2017年11月15日

マレーシア

マレーシア旅行出発前に知っておきたい基本情報あれこれ

by Fish & Tips

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マレーシアは比較的治安が良く、旅行者でも過ごしやすい国だが、日本とは異なる文化や風習もある。現地で慌てずに行動するために、出発前に予備知識を仕入れ、必要な準備をして楽しい旅行にしたい。

現地での滞在情報

熱帯に属するマレーシアでは、暑さと日差しへの対策は必須。イスラム教国ならではの風習やタブーにも気をつけたい。

気候と服装

マレーシアは熱帯性気候に属し、気温は年間を通して27〜28℃くらい。昼夜の気温差も少ない。一年中、高温多雨多湿で四季の区別はないが、モンスーンの影響で雨季と乾季がある。マレー半島の東海岸と東マレーシア(ボルネオ)は11〜3月頃が雨季、マレー半島の西海岸は5〜9月が雨季。ただ、激しいスコールはあるが、一日中雨が降り続けることは少ない。また、西海岸北部は比較的雨量が少ない。ホテルやレストラン、ショッピングセンターなどは冷房が効き過ぎているので、長袖シャツやカーディガンなどを1枚は持っていこう。モスクではタンクトップや短パン、丈の短いスカートなど、肌の露出が多い服装は厳禁だ。

時差

日本とマレーシアの時差は1時間。マレーシアのほうが日本より1時間遅れており、日本が正午なら、マレーシアは午前11時だ。マレー半島側とボルネオ島側の間に時差はない。

お金

通貨 単位はRM=リンギ・マレーシア。マレーシア・ドルと呼ばれることもあるが、通常は「リンギ」と呼ばれる。SEN=センという補助通貨もあり、100SENでRM1。RM1(リンギ)=約27円(為替レートは2017年8月現在)

※写真は2012年7月より流通の新札。旧札も流通している(使用可)

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両替 マレーシアの空港、銀行、公認両替所、ホテルなどで、日本円から直接両替ができる。日本でもトラベレックスなど一部の外貨両替店や成田、羽田、関西など主要国際空港にある両替所で扱っている。なお、日本国内でもリンギ(紙幣のみ)から円への再両替はできるが、レートがあまり良くないのでマレーシア出国前に再両替を。
●空港で
銀行直営の出張両替所があり、到着便のある時間帯なら営業している。ATMも設置されているので、リンギを引き出すことも可能だ。
●銀行で
営業時間は通常、平日9時〜16時、土・日曜、祝日は休業の場合が多い。
●公認両替所で
政府公認の両替所が便利。看板にある「LICENSED(AUTHORISED) MONEY CHANGER」という文字が目印だ。レートが良く、営業時間も長い。現金のみの受け付けが多い。

クレジットカード 主要都市なら多くのホテル、レストラン、ショップで使用可能だが、安い食堂などでは扱っていない場合もある。身分証代わりに提示を求められることもあるので1枚は携帯するようにしたい。ここ最近、カードのスキミング詐欺による被害が報告されている。5ツ星ホテルや空港の免税店でも注意が必要だ。

トラベルプリペイドカード 日本国内で入金した分の現地通貨を、海外のATMで下ろせるカード。引き出すたびに手数料がかかり、引き出し限度額もあるが、大金を持ち歩かずに済むので安心。また、入金した額までしか使えないので、使い過ぎを防止できる。パスポートなど本人確認用の書類があれば、発行会社窓口で即日受け取れるものもある。

チップ チップの習慣はないが、ホテルのポーターやルームメイドにはRM2程度を渡すのが一般的。タクシーでは少額のおつりはチップと解釈され、返してくれないこともある。

