2017年11月23日

イギリス

イギリス湖水地方 のどかで美しい、昔のままの水辺風景

by Fish & Tips

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by fotolia - ©mrnai

何百年と変わらない、絵のように美しい田園風景。ゆったりと流れる時間と緑あふれる自然のなかで、心安らぐひとときを気の向くままに過ごしてみたい。

詩人や作家も魅了された水辺の風景
ロンドンから400㎞余り。湖水地方は、16の大きな湖と小さな無数の湖が点在するカンブリア地方の国立公園。湖は氷河の浸食で生まれたもので、水と緑が織り成す息をのむように美しい景観に出会えるため、世界中から訪れる人が絶えない人気のリゾートエリアとなっている。

詩人のワーズワースや、『ピーターラビット』の著者ビアトリクス・ポターなど、多くの作家を魅了してきたことでも有名。おすすめの季節は、4月から8月のオンシーズン。最低数日間滞在するのがベターで、ロンドンから時間をかけても、訪れる価値は十分にある。なお9月頃からは急激に冷え込むので、秋以降はしっかり防寒対策をして散策を楽しもう。

湖水地方のおもな街

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ウィンダミア (Windermere)
湖水地方最大の湖、ウィンダミア湖の東岸に位置。湖水地方の玄関口。

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Bowness, by foshie, CC BY

ボウネス (Bowness)
ウィンダミア湖クルーズの起点となる。飲食店やショップも多く賑やか。

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ニア・ソーリー (Near Sawrey)
ウィンダミア湖の西岸。ボウネスから湖沿いを走るほか、フェリーで対岸へ。

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ホークスヘッド (Hawkshead)
「ビアトリクス・ポター・ギャラリー」があることで知られる。

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アンブルサイド (Ambleside)
ウィンダミア湖の北岸。石造りの家が並ぶ美しい村。

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Grasmere, by Mini OzzY, CC BY-SA

グラスミア (Grasmere)
詩人ワーズワースが愛した、こぢんまりとした静かな村。

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ケズィック (Keswick)
村に近いダーウェント湖の絶景は人気が高く、トレッキングに最適。

豊かな水をたたえる湖 ウィンダミア湖 Lake Windermere

湖水地方の観光の中心、ウィンダミアに横たわる湖水エリア最大の湖。湖を取り囲むように緑の山々が連なり、桃源郷のような風景が訪れる人の心をなごませてくれる。景観をたっぷり堪能できるクルーズはこのエリアでとりわけ人気のアクティビティでもある。

【アクセス】
ウィンダミア駅から徒歩15分

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by fotolia - ©mrnai

広い大地に規則的に並ぶミステリアスなストーン カッスルリッジ・ストーン・サークル Castlerigg Stone Circle

紀元前3000年頃に造られたストーンサークル。広大な空間に環状に並べられた38個の石には天文学上の意味があると推測されているが、真相はいまだ謎。「眺めの良さ」を超えた、地の果てにトリップしたような不思議な感覚を味わってみたい。

【アクセス】
ケズィック観光案内所から車で10分

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Part of Castlerigg Stone Circle., by Kiwi Mikex, CC BY-ND

詩人ワーズワースが賞賛した美しさ ウォスト湖 Wast Water

全長4.8㎞とエリアの他の湖に比べそう大きくはないが、水深79mの「英国最深」とされる湖。一部では鉄を含む赤い岩肌がむき出しになり、たっぷりと水をたたえた湖面とあいまって、独特のミステリアスな光景を目のあたりにすることができる。

【アクセス】
レイヴェングラス駅から車で30分

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Wast Water, by Joe Hayhurst, CC BY

湖水地方随一のサプライズな景観 サプライズ・ビュー Surprise View

その名のとおり、湖水地方でも屈指の美しさを誇る“サプライズな眺め”で知られるスポット。眼下に広がるダーウェント湖と丘陵の眺望はまさに圧巻。近くで叙情的な景観を見せるアッシュネス橋とともに、訪れる人が絶えない人気スポット。

