2017年7月23日

九份

台湾【九份】 「千と千尋の神隠し」に出会う不思議な街

by Fish & Tips

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夕暮れが異郷を連れてくる不思議な街「九份」(チウフェンChiufen)

一歩足を踏み入れると、まるで過去にタイムスリップしたかのような古い家屋が旅人を出迎える街、九份。名物の赤い提灯にぽつぽつと明かりが灯りだす夕暮れどきには、昼間とはまた違う幻想的な表情を見せる。
台北から1時間30分古き良き時代が灯火に揺れる。

かつて金鉱で繁栄を極めた街レトロな小径と提灯の明かりが郷愁を誘う。
九份は東洋随一の金鉱があった金瓜石から近く、戦前はゴールドラッシュに沸いた。しかし戦後、金鉱が閉山すると、街は衰退の一途をたどった。だが、それが幸いし、古き良き時代の雰囲気は手つかずのまま保たれることとなり、それがむしろ都会の喧騒を嫌う若き芸術家たちの心をとらえた。ここから今に続く九份の再生は始まる。1989年には侯孝賢(ホウシャオシエン)監督の映画『悲情城市』の舞台となり一躍脚光を浴びることに。 現在は坂道や石段の両側にみやげ物や民芸品を扱う店が並び、そぞろ歩きが楽しい。茶藝館やカフェが多いのもこの街の特徴だ。美しい風景を眺めながら素敵なひとときが過ごせる。最近では民宿なども増えてきているので、宿から望む絶景と台湾屈指の美しい夕日や夜景、雄大な日の出を眺めたり、隣町の金瓜石の観光などと組み合わせて、1泊2日でじっくりとくつろぐのもおすすめだ。ちなみに、九份という地名は、ゴールドラッシュの以前にここが9戸のみの集落だった頃、つねに物資を9つ単位で注文していたことに由来するといわれる。

熱い郷愁に誘われて石畳の坂と路地「九份さんぽ小径」

石段に沿って茶藝館が建ち並ぶ豎崎路と、小さなお店がひしめく基山街がメインストリート。カメラ片手にゆっくりじっくりめぐりたい。

「豎崎路」(シューチールウ)郷愁を誘う風景が石段の坂道沿いに

九份のメインストリートである基山街と直角に交わる、石段の続く道が豎崎路。基山街から軽便路にかけてが最も賑やかで、階段の両側には眺望やレトロな雰囲気が自慢の茶藝館が並ぶ。基山街から豎崎路を下っていけば、石段を上らずに九份バス停に出られる。

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坂道には古い建物を利用した店が並ぶ

基山街」(チーシャンチエ)多彩なお店が並ぶメインストリート

みやげ物店が軒を連ねる賑やかな路地。以前は生活雑貨を扱う店がほとんどだったが、観光地となった今では、みやげ物店や工芸品店、食べ物の屋台が大半を占め、週末には観光客であふれかえる。賑やかではあるが、昔ながらの風情も漂っており、散策の魅力は尽きない。

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中心部へ行くほど人が多く賑やかさが増す

九份の繁栄を物語るスポット

「昇平戯院」(シェンピンシーユエン) 繁栄の面影を伝える劇場

1934年にオープンし、九份の金鉱採掘が盛んになるとともに栄えた劇場がリニューアル。黄金時代のポスターやチケットなどを展示。

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かつては映画が鉱夫たちの楽しみだった

昇平戯院

現地名:
昇平戯院
住所:
新北市瑞芳区軽便路137号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩5分
営業時間:
9:30~17:00(土・日曜、祝日は~18:00)
定休日:
第1月曜 祝日の場合は翌日休

「五番坑」(ウーファンカン) 金が運び出された坑道の跡

1927年に切り開かれた金鉱の坑道。現在内部は閉鎖されているが、金鉱で栄えた街の面影を感じるスポット。

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 街歩きの休憩がてら、立ち寄ってみたい

五番坑

現地名:
五番坑
住所:
新北市瑞芳区軽便路
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩15分
営業時間:
見学自由
定休日:
無休 

九份のお店ご紹介『買う』

雑貨「元藝坊」 (ユエンイーファン) チャイナ柄の布製小物

バッグに多種多様なポーチ、チャイナドレス形タオル掛けなどの布製品を扱う。商品はすべてオリジナルデザインで、ほとんどが台湾製だ。

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客家プリントが華やかなバッグ 650元

元藝坊

現地名:
元藝坊
住所:
新北市瑞芳区汽車路9-9号
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アクセス:
九份老街バス停下車すぐ
TEL:
02-2496-5113
営業時間:
9:30~20:00
定休日:
無休 