日常生活

飲料水 マレーシアの水道事情は良いとはいえない。生水はもちろん、水道水も飲まないほうがいい。ミネラルウォーターは必需品だ。

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国内ブランドのミネラルウォーターはRM1〜2

トイレ 街なかにはトイレットペーパーがなく、備え付けのシャワーで洗い流す古いタイプのトイレが多い。旅行者はホテルなどで済ませるか、ティッシュを持ち歩くのが無難。

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アジアの古いタイプのトイレには紙がない場合もある

電圧と電源 電圧もコンセントも日本とは異なる。電圧は240V、周波数は50 Hz。コンセントは3つ穴のBFと呼ばれるタイプが多い。使う場合は変圧器と変換アダプターが必要になる。携帯電話やデジタルカメラの充電器などで、電圧240Vまで使用可能なものは、変換アダプターがあればOK。取扱説明書で確認しよう。

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日本とは形状が異なるので注意

注意したいこと

マナー イスラム教が国教であるマレーシアでは、旅行者も彼らの戒律を理解、尊重して、最低限のマナーを守りたい。とくに注意したいのは、モスクを見学するとき。肌の露出が多い服装では入場できない。金曜の正午過ぎやお祈りの時間に見学することも避けたい。また、左手は不浄とされているため、食事のときだけでなく、物の受け渡しなどにも右手を使うこと。イスラムの断食月であるラマダンの時期も把握しておきたい。

飲酒・食事 イスラム教ではアルコールは基本的に禁じられているが、観光客に対して飲酒の制限はない。レストランのほかスーパーなどにも酒は置いてある。ただしイスラム教国であることを忘れずに、飲酒でハメを外さないようにしたい。また、イスラム教では豚肉は不浄とされており、鶏肉や牛肉も「HALAL(ハラル)」というイスラムの戒律によって処理されたものでなければ口にしない。

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店先や商品にあるハラルマーク

喫煙 国全体で禁煙化が進んでおり、鉄道やバスなどの交通機関、レストランやショッピングセンター内のほか、屋外でも公園やキャンプ場、国立公園、マラッカの世界遺産地区なども禁煙エリアに指定されている。違反した場合は、RM250~5000の罰金となるので注意。

電話

公衆電話 日本と同様、硬貨かテレホンカードを利用。機種によってはクレジットカードにも対応している。複数の電話会社が存在するため、テレホンカードはそれぞれ対応している会社の電話機でしか使用できない。

ホテルの電話 客室から外部へ電話する場合は、まず外線発信番号を押す必要がある。客室にある説明を読むか、わからない場合はフロントに問い合わせを。

携帯電話 海外対応機種であれば、日本で使っている携帯電話も、簡単な申し込みと設定で使うことができる。料金は高めで、着信にも通話料がかかる場合が多いので、携帯電話会社に確認しておこう。また、スマートフォンは電源を入れているだけでデータ通信を行なうことがあり、知らぬ間に高額料金になることも。データローミングをオフにするなど必要な設定を確認し、旅行中の利用頻度に合わせて海外パケット料金定額制や、モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービス、プリペイドSIMなども検討しよう。また、海外対応携帯電話のレンタルサービスも多数あり、出発当日に空港で借りることもできる。

国際電話のかけ方

マレーシアから日本へ
●ダイヤル直通電話
(例)東京03-3123-4567へかける場合 00→81→3→3123-4567
※携帯電話にかける場合 00→81→90→1234-5678
●その他の国際電話
クレジットカードや専用プリペイドカード利用の直通電話もある。KDDIスーパージャパンダイレクトクレジットカードとKDDIスーパーワールドカード利用の直通電話
アクセス番号 1800-80-0055
日本語の音声ガイダンスに従って、クレジットカード番号、暗証番号、相手の電話番号をダイヤルする。1分100~200円程度。公衆電話からは利用できない
※日本へコレクトコール(料金受信人払い)をかけるならKDDIジャパンダイレクト1800-80-0081をダイヤルする。3分2160円、追加1分毎に460円。

日本からマレーシアへ
マイラインに登録している場合
(例)マレーシア03-2123-4567へかける場合 010→60→3-2123-4567
マイラインに登録していない場合
利用する国際電話会社の認識番号にかけてから、上記と同じようにダイヤルする。
KDDI 001
ソフトバンク 0061
NTTコミュニケーションズ 0033