【アクセス】
ケズィック観光案内所から車で10分

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DSCF9743, by mattbuck4950, CC BY-SA

滞在トピックス

美しい湖と周辺の村をめぐる

観光の拠点となる街は南はウィンダミア、北はケズィック。どちらからもおもな街への定期バスを運行しているので、周辺の観光にも便利だ。

車でめぐるおすすめのルート
【ウィンダミア】
湖水地方最大の湖、ウィンダミア湖の東岸に位置。ロンドンからの列車の終点があり、湖水地方の玄関口。
➡A591で約5分

【ボウネス】
ウィンダミア湖クルーズの起点となる桟橋がある。飲食店やショップ、ホテルも多く並ぶ賑やかな村。
➡A591、B5286、B5285で約30分

【ニア・ソーリー】
ウィンダミア湖の西岸にある。ボウネスから湖沿いを走るほか、フェリーで対岸へ渡るルートもある。
➡B5285で約5分

【ホークスヘッド】
ニア・ソーリーからエスウェイト湖沿いを北上。「ビアトリクス・ポター・ギャラリー」があることで知られる。
➡A5286で約10分(505→555のバス便あり)

【アンブルサイド】
石造りの家が並ぶ美しい村は、カフェやショップなどが集まる。
➡A591で約10分(555のバス便あり)

【グラスミア】
詩人ワーズワースが愛した、こぢんまりとした静かな村。美しいグラスミア湖畔の散策がおすすめ。
➡A591で約30分(555のバス便あり)

【ケズィック】
ウィンダミア湖から北へ約30㎞。村の近くにあるダーウェント湖の絶景は人気が高く、トレッキングに最適。

ピーターラビットの世界へ

子供時代に湖水地方で休暇を過ごした経験が、物語誕生の原点となった。のちに湖水地方に移住し、自然保護のための活動に尽力した。

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ワーズワースが生まれた地

湖水地方で生まれ育ち、さまざまな土地をめぐったのちに帰郷。自然の素晴らしさやそこから導かれる真実を詩で表現し、文学界に名を残した。

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湖水地方のまわり方

バスは本数が少ないので、効率的にまわるなら、基本的にはレンタカーの旅がおすすめ。まずは最大の街ウィンダミアから。その後ボウネス→ニア・ソーリー→ホークスヘッド→アンブルサイド→グラスミア→ケズィックへ。帰りはM66でペンリスをめざし、幹線のM6へ向かえばよい。このルートをまわるなら、駆け足でも2日、各街で観光スポットを訪れたり田舎道のウォーキングを楽しんだりするなら最低4日の日程は取りたい。

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ロンドンからのアクセス

【列車】
ロンドンのEustonユーストン駅からPrestonプレストン駅乗り換えでWindermereウィンダミア駅まで約3時間40分。
ナショナル・レイル(鉄道):www.nationalrail.co.uk

【長距離バス】
Victoriaヴィクトリア・コーチ・ステーションから571番のバスでWindermereウィンダミアまで約8時間。
ナショナル・エクスプレス(長距離バス):www.nationalexpress.com

【車+飛行機】
車:M40、M42、M6、A590、A591で約6時間。
飛行機:マンチェスター空港まで飛行機を利用し(ヨーロッパ各地から便あり)、そこからレンタカーまたは列車で移動すると時間を短縮できる。車なら湖水地方までM56、M6、A590、A591のルートで約2時間30分。列車ならマンチェスターのピカデリー駅からウィンダミアへ直通列車で約2時間。

レンタカーでまわる

湖水地方の近くで借りたい場合、ウィンダミアの手前のKendalケンダルでのレンタルが便利。マニュアル車が主流なので、オートマ希望の場合は早めに予約を。
AVISレンタカー:0844-544-6087、www.avis.co.uk

