らして取るという儀式が行なわれていた
↑ラーマ8世の等身大像。礼拝堂の大仏の台座に遺骨が眠る
ワット・ベンチャマボピット (Wat Benchamabophit)
白亜の大理石が美しい王室寺院
ラーマ5世時代に建造された本堂は壁や柱、床にいたるまでイタリア産の大理石を使用し、「大理石寺院」と呼ばれる。黄金に輝く本尊の台座には、ラーマ5世の遺骨を安置する。ドゥシット地区
↑瓦屋根のオレンジが大理石の白さを際立たせる
ココに注目!
本堂に浮かび上がる黄金の本尊に荘厳な空気が漂う。
ワット・ベンチャマボピット
- 現地名:
- Wat Benchamabophit
- 住所:
- 69 Rama 5 Rd.
地図を見る » - アクセス:
- BTS CEN サイアム駅から車で15分
- 営業時間:
- 8:00~18:00
- 定休日:
- 無休
ワット・ラーチャブラナ(ワット・リアップ)Wat Ratchaburana(Wat Liab)
日本人の納骨堂がある
アユタヤー王朝末期の創建で、1933年に建立された日本人納骨堂があり、高野山の僧侶が守っている。1895年以来、タイで亡くなった日本人の名前を記した過去帳もある。王宮周辺
↑京都・金閣寺を模した日本人のための納骨堂
↑ 本尊は名古屋・日泰寺から運ばれた鎌倉時代の木彫坐像
ワット・ラーチャブラナ(ワット・リアップ)
- 現地名:
- Wat Ratchaburana(Wat Liab)
- 住所:
- Tri Phet Rd., Wang Burapha Phirom
地図を見る » - アクセス:
- MRT フアランポーン駅から車で10分
- TEL:
- 02-585-6355
- 営業時間:
- 8:00~17:00
- 定休日:
- 無休
ワット・イントラウィハーン (Wat Intravihan)
朝日に向いて立つ巨大な仏像
高さ32mの有名な立仏像は、ラーマ4世の時代に高僧ルアン・ポー・トーが建立した。境内には瞑想中のルアン・ポー・トーの精巧な像を安置する小仏塔があり、瞑想場となっている。ドゥシット地区
↑本堂内部では鮮やかな壁画が見られる
ワット・イントラウィハーン
- 現地名:
- Wat Intravihan
- 住所:
- 144 Wisut Kasat Rd.
地図を見る » - アクセス:
- BTS CEN サイアム駅から車で20分
- TEL:
- 02-282-0461
- 営業時間:
- 8:00~17:00
- 定休日:
- 無休
ワット・ラーチャナダーラーム (Wat Ratchanadaram)
全長36mのユニークな尖塔
1846年にラーマ3世が建立した寺院。本堂隣に建つロハ・プラサート(金属の塔)は、スリランカの影響を受けた仏塔。中央塔のまわりを37本の先の細長い尖塔が囲む屋根を持つ。王宮周辺
↑ 仏陀と弟子の住む場所を象徴している仏塔
ココに注目!
建物内部の階段を上ると、回廊になっているテラスに出ることができる。
ワット・ラーチャナダーラーム
- 現地名:
- Wat Ratchanadaram
- 住所:
- Maha Rat Rd.
地図を見る » - アクセス:
- 王宮から車で5分
- TEL:
- 02-621-0451
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
東西折衷の宮廷建築
【バンコクの政治の中心・ドゥシット地区に建つ宮殿】
西洋の様式を取り入れた優美な建物。内部の展示品も見事。
ウィマンメーク宮殿 (Vimanmek Mansion Palace)
【木の風合いを感じる別荘】
1902年にラーマ5世が建てた別荘。チーク材の建物としては世界最大といわれる。1983年に修復、内部が公開された。宮殿内部を見学するには見学ツアーに参加すること。ドゥシット地区
↑西洋化や近代化を取り入れたラーマ5世らしい洋風建築
↑見学ツアーは30分ごとにタイ語と英語で。寺院と同様、見学の際に服装の規定があるので注意
ウィマンメーク宮殿
- 現地名:
- Vimanmek Mansion Palace
- 住所:
- Ratchawithi Rd.
地図を見る » - アクセス:
- BTS CEN サイアム駅から車で20分
- TEL:
- 02-623-5499
- 営業時間:
- 9:00~15:15(閉場は15:30)
- 定休日:
- 月曜、祝日
- Webサイト:
- http://www.palaces.thai.net
アナンタ・サマーコム宮殿 (Ananta Samakhom Throne Hall)
【堂々たる姿が美しい白亜の宮殿】
ラーマ5世の命により着工し、ラーマ6世の時代、1915年に完成。外壁にイタリア産大理石を用いた壮麗なルネサンス様式の宮殿。内部にはチャクリー王朝歴代国王の偉業を描いた壮大なフレスコ画がある。ドゥシット地区
↑宮殿の正面にはラーマ5世の騎馬像が立つ
↑ウィマンメーク宮殿と同じ敷地内。1932年に立憲革命が起こり絶対王政が倒れてからは、国会議事堂として使用されていた
アナンタ・サマーコム宮殿
- 現地名:
- Ananta Samakhom Throne Hall
- 住所:
- Ulthong Nai Rd.
地図を見る » - アクセス:
- BTS CEN サイアム駅から車で20分
- TEL:
- 02-283-9411
- 営業時間:
- 9:45~15:30
- 定休日:
- 月曜
タイのおすすめホテル
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるタイ・バンコク’18」です。掲載されている営業時間や表記などのデータは、2017年2〜3月の取材・調査に基づくものです。諸事情により、料金・価格など、掲載情報が変更になる場合もありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。
- その他:
- ●料金、価格の単位は「B(バーツ)」で表示しています。2017年4月現在、1B(バーツ)=約3円です。 ●休業日は、祝祭日や年末年始、臨時休業を除いた定休日のみを表示しています。 ●原則、地名や掲載施設名などはアルファベットで表示しています。地名などのカナ表記については、日本語では表現しきれない微妙な発音もありますので、編集部の判断で統一しています。ブランド名、ホテル名など日本で通用しているものは、その表記に従っています。 ●クレジットカードの利用には、手数料がかかる場合があります。 ※前国王ラーマ9世の崩御を受け、2017年10月まで喪服期間となります。期間中は見学できない施設もあります。