インターネット

インターネットの整備は進んでおり、ほとんどのホテルで接続が可能。高級ホテルはWi-Fiが利用できるところが多く、接続も安定していることが多い。中級ホテルやバックパッカー宿のほとんどでもWi-Fiが利用できるが、有線、無線を問わ{hlb}ず、接続が安定しないことがある。ロビーでのみWi-Fi利用可というところも多い。また、多くのコーヒーショップにはWi-Fiがあり、食べ物や飲み物をオーダーすればパスワードを教えてくれる。

郵便╱宅配便

郵便 マレーシアの郵便局は「POS MALAYSIA(ポス・マレーシア)」と呼ばれる。日本へはクアラルンプールからなら5〜11日、ほかの都市からでも7〜14日で届く。通常のはがきはRM0.50、20gまでの封書はRM1.40で、封書の場合は10gごとにRM0.60が加算される。切手は郵便局やホテルのフロントで購入可能。ポストに投函するかホテルのサービスを使って送ることができる。

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街なかにあるポスト

国際宅配便 少々割高になるが、事前に電話をすれば荷物をホテルまで取りに来てくれるので便利。日本に送る場合、通常2〜3日ほどで着く。会社によっては着払いも可能だ。

国際宅配便会社
マレーシアヤマト運輸
TEL 03‐8022‐6579
URL my.ta-q-bin.com
FedEx
TEL 1800‐88‐6363
URL www.fedex.com/my
DHL
TEL 1800‐888‐388
URL www.dhl.com.my

トラブル対策

病気とけが
●予防・対策
慣れない気候や食べ物、過密スケジュールなどで、とかく旅先では体調を崩しがち。滞在中は水分と睡眠を十分にとり、無理をしないように。マレーシアは日差しが強く、熱中症になりやすい。少しでも疲れたらこまめに休憩をとることが大切だ。また、日本で飲み慣れた薬を持っていくことも忘れずに。
●病気やけがをしたら
ホテルのフロントに連絡すれば適切な処置をとってくれるはず。電話やメールで病院を紹介してくれる日本語のサービスもある。マレーシアの医療水準は比較的高く、大きな病院ならほぼ英語が通じるほか、日本語が通じる病院もいくつかある。

治安 マレーシアは東南アジアのなかでは比較的治安が良いが、万全ではない。女性の夜の一人歩きは避ける、面識のない人にはついていかないなど、最低限の注意を。最近はスリ、置き引き、ひったくりなどの被害も急増しており、強盗などの凶悪犯罪も。万一の場合に備えて、パスポートのコピー、クレジットカードの番号と有効期限の控えなどは必ず取っておこう。また、デモなどの大規模な集会にも注意。暴動に発展する心配はあまりないが、不測の事態を想定して、発生したときは近づかないようにしよう。
●携行品を紛失した場合の対処
現金や荷物を紛失したとき 警察に連絡して、紛失・盗難届出証明書を発行してもらう。荷物の盗難のみは海外旅行保険でカバーできる(紛失、現金は免責)。
パスポートを紛失したとき 日本大使館または総領事館へ届出をする。警察が発行する紛失・盗難届出証明書、パスポート用写真2枚、戸籍謄(抄)本と手数料を持参し、新規パスポートか帰国のための渡航書の発給申請をする。その後、入国管理局事務所での手続きも必要。
クレジットカードを紛失したとき カードの番号と有効期限をカード会社に伝え、使用停止と再発行の手続きをとる。不正使用された場合は原則として保険が適用される。
航空券を紛失したとき 発券会社に連絡し、航空券を買い直す。帰国後に紛失・盗難航空券の払い戻し申請をする。格安航空券だと払い戻しできない場合も。eチケット控えは原則無料で再発行が可能。

日本出国前に「たびレジ」に登録を

旅行日程や滞在先、連絡先などを登録すると、緊急時にメールや電話で情報提供が受けられる外務省のシステム。在外公館の連絡先も見られる。海外でも登録できるが、日本で登録してからでかけるのがおすすめだ。
URL www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg

レストラン&ショップひとことアドバイス

●レストラン
予約について 予約必須なのは一部の高級店だけだが、人気のお店はランチ時や週末のディナーを中心に混み合うので、確実に入りたいお店には予約をしておくのが望ましい。英語が通じる場合が多い。
ドレスコード ホテルレストランやバー、ナイトクラブなどの高級店に行く場合は事前に要確認。基本的には寛容なお店が多い。
独特の食器 料理によっては右手にスプーン、左手にフォークを持って食事をするものがある。

●ショップ
バーゲン マレーシアでは、7〜8月の「メガ・セール」、年末の「イヤーエンド・セール」と年2回のバーゲンがあり、商品によってはかなりの値引率になるので、買い物目的ならこの時期がおすすめ。また、ハリラヤ、旧正月、季節の変わり目にも多くの店がセールを開催する。
値段交渉 市場では行なわれることもあるが、値札がある普通の店では、ほとんど値段交渉は行なわれない。高級店では避けたい。

出発前の準備

パスポートや航空券、海外旅行保険など必須のものは忘れずに準備をしたい。現地ツアーに参加するなら事前の予約がおすすめ。

パスポート(旅券)

パスポートは、海外へ渡航する人の身分や国籍を証明する大切な公的証明書。有効期間は5年と10年の2種類(満20歳未満は5年のみ)。窓口は、地域によって休日や受付時間が異なるので、事前に確認しておこう。パスポートを更新する場合は有効期限の1年前から受け付けている。すでに取得している場合も有効期限には気をつけたい。

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パスポートを申請する
住民登録をしている都道府県の申請窓口、または市町村の担当窓口へ申請。申請すると受理票を渡される。受領まで大切に保管しておこう。

●申請に必要なもの
一般旅券発給申請書 1通 窓口にある。
戸籍抄本(または謄本) 1通 申請日から6カ月以内に作成されたもの。有効期間内のパスポートを切り替える場合は、氏名や本籍に変更がなければ不要。
住民票の写し 1通 申請日から6カ月以内に作成されたもの。住民基本台帳ネットワークシステムで確認できる場合は、原則として不要。学生などが住民登録地以外で申請する場合は必要。
写真 1枚 申請日から6カ月以内に撮影され、タテ4・5㎝、ヨコ3・5㎝、縁なし、正面 、無帽、無背景など規定どおりのもの。写真の裏面に氏名を記入。
身分証明書類 運転免許証、有効または失効後6カ月以内のパスポートなど1点でよいものと、健康保険証など2点必要なものがある。詳しくは旅券課へ問い合わせを。
前回取得していればその旅券

●申請にかかる費用
年齢と、旅券の種類に応じた交付(受取)の手数料は以下のとおり。
10年旅券1万6000円、5年旅券1万1000円(満12歳未満の場合は6000円)。

●パスポートを受け取る
受理票と、交付(受取)手数料(右記)を持参して、受理票に書かれた指定日以降、発行日から6カ月以内に、本人が受け取りに行く。申請は本人以外でも可能だが、受領は代理や郵送ではできない。

パスポートに関する詳細情報
外務省パスポートA to Z
URL www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport

ビザ(査証)

観光・商用などの一般的な目的でマレーシアに渡航する場合、日本国籍で90日以内の短期滞在ならビザは必要ない。パスポートの有効期間が入国時6カ月以上残っていることと、帰路(もしくは次の目的地)への航空券を所持していることが条件。陸路で出国する予定なら、近隣国からの出国航空券でも可。

航空券

航空券の種類 普通航空券のほかに、航空会社が正規割引として販売する割引航空券、旅行会社が販売している格安航空券の3種類がある。

電子航空券(eチケット) 紙の航空券を発行せず、ネットで予約が完了したら発行される「お客様控」や「確認書」などと呼ばれる書類を空港へ持参し、搭乗手続きをする。予約の変更手続きもできる。

海外旅行保険

旅先での思わぬ事故やトラブルに備え、海外旅行保険には必ず加入しておきたい。出発当日、空港でも簡単に加入することができる。

●アシスタンス・センター 緊急の際は、保険会社のアシスタンス・センターへ連絡。どの保険会社も日本語対応、24時間受付で、病院の手配、救援者の渡航や手配、保険金請求の案内などを行なっている。