中華菓子「張師傅餅店 」(チャンシーフーピンティエン) 甘さ・油分をひかえた菓子

大甲の里いも、金山のさつまいもなど、厳選素材を使用。味の良さに加え、糖分、油分をひかえたヘルシーさで人気を集めている。

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九份名物のタロイモを使った芋頭酥 30元

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冬瓜入りのパイナップルケーキ鳳梨酥 30元

張師傅餅店

現地名:
張師傅餅店
住所:
新北市瑞芳区基山街47号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2497-6462
営業時間:
9:30~18:30
定休日:
無休 

雑貨・工芸品「茹縁」 (ルウユエン) かわいい木製品がそろう

木製のキッチン雑貨や竹編みの民芸品など、おみやげにぴったりな品がズラリ。向かいの姉妹店「如意」ではキッチュな台湾雑貨が見つかる。

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蒸籠。値段は大きさにより異なる 290〜1300元

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手軽に買えるスプーンやフォーク 40〜60元

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櫛はさまざまなサイズがある 250元〜

茹縁

現地名:
茹縁
住所:
新北市瑞芳区基山街18号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2496-6227
営業時間:
10:00~19:00
定休日:
無休 

工芸品「九份木屐王」(チウフェンムウチーワン) 既製品と同価格のオーダー下駄

雨の多い九份で昔から愛されてきた木製の下駄。現在でも下駄屋は多く、旅行者にも好評だ。この店では既製品のほか、好みの台と鼻緒を選び、その場ですげるサービスも行なう。

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モダンなサンダルはふだん使いに最適 1280元

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日本の浴衣にも似合いそうな柄 390元〜

九份木屐王

現地名:
九份木屐王
住所:
新北市瑞芳区基山街22号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2496-9814
営業時間:
9:00~18:00
定休日:
無休 

中華菓子「九份廖家入口酥」( チウフェンリャオチアルウコウスウ) 創業から4代、約100年の老舗

中華菓子のほか、包子と呼ばれる中華まんや草仔粿という名の餅菓子などを販売しており、すべて職人たちが店内で手作りしている。

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毎日、焼きたて蒸したてが店頭に並ぶ

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タロイモあん入りの芋泥酥 15元

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小豆入りパイの紅豆酥 15元

九份廖家入口酥

現地名:
九份廖家入口酥
住所:
新北市瑞芳区基山街125、127号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩7分
TEL:
02-2496-5038
営業時間:
9:00~21:00
定休日:
無休 

ガラス製品「橘園晶品 」(チュウユエンチンピン) 新竹製、台湾のガラス作品

おみやげに適したキュートで手ごろな価格帯のものからインテリアの中心に飾りたくなるアート作品まで、多種多様なガラス製品を扱う。

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台湾を代表するガラス作家、彭宏明氏の作品 1万1000元

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ほのかに、かつ複雑に彩色が施されたドラゴン 1250元

橘園晶品

現地名:
橘園晶品
住所:
新北市瑞芳区基山街77号
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アクセス:
舊道バス停から徒歩12分
TEL:
02-2496-5680/0935-899-815
営業時間:
9:00~18:00(土、日曜は~19:00)
定休日:
無休 

九份のお店ご紹介『食べる』

小吃「九份張記伝統魚丸」( チウフェンチャンチーチュワントンユィーワン)

かじきのすり身ににんじんやねぎ、セロリなどを混ぜ込んだつみれ入りのスープ「魚丸湯」がここの名物。これに台湾伝統のそぼろご飯、魯肉飯を合わせれば手軽なランチとしてもぴったりの組み合わせだ。

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 総合魚丸湯。かじきに、いかやたらのつみれも加えた人気メニュー 45元

九份張記伝統魚丸

現地名:
九份張記伝統魚丸
住所:
新北市瑞芳区基山街23号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩3分
TEL:
02-2496-8469
営業時間:
10:00~19:00
定休日:
無休 

麺「九份老麺店」(チウフェンラオミエンティエン) 麺料理で手軽にランチ

約40年前に元鉱山労働者のオーナーが創業した老舗。現在は2代目が昔ながらの味を引き継いでいる。新鮮な食材を提供するのがモットー。

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 看板メニューの招牌牛肉麺。10種類の食材を煮込んで作るスープが自慢 100元

