2017年10月8日

オーストラリア

オーストラリア【カカドゥ国立公園】アボリジナルが住む世界遺産

by Fish & Tips

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by fotolia - ©Janelle

湿原と熱帯雨林に抱かれた生物の宝庫、カカドゥ国立公園。水と緑にあふれた広大な園内には先住民の文化も多く残る。果てしなく広がる大自然の絶景とアボリジナルの足跡をたどる。

アボリジナルが住む世界遺産の地 カカドゥ国立公園 Kakadu National Park

地元のアボリジナル、ガガジュ族にちなんで名付けられた国立公園。南北約200㎞、東西約100㎞にもわたる広大な規模を誇り、主要な観光スポットをひととおりめぐるだけでも、3日前後はかかる。園内は湿地と熱帯雨林、ダイナミックな岩など、変化に富んだ独特の自然環境を形成しており、1600種以上の植物、280種以上の鳥類が生息するほか、野生のクロコダイルやカンガルーなどが多いことでも有名だ。 また、2万年以上前に描かれた貴重なアボリジナルの岩壁画も残っており、公園全体がユネスコ世界遺産の「自然遺産」と「文化遺産」を兼ね備えた「複合遺産」に登録されている。

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Kakadu Tour - Kakadu National Park, by Territory Expeditions, CC BY-ND

アボリジナルの歴史を感じる壁画

ダーウィンからのアクセス

ダーウィンからオプショナルツアーを利用するのが便利で一般的。日帰りから1週間程度のものまで各種のツアーが用意されている。インターネットで予約できるところがほとんどなので、日本を出発前に予約しておくのが望ましい。

レンタカー
ダーウィンからレンタカー利用の場合、スチュアート・ハイウェイを直進し、案内板に沿ってアーンヘム・ハイウェイへ。そのまま直進すると公園に入る。主要な見どころへの道路はほぼ舗装されているので普通車でも行ける。雨季には増水して道が水没するため、レンタカー会社などで最新情報の入手を。

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ツアー・インフォメーション

カカドゥの日帰りから、約10日をかけてウルルに足を延ばすものまでさまざま。一般的にダーウィンの主要ホテルへの送迎があり、案内は英語のみが主流。現地申し込みもできるが満席のことも多い。ネットなどでの事前申し込みが無難だ。

●カカドゥ国立公園 日帰りツアー

岸壁や渓谷に集まる動物、アボリジナルの岩壁画や生活文化に関する理解を深められる。イエロー・ウォーター・クルーズにも参加できる。
■催行会社/AATキングス
料金 A$295、子供A$145
カード V・M・A
URL www.aatkings.co.jp

●カカドゥ・トップ・エンド・アドベンチャー

広大な湿原や熱帯雨林が広がるカカドゥ国立公園をめぐる4泊5日のツアー。ロック・アートも眺められる。
■催行会社/アドベンチャー・ツアーズ・オーストラリア
料金 A$1195〜
カード V・M・A
URL www.adventuretours.com.au

●カカドゥ・リッチフィールド

4WDアンリーミュド2泊3日のツアー。カカドゥ国立公園とリッチフィールドを巡ることができる欲張りなツアー。
■催行会社/アドベンチャー・ツアーズ・オーストラリア
料金 A$610〜
カード V・M・A
URL www.adventuretours.com.au

観光案内所

ワラジャン・アボリジナル・カルチュラル・センター Warradjan Aboriginal Cultural Centre
カカドゥ国立公園地域に住むアボリジナルの文化について、さまざまな見聞ができる。ショップも併設している。

住所 Kakadu Hwy.
電話 08-8979-1500
営業時間 9:00〜17:00
定休日 無休

ボワリ・ビジター・センター Bowali Visitor Centre
工芸品の展示室やカフェがある。道路事情の収集も可。

住所 Kakadu Hwy.
電話 08-8938-1120
営業時間 8:00〜17:00
定休日 無休
URL kakadu.com.au

カカドゥ国立公園

現地名:
Kakadu National Park

湿原に大集結。個性豊かな鳥たちの楽園 メアリー・リバー Mary River

巨大なワニの棲む湿原に、280種もの鳥が生息。ノーザン・テリトリーのシンボルでもあるコウノトリや真っ白なアカビタイムジオウムが見られる。鏡のように空を映す静かな水面を覆うように咲く蓮の花も見事。

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Kakadu national park tours Ubirr, by Territory Expeditions, CC BY-ND

崖を越えて行くので歩きやすい靴を履いていこう

マグ Maguk

パーキングから1㎞ほどのトレイルを登ってアクセス。滝の上流にあたる澄んだ天然のプールにはワニも生息しておらず、遊泳可。

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ガンロム Gunlom

映画『クロコダイル・ダンディ』にエコー・プールとして登場。徒歩で滝の上まで登ることができ、眺望も素晴らしい。

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ダーウィンからカカドゥへの途上でリバークルーズ メアリー・リバー・ウェットランド・クルーズ

ダーウィンから車で約2時間、メアリー・リバー国立公園でのリバークルーズ。9時30分出航の1時間半のクルーズと、16時出航の2時間のクルーズの1日2便を催行している。予約申し込み、当日の集合場所は国立公園内にあるポイント・スチュアート・ワイルドネス・ロッジ。

電話 08-8978-8914
料金 1時間半クルーズA$55、子供A$25  2時間クルーズA$65、子供A$30
URL www.pointstuart.com.au/tours/cruise.html

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Kakadu National Park, by fa.b, CC BY-SA