●保険が適応されないケース(保険会社により異なる)
○現金類の盗難・紛失
○慢性病・妊娠・歯科の治療
○戦争・暴動・天災などによる被害(テロの場合は保険会社が判断)

証明書類など

国際運転免許証 マレーシアで車を運転する予定がある人は国際運転免許証が必要。出発の前に、住民登録している地区の運転免許試験場か免許センターの国外運転免許窓口などで手続きをする。日本の運転免許証、パスポート、写真(タテ5㎝、ヨコ4㎝)1枚、手数料2400円を持参し、窓口にある申請書に記入すれば、通常はすぐに発行してもらえる。現地では日本の運転免許証も携帯すること。有効期間は1年。

国際学生証(ISIC) 世界100カ国以上で通用するユネスコ承認の学生証。申し込みは大学生協プレイガイドなどへ。郵送やオンラインでも申請できる。

ISIC JAPAN
URL www.isicjapan.jp

情報収集

マレーシア政府観光局のサイトは、旅の基本情報から最新ニュースまで広くカバーしている。

マレーシア政府観光局
URL www.tourismmalaysia.or.jp

マレーシアへ出発

出国から入国までは緊張もあるが、落ち着いて手順を踏めば問題ない。現地で飛行機を乗り継ぐ場合は、時間には十分に注意。

日本出国

チェックイン 航空会社のカウンターや自動チェックイン機で航空券またはeチケット控えとパスポートを提示し、搭乗券を受け取る。機内に持ち込まない荷物を預け、バゲージクレーム・タグを受け取る。WEBチェックイン済みの場合は荷物だけ預ければOK。

セキュリティチェック 貴重品、預け荷物に入れられないライター(1個まで)、携帯バッテリーやカメラの電池などは手荷物にしておく。刃物類は機内持ち込み禁止。液体、ジェル状、クリーム状のものの持ち込みも制限されている。

税関検査 高額な外国製品を海外に携帯する場合は「外国製品の持出し届」に記入し、現物と一緒に税関へ提示する。

出国審査 出国審査カウンターでパスポートと搭乗券を審査官に提出。パスポートに出国スタンプが押されたあと、搭乗券とともに返却される。

搭乗 搭乗券に記載された搭乗ゲートへ。

マレーシア入国

入国審査 カウンターはマレーシア国籍と外国籍の人向けに分かれている。外国人用のカウンターに並び、パスポートを提出して指紋認証を受ける。係員から滞在期間や目的について簡単な質問をされることもある。ここで問題がなければ審査は終了。パスポートが返却される。なお、マレーシアの出入国カードは2012年より廃止となったため、記入の必要はなくなった。

荷物のピックアップ 入国審査が終わったら、荷物を預けた人は手荷物受取所へ。自分が乗ってきた飛行機の便名が出ているターンテーブルへ行き、荷物を受け取る。荷物が出てこない、破損しているなどのトラブルが起きた場合には、係員にバゲージクレーム・タグを見せて伝え、対応してもらう。荷物を受け取った段階でバゲージクレーム・タグは不要になる。

税関検査 免税範囲内なら申告は不要なので、グリーンのレーンを通る。免税範囲を超えている場合は税関申告書の記入が必要。

マレーシアの免税品と持ち込み禁止品

下記の持ち込み禁止品や免税範囲を超える物品を持っているときは必ず動植物検疫所や税関に申告。申告を怠った場合、初犯はRM10万以下の罰金か3年以内の懲役、または両方が科せられる。また、麻薬の持ち込みは死刑を含む重刑となる。

マレーシアへのおもな持ち込み禁止品
○麻薬類
○ポルノ雑誌や写真、DVD
○コーランがプリントされた衣類
○通貨の模造品
○武器や弾薬、花火 ○おもちゃの武器
○生きた動植物、動植物を含む製品
○土