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 餛飩(ワンタン)麺も人気のメニュー。ワンタンは毎日包んでいる 45元

九份老麺店

現地名:
九份老麺店
住所:
新北市瑞芳区基山街45号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2497-6316
営業時間:
10:30~19:30(売り切れ次第終了)
定休日:
無休 

スイーツ「九份阿珠雪在焼」(チウフェンアーツウシュエツァイシャオ) 台湾風のアイスクレープ

クレープ生地でピーナッツ粉とアイスを包んだスイーツ、雪在焼(花生捲+冰淇淋)の人気店。以前は屋台式で営業していたが、数年前に店舗を持つようになった。

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食べ歩きに最適

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パクチーが入っており、台湾風味なのがポイント 40元

九份阿珠雪在焼

現地名:
九份阿珠雪在焼
住所:
新北市瑞芳区基山街20号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2497-5258
営業時間:
9:00~19:00
定休日:
無休 

スイーツ「阿蘭草仔粿」(アーランツァオツァイクー) こだわりの草餅

春の七草のひとつであるごぎょうを練り込んだ草餅「草仔粿」と、もち米とタロイモを使った素朴な味わいの団子、芋粿の老舗。草仔粿は、もちもちとした皮がとても美味。

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草仔粿。小豆や緑豆、干し大根など、あんは4種類ある

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 芋粿。甘くないヘルシーなおやつ。腹持ちもいい

阿蘭草仔粿

現地名:
阿蘭草仔粿
住所:
新北市瑞芳区基山街90号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩6分
TEL:
02-2496-7795
営業時間:
8:00~20:30(土・日曜は~21:00)
定休日:
無休 

スイーツ「頼阿婆芋圓」(ライアーポーユィーユエン) もちもちの芋団子

九份名物として有名な、里いもと片栗粉で作った団子「芋圓」の人気店。そのほか、山いもやさつまいもで作った団子もあり、夏はかき氷、冬はおしることしていただける。

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いもの皮むきからすべて手作業です。座って食べられるスペースもありますよ

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芋圓。好みの団子5種類に、緑豆や小豆のあんをトッピング

頼阿婆芋圓

現地名:
頼阿婆芋圓
住所:
新北市瑞芳区基山街143号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩8分
TEL:
02-2497-5245
営業時間:
8:00~20:00
定休日:
無休 

台北から九份へのアクセス

九份に鉄道は通っていない。最寄りの瑞芳駅、もしくは台北市内から、バスやタクシーを利用してアクセスする。

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アクセス

Q. バスと鉄道どちらがおすすめ?
A. バスは台北(忠孝復興駅)から直接九份に行けるので手軽だが、渋滞などの影響を受けやすい。鉄道は乗車する列車を下調べしておけば、比較的予定どおり到着できる可能性が高い。

Q. 帰りのバスはどうしたらいい?
A. 階段下の九份バス停を利用したいところだが、満員でなかなか乗車できないことが多々あるので、手前の九份老街バス停で乗車することも考えよう。終バスは21時過ぎまである。

Q. オプショナルツアーはある?
A. 台北発着のツアーが豊富にある。日程は半日ぐらいで、食事が付くものが多い。料金は6000〜1万円程度が目安。

これも知っておきたい

【観光の所要時間】
小さな街なので、3〜4時間あれば、街歩きはもちろん、おみやげ探しや食事も十分に楽しめる。ただし、週末を中心に夕方から宵の口にかけては混雑し、身動きがとれないほどになることもある。なかなか前に進めず、余計に時間がかかることも。

【おすすめの時間帯】
夕方、まだ日が傾きかける前に到着するのがおすすめ。暮れゆく街の風情や明かりが灯った幻想的な風景をじっくりと楽しむためにも、明るいうちに基山街でおみやげ探しなどを済ませておきたい。なお、基山街のショップは早いところで18時頃、遅くとも19時頃には多くが閉店してしまう。買い物は先に済ませておくのが得策だ。

【そのほかの注意点】
九份までは山道を走るので、車に弱い人は酔い止めがあると安心。また、雨が多いことでも有名で天候が急変することがあるので、雨具を用意したい。街自体が山の斜面に立地しているので、歩きやすい靴で臨もう。21時頃にはタクシーも少なくなるので、あまり遅くならないほうが無難。

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筆者 : Fish & Tips

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