2017年7月31日

台湾

台湾における建築の変歴 オランダ統治から現代まで

by Fish & Tips

City of Taipei at night, Taiwan
by fotolia - © clin0000

オランダ統治時代から現在まで、目まぐるしく為政者が変わった台湾。それぞれの影響が色濃く出た建物を見ながらの街歩きが楽しい。

中国の影響を受けた廟建築

オランダ統治時代と鄭氏時代に都があった台南には、当時の建物が点在する。赤崁楼や安平古堡はオランダ人によって築かれたもの。いずれも国家一級古跡に指定されている。鄭氏時代の代表的な建物は孔子廟や大天后宮など。手の込んだ彫刻で飾られた威風堂々たる姿は、建築当時の面影を今に伝える。内部には当時の文物なども展示されており、美術工芸の粋を間近に見ることができる。

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台南にある孔子廟は1655年の創建で、台湾で最も古い孔子廟

日本人が建造した洋風建築

日本統治時代には精力的に都市計画が進められ、台北に数多くの建物が建てられた。現在も、そのいくつかを見ることができる。なかでも有名なのが総統府。赤レンガと白い花崗岩の組み合わせが美しいルネサンス様式の建物だ。国立台湾博物館はもとは児玉総督及後藤長官記念館で、コロニアル様式の円柱が印象的。青田街や温州街には当時建てられた日本家屋が点在し、ノスタルジックな風情を漂わせている。

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1919年に建造された総統府。平日の午前中は内部見学もできる

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1915年に落成した国立台湾博物館。中央ホールには33本のコリント式の柱が立ち、威容を誇る

中国建築から超高層モダン建築へ

第二次世界大戦の直後には、日本統治時代の建物を接収し、再利用していた。威風堂々たる中国宮殿建築の圓山大飯店は台湾神宮があった場所に建てられたもの。また、蒋介石とともに移住してきた外省人のための住宅(眷村)がそのまま保存された四四南村も興味深い。1990年代後半からモダンな建物、超高層の建築物が目立つようになる。2004年に完成した台北101は8層おきに節がある個性的かつ近未来的なデザインで、今や台北のランドマークとして親しまれている。

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展望台が人気の台北101。2007年までは世界一高い建築物だった

Famous landmark in Taipei, Taiwan
by fotolia - © Richie Chan

圓山大飯店の内部には数多くの龍の彫刻があり、龍宮とも呼ばれる

台北市街地の移り変わり

清代末期
舟運に便利な淡水河岸には艋舺、大稲埕、大龍峒の3大集落が形成されていた。19世紀末期に諸外国の圧力が強まると、防衛上の重要性が認識され、大稲埕と艋舺の間に台北城が建設された。

日本統治時代
道路延伸、城門の増加など台北城内の開発が進むが、道路拡幅などのため、城壁はしだいに取り壊された。それまでの市街地は飽和しつつあったため、西門の外側に新たな商業区が形成された。

第二次世界大戦後
日本統治時代に建設された官庁などは中華民国政府が接収し、そのまま使用。大陸からの大量の移民を収容する必要性から、各地に住宅が建設され、市街地の重心は徐々に東へと移っていった。

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筆者 : Fish & Tips

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奥付:
「トラベルデイズ 台湾」が出展元となる記事に掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。