マレーシアのおもな免税品
○ワイン、蒸留酒、ビール計1本(1ℓ程度)
○たばこ225g以内または紙巻たばこ200本以内
○新品の履き物(革製)1足、新品の衣服3着以内
○その他の品物(おみやげ、贈答品など)RM400相当額まで
※現金や有価証券についてはUS$1万相当以上持ち込む場合には申告が必要だが、それ以上持ち込んでも税金はかからない。

クアラルンプール国際空港(KLIA)

日本からマレーシアへの直行便の多くがこの空港に到着する。各地への便に乗り継ぐ場合には時間の余裕を十分にもちたい。

クアラルンプール国際空港(以下KLIA)はクアラルンプール中心部から南へ約40㎞のところに位置し、世界と東南アジアの国々やアジア太平洋地域を結ぶ中心地や中継地としての役割を果たしているハブ空港。「Airport in the forest, forest in the airport (森の中の空港)」のコンセプトのもと、世界的に知られる故黒川紀章氏が設計に携り、1998年6月に完成した。市内から距離はあるものの、KLIAエクスプレスを使えば空港から市内まで約30分で着くことができる。

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故黒川紀章氏が手がけた空港として有名

●ターミナル
メイン・ターミナル・ビル
チェックイン・カウンターや税関、出入国審査などの主要施設が集まる。隣接するコンタクト・ピアには国内線や国際線が発着する。
サテライト・ターミナル・ビル
国際線の発着ターミナル。乗り継ぎカウンターもある。

●乗り継ぎ
日本からの直行便が就航していない地域に行くためには、香港など他国の空港で乗り継ぐか、このKLIAで国内線に乗り継ぐ必要がある。日本から到着したら、国内線乗り継ぎ用のエスカレーターで3階に下り(日本語の案内板有り)、入国審査とセキュリティチェック、税関検査を済ませて、搭乗便のゲートへ向かう。左右に延びるコンコースに搭乗便の乗り継ぎ案内のモニターがあるので確認しておきたい。

klia2(第2ターミナル)
klia2 LCCターミナルに代わって、エア・アジアなどのLCCはすべてこちらに発着するようになった。KLIAエクスプレスもklia2まで延伸して、KLIAとの間が3分で結ばれ、移動時間が短縮される。

KLIA(クアラルンプール国際空港)近くの注目スポット 三井アウトレットパーククアラルンプール国際空港 セパン

クアラルンプールにおける初の本格的なアウトレットモールとして、2015年に開業。南国のリゾートをイメージした「パラダイスビレッジ」をコンセプトに、約130店舗がそろう。空港と結ぶ無料シャトルバスで気軽にアクセスできる。

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日本でもおなじみの複合施設

三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン

現地名:
Mitsui Outlet Park KLIA Sepang
住所:
Persiaran Komersial, 64000 KLIA, Sepang, Selangor Darul Ehsan
地図を見る »
アクセス:
クアラルンプール国際空港から車で約5分、クアラルンプール市街地から車で約50分
TEL:
03-8777-9300
営業時間:
10:00~22:00
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.mitsuioutletparkklia.com.my

コタキナバル国際空港

市内から約8㎞、車で15分ほどのタンジュン・アル地区に位置する空港

日本からの直行便や、マレーシア航空、エアアジアなど、コタキナバルに運航する全ての便はターミナル1を利用しており、サンダカンやタワウに行く場合の乗り継ぎ地にもなっている。ターミナル2は貨物専用ターミナルとして利用されている。ターミナル1と2は滑走路を挟んで車で10分程度離れていて、ターミナル1、ターミナル2ともモダンできれいな空港と評判で、レストランや免税店などのショップがそろう。とくにターミナル1は観光局のカウンターもあるので情報収集にも便利。また、マレー半島からボルネオ島へ移動する場合、国内線でも入国審査がある。

●乗り継ぎ
日本からの直行便は成田空港からマレーシア航空が週2便JAL、ANAが毎日1便運航。クアラルンプールから乗り継ぐ場合は、マレーシア航空やエア・アジアやマリンド・エアが利用できる。クアラルンプールのほかにも、ソウルやシンガポールなど近隣諸国を経由するルートもある。