個人旅行でまわる

湖水地方の移動方法から各種宿泊手配まで、希望に合わせて個人旅行の企画手配をしている。
ワールドブリッジ:www.world-bridge.co.jp

バスの1日乗車券でまわる

ウィンダミア駅観光案内所で、1日乗り降り自由のバス乗車券を販売している。運行本数は少ないので、時刻表をチェックしながら観光を楽しもう。
ステージコーチ社 (Stagecoach)、01228-59-7222、www.stagecoachbus.com

オプショナルツアーでまわる

列車日帰り観光ツアー ピーターラビットと湖水地方ウィンダミア湖周辺の観光やクルーズが楽しめる。現地でのドライバーは英国人、日本語オーディオガイド付。
マイバス:www.mybus-europe.jp

湖水地方の情報を知る

見どころやイベント、最新ニュース、宿泊先の情報、レベル別のウォーキングルートなどを日本語で紹介。
湖水地方ジャパン・フォーラム:www.kosuichihou.com

ピーターラビットの世界へ ウィンダミア・ボウネス・ニア・ソーリー Windermere, Bowaness & Near Sawrey

まるで絵本のような心なごむ風景が広がる
全長17㎞という湖水地方最大の湖、ウィンダミア湖の中間あたりに位置する、ウィンダミアとボウネスは、湖水地方観光の最大の拠点。湖でのクルージング、蒸気機関車に乗るミニトリップ、湖を見下ろすフットパス・ウォーキング、賑やかなレイク・ロードの散策など、バラエティ豊かな過ごし方ができる。ニア・ソーリーはウィンダミア湖のボウネス桟橋対岸から2㎞ほど西にある、エスウェイト湖畔の小さな村。絵本さながらの牧歌的な風景が広がる、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターが住んだ地として知られている。

【Information】
ウィンダミア観光案内所
Victoria St., LA23 1AD、8:30〜17:00、無休
www.windermereinfo.co.uk
※ホテル手配可、無料市内マップあり

【Access】
ユーストン駅からランカスター駅の乗り換えでウィンダミア駅まで約3時間30分

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by fotolia - ©Rezaul
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ウィンダミアは個性的な店が並び、そぞろ歩きにぴったりの街

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湖水地方を愛した絵本作家
ビアトリクス・ポターは1866年、ロンドンの裕福な家庭に生まれた。婚約者を病で失い悲嘆に暮れるなか湖水地方へ移り、この地方の風景を多くの作品に描いた。死後、遺体は彼女が愛した丘に散骨された。

絶景を楽しみながら移動する ウィンダミア湖クルーズ

湖上から眺める景色も一見の価値あり
ウィンダミア湖の起点、ボウネス桟橋から出発するクルージング。湖の北のアンブルサイド行き、南のレイクサイド行きなどがあり、ウィンダミア湖周辺の絶景クルージングを楽しめると同時に、各村への移動手段として活躍。

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クルーズはウィンダミア湖観光の目玉。とりわけ夏は観光客で混み合う。ネットでの予約がおすすめ

ウィンダミア湖クルーズ

現地名:
Windermere Lake Cruises
住所:
Winander House, Glebe Rd., LA23 HQ 3HE
地図を見る »
アクセス:
Windermereウィンダミア駅からボウネス桟橋まで車で10分
TEL:
015394-43360
営業時間:
ボウネス~レイクサイド10:30発~15:40発まで1日4便運航(季節により異なる)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.windermere-lakecruises.co.uk

ポターの絵本の世界を満喫 ビアトリクス・ポターの世界

『ピーターラビットのおはなし』をはじめ、ポターの物語のシーンをキャラクター人形で再現した人気アトラクション。ピーターラビット関連グッズも充実。2009年には美しい庭園も新設された。

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ニア・ソーリーはこぢんまりした静かな村

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キャラクターの関連グッズが充実。おみやげに最適。カフェテリアも併設

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賑やかなレイク通りにある。日本語オーディオガイドがあるのもうれしい