日本へ帰国

滞在中に荷物が増えているはずなので、空港での手続きには余裕をもって。別送品がある人は、帰国時の手続きを忘れずに。

マレーシア出国

リコンファーム(予約再確認) 最近は不要な場合が多いが、念のため予約時に要確認。通常は出発の72時間前までに電話で、あるいはカウンターに直接出向いて、搭乗日と便名、目的地、氏名を伝える。

チェックイン 航空会社のカウンターや自動チェックイン機にパスポートを提示し、搭乗券を受け取る。荷物を預け、バゲージクレーム・タグを受け取る。WEBチェックイン済みの場合は荷物を預けたら直接出国審査へ(滞在中に搭乗券とeチケット控えをプリントアウトしておく必要がある)。なお、KLIAエクスプレスに乗り、マレーシア航空、キャセイパシフィック航空などを利用する場合は、出発の2時間前までKLセントラル駅でのチェックインも可能。

出国審査 出国審査カウンターでパスポートと搭乗券を審査官に提示する。審査官からパスポートと搭乗券を返却してもらったら終了だ。

セキュリティチェック 日本出国時と同じく、液体類の持ち込みは制限されている。おみやげのなかには液体と見なされるものもあるので、心配なものは預け入れ荷物へ。空港免税店での購入物は持ち込み可能だが、飛行機を乗り継ぐ場合には、乗り継ぎ空港で没収されることも。

搭乗 搭乗券記載の搭乗ゲートへ向かい、搭乗開始を待つ。ゲートや出発時刻が変更になる場合があるので、案内板を確認しておこう。

日本入国

検疫 機内で質問票が配られた場合は記入し、係員に手渡す。旅行中や滞在中に熱が出た、下痢をしたなど、体調が悪くなった人は、健康相談室へ申し出て、係員の指示に従おう。

入国審査 日本人と書かれたカウンターに並び、自分の番になったらパスポートを提示。帰国スタンプを押してもらう。

荷物のピックアップ 搭乗した便名のターンテーブルで荷物を受け取る。荷物が出てこない、または破損しているなどのトラブルが起きた場合は、速やかに航空会社の係員にバゲージクレーム・タグを見せ、対応してもらおう。

植物・動物検疫 動植物とその加工品、肉類や青果などの食品類は検疫をパスしないと国内に持ち込めない。とくに生果実、切り花、野菜、生肉、乾燥肉、ハム・ソーセージなどの持ち込みは厳しく規制されるので、購入前に確認を。

税関検査 「携帯品・別送品申告書」に記入。到着前に機内で記入を済ませておくとよい。記入済みの申告書とパスポートを持って税関へ。免税範囲内は緑の検査台、免税範囲を超えた場合は赤の検査台で申告する。
●別送品について
海外から荷物を別途小包として送った場合、免税範囲の適用を受けるには、別送品の手続きが必要になる。帰国後は手続きができないので、入国時に忘れずに申告する。「携帯品・別送品申告書」を2通作成し、1通は本人用に税関で確認印をもらっておく。荷物の受け取りの際に必要なので、紛失しないように。

日本帰国時の免税範囲と持ち込み禁止品
●免税範囲
免税範囲を超えた場合は、係官が課税額を計算し、支払い用紙を作成するので、それを持って所定の窓口に行き、支払いを済ませる。免税範囲は以下のとおり。

酒 3本(1本760㎖程度のもの)。
たばこ 紙巻 200本(または葉巻50本、またはその他250g以内)。2種類以上を持ち込む場合は、換算して250gまで。空港の免税店などで購入した日本製輸出用紙巻たばこは外国製たばことは別に、上記と同じ数量まで免税になる。
香水 2オンス(1オンスは約28㎖)。オーデコロン、オードトワレは除外。
その他 同一品目の合計が海外市価で1万円以下のものはすべて免税。買い物の合計額が20万円までは免税。1個で20万円を超える品物は全額について課税される。
※免税範囲は個人的に使用すると認められるものに限られる。未成年者は酒とたばこは免税にならない。