ビアトリクス・ポターの世界

現地名:
The World of Beatrix Potter
住所:
Crag Brown in the Centre,Bowness-on-Windermere, LA23 3BX
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アクセス:
観光案内所から徒歩10分
TEL:
0844-504-1233
営業時間:
10:00~16:30(閉館は17:30)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.hop-skip-jump.com

ポターが暮らした美しき農場 ヒル・トップ

ビアトリクス・ポターが39歳のときに印税で購入した小さな農場で、『ピーターラビット』の挿絵そのままの世界。家の調度品や庭のハーブガーデンも当時のまま残され、ポターの慎ましい暮らしぶりが伝わってくる。

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素朴な美しさが魅力のヒル・トップ前の庭

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個性的なダイニングルーム

ヒル・トップ

現地名:
Hill Top
住所:
Near Sawrey, Ambleside, LA22 0LF
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アクセス:
Windermereウィンダミア駅下車、Bownessボウネス桟橋からフェリーで30分
TEL:
015394-36269
営業時間:
ハウス10:00~17:30、ガーデン10:00~16:00、季節により異なる
定休日:
金曜、11月~2月上旬 
Webサイト:
http://www.nationaltrust.org.uk/hill-top

ワーズワースが愛した故郷を訪ねる ホークスヘッド Hawkshead

幼いワーズワースが過ごした白壁の家並みが美しい街
ニア・ソーリーの北約3㎞にある村。ワーズワースが学んだ中学校「ホークスヘッド・オールド・グラマー・スクール」や、ポター女史の「ビアトリクス・ポター・ギャラリー」があることでも有名。環境保護の目的から街なかへの車の乗り入れが禁止されており、何世紀もの間さほど変わらない街並みを歩いていると、まるでおとぎの国に迷い込んだよう。

【Information】
ホークスヘッド観光案内所
Main St., LA22 0NS、015394-36946、9:00〜17:00、無休
www.hawksheadtouristinfo.org.uk

【Access】
ウィンダミア駅からステージコーチ社バス505番で45分。車でA591、B5286で20分

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独特の白壁の家がこのエリアの特徴

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湖水地方が生んだ詩人
1770年、湖水地方に生まれたワーズワース。幼い日を過ごしたこの地方の美しい風景を愛し、自然賛美の詩を多く残している。生涯の大半をこの地で過ごしている。

ポターの貴重な原画を年替わりで展示 ビアトリクス・ポター・ギャラリー

ポターの夫ウィリアムが弁護士事務所として使用していた館。当時のままの内装を保ちつつ、ポターの貴重な原画などを展示。作品は毎年入れ替えられるため、以後何十年も世に出ることがないという貴重なものだ。

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街の一角にひっそりとたたずむ

ビアトリクス・ポター・ギャラリー

現地名:
Beatrix Potter Gallery
住所:
Main St., LA22 0NS
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アクセス:
教会から徒歩3分
TEL:
015394-36355
営業時間:
10:00~17:00(2月中旬~3月は~15:30、最終入場は各30分前)
定休日:
9~5月の金曜、11月~2月中旬 
Webサイト:
http://www.nationaltrust.org.uk/beatrix-potter-gallery-and-hawkshead

歴史ある雰囲気のなか、おいしい料理を堪能 クイーンズ・ヘッド・バー&ダイニング

500年以上の歴史をもつ建物の白壁とオークの木枠を施した外観がひときわ目をひく、ホークスヘッド中心の旅籠。雰囲気たっぷりの1階のダイニングでは、ビールや伝統的なパブ料理が楽しめ、味の良さは地元でも評判が高い。

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このあたりでは珍しいチューダー調の外観

クイーンズ・ヘッド・バー&ダイニング

現地名:
Queen's Head Hotel Bar & Dining
住所:
Main St., LA22 0NS
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アクセス:
教会からすぐ
TEL:
015394-36271
営業時間:
12:00~15:00(日曜は~16:00)、18:00~21:00、バー11:00~24:00
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.queensheadhawkshead.co.uk

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筆者 : Fish & Tips

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