●日本に持ち込めないもの
絶滅のおそれがある野生動植物を保護するために定められたワシントン条約で、規制の対象になっている動植物およびそれらの加工品は、規定の許可証などがなければ国内に持ち込むことができない(象牙、ワニ・トカゲ・ヘビ皮の製品、毛皮、ラン、サボテンなど)。ほかに通貨や証券の偽造品、海賊版、偽ブランド品など(詳細は税関に問い合わせを)。

他人から預かる荷物に注意!
海外では、たとえ知人からでも、不用意に荷物や物品を預からないこと。覚醒剤などが隠されていて、不正薬物の運び屋にされるケースが増えている。知らなかった、他人から預かった、では許されず、密輸容疑で重罰(国によっては死刑)となるので、十分に注意しよう!

マレーシアの国内交通

離島などが多いため、空路が大活躍。マレー半島とボルネオ島を行き来する際にはパスポートが必要になるので注意したい。

空路

国内の移動では空路の役割が大きい。クアラルンプールをはじめ、コタキナバル、ペナン、ランカウイなど各地に空港があり、これらではランカウイ〜コタキナバル間を除くすべての都市間で便が運航している。国内線の運航会社にはマレーシア航空、エア・アジア、マス・ウィングス、マリンド・エア、ファイヤフライ航空がある。マレーシア航空は33都市に、エア・アジアは14都市に、マス・ウィングスはサバ州、サラワク州を、ファイアフライ航空はペナン、ランカウイ、コタ・バル、クアンタンなどにそれぞれ就航している。また、半島マレーシアとボルネオ(東マレーシア)間の移動には、国内であってもパスポートの提示が必要になる。

クアラルンプールから各地への飛行時間
ペナン 1時間
ランカウイ 1時間
コタキナバル 2時間30分
コタ・バル 1時間
クアラ・トレンガヌ 1時間

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クアラルンプール国際空港はマレーシア航空とエア・アジアのハブ空港

鉄道

マレー半島の鉄道(マレー鉄道)は、パダン・ブサール~ジョホール・バル間を結ぶ西側ルート、トゥンパからゲマスを結ぶ東側ルートに分かれている。KL〜パダン・ブサールの電化区間では、高速列車のETSが運行している。また、長距離路線とは別にクアラルンプール周辺では近郊型の路線網が充実。ボルネオにはサバ州立鉄道があるが、観光用のため運行本数は少ない。

バス

道路網が整備され、本数も充実しているバスは、リーズナブルで利用しやすい。車内はエアコン完備、座席もゆったりして快適だ。クアラルンプールからのバス路線はとくに充実していて国内各地を結んでいる。ペナンへは約5時間(RM30~40前後〜)、マラッカへは約2〜3時間(RM10前後〜)など。バスにもランクがあり、デラックスタイプは通常の2〜3倍の料金がかかるが、車内の設備はより豪華だ。LRTプラザ・ラッ・ヤッ・ト駅そばのプドゥ・ラッヤッ・バスターミナルからはマレー半島北部方面へのバスが、各線バンダル・タシ・スラタン駅そばのTBSバスステーションからはマレーシア全土発着のバスが出ている。ほかにもいくつかのバスターミナルがある。

航路

リゾートアイランドの多いマレーシアでは、船も重要な移動手段。チケットは、ジェッティ(桟橋)にあるチケット売場や旅行会社などで購入できる。基本的に予約不要だが、高速船など便数の少ないものは早めに購入しておきたい。豪華客船「スター・クルーズ」での船旅も人気。

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるオーストラリア’18」です。掲載されている営業時間や定休日などのデータは、2017年6月〜8月の取材・調査に基づくものです。諸事情により変更になる可能性がありますので、ご利用の際には最新の情報をご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。 本誌中の料金、価格の単位は「RM(リンギ・マレーシア)」で表示しています。2017年8月現在、RM1=約27円です。 休業日は、イスラムのハリラヤ(祝祭)、中国の旧正月などの祝祭日や臨時休業を除いた定休日のみを表示しています。 ホテル、スパの料金などには税、サービス料が別途追加される場合があります。 ショップやレストラン、ホテルとの個人的なトラブルに関して、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。