どんな野生動物に出会えるかはその日の運次第

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船長のガイドで野生の動物の観察に行こう

メアリー・リバー

現地名:
Mary River
アクセス:
ジャビルーから車で約1時間50分

広大な湿地に息づくアボリジナルの伝統 イースト・アリゲーター East Alligator

19世紀の探検家たちがたくさんのワニを見て名付けたほど、ワニの多いエリア。また、周辺はアーネムランドと呼ばれ、アボリジナルの人々が多く暮らしている。

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by fotolia - ©Daniela
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Kakadu national park tours Ubirr, by Territory Expeditions, CC BY-ND

岩山を頂上まで登ると、地平線まで続く広大な湿地が見渡せる。夕日の美しさも有名。余韻を楽しみたいが、日没後は残照のあるうちに下山したい

ウビル・アート・サイト Ubirr Art Site

アボリジナルの人々が描いた壁画が良好な状態で保存され、精霊や、カメ、バラマンディといった付近で見られる生物、人々の暮らしなどを描いた岩絵が見られる。

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壁一面にさまざまな絵が描かれている。なかには精巧に描かれたものもある

イースト・アリゲーター・リバー・クルーズ East Alligator River Cruise

水中に潜むクロコダイルや美しい野鳥を見ながら湿原のクルーズを楽しむ。また、アボリジナルのガイドから伝統的な狩りや生活を学ぶ。

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壁画を見学。パーク・レンジャーによる無料のガイド(英語)も行なわれている

イースト・アリゲーター

現地名:
East Alligator
アクセス:
ジャビルーから車で約1時間

太古の壁画を鑑賞し、岩山登りを楽しむ ノーランジー Nourlangie

野鳥の棲む美しい湿原に、小高い岩山が点在。岩山には、2万~数千年前に描かれた壁画が残っている。自分の歩幅に合った足場を探しつつ歩く岩山登山も面白く、頂上からは広大な眺望が楽しめる。

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Nourlangie, Kakadu Park, by Sarah M Stewart, CC BY

岩場、とくに下りは小さな歩幅でひざに負担がかからないよう歩くのがコツ

ミライ・ルックアウト Mirrai Lookout

駐車スペースから展望台まで約1.6㎞、往復約50分の行程。気持ちのよいコースだが、岩場も多く、少々ハードな道のり。

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ノーランジー・ロック Nourlangie Rock

X線のように骨格を描いたアボリジニの壁画がある。なかでも雨乞いのために描かれたという雷神「ナマルゴン」が有名。

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Nourlangie Rock, by Andrea Schaffer, CC BY
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アンバンバン・ビラボン・ウォーク Anbangbang Billabong Walk

真っ青な空を映す鏡のような水面を覆う蓮の花が美しい湿原沿いを歩く。ワシやサギ、オウム、ペリカンの仲間など、280種にも及ぶ野鳥にも出会える。

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by fotolia - ©Ashley Whitworth

ビラボンとはオーストラリア特有の英語で、水の溜まった池や淵を指す

ノーランジー

現地名:
Nourlangie
アクセス:
ジャビルーから車で約30分

豊かな水量で迫力満点の秘境の滝 ジム・ジム・フォールズ&ツイン・フォールズ Jim Jim Falls & Twin Falls

乾季のみ、しかも4WDでしかアクセスできないところにある滝。国立公園では唯一泳ぐことができる場所のため、人気が高い。自然に囲まれた、美しい滝つぼや渓谷で過ごす時間は至福のひととき。雨季には遊覧飛行で上空から見学できる。乾季の終わり頃には水が涸れてしまうので注意したい。

ジム・ジム・フォールズ Jim Jim Falls

クーインダから南東約72㎞の地点にある迫力満点の巨大な滝。落差は約250mもあり、カカドゥ国立公園随一の景勝地だ。乾季には滝つぼで遊泳可。

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by fotolia - ©Janelle

滝つぼに虹がかかるほど激しく水しぶきが舞う

ツイン・フォールズ Twin Falls

ジム・ジム・フォールズと同様に原則乾季のみ陸路で訪れることができる美しい滝。二股に分かれて豪快に流れ落ちる様子から、ツイン・フォールズと名付けられた。

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by fotolia - ©Janelle

滝の真ん中で分かれる姿は圧巻

ジム・ジム・フォールズ&ツイン・フォールズ

現地名:
Jim Jim Falls & Twin Falls
アクセス:
ジャビルーから車で約2時間

大群の美しい水鳥たちが棲む大湿原 サウス・アリゲーター South Alligator

国立公園を縦に流れる巨大な川があるエリアで、カカドゥ国立公園を代表する大湿原エリアでもある。数多くの野鳥たちが群れをなす姿が見られ、世界中からバード・ウォッチャーが集う。

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自然のなかでのびのびと生きる鳥たちの姿を眺めたい

マムカラ湿地帯 Mamukala Wetlands

屋根のある観察台からは、ゆっくりと鳥の生態を観察できる。湿原の周囲にはハイキングコースもあり、野鳥の様子を眺めながら散策できる。

悠々と空を飛ぶ鳥たちに会えます!

野鳥のパラダイスと呼ばれるカカドゥ国立公園では、じつに多種多様な鳥たちに出会うことができる。

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クロクビコウノトリ Black-necked Stork

オーストラリア有数の大型鳥類。コウノトリの一種で、別名セイタカコウともいう。黒色に近い濃い青色をした首が特徴的だ。

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シロハラウミワシ White-bellied Sea Eagle

湖畔や河辺に生息するワシ。エサは魚やヘビで、水鳥を捕食することもある。高い木の枝に直径2mほどの巨大な巣を作る。

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チュウサギ Intermediate Egret

湿原や草原に生息するサギで、純白の羽毛が特徴。カエルやバッタ、小魚やザリガニなどを捕食する。繁殖期には飾り羽が生える。

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マミジロウ  Pied Cormorant

黒と白の羽毛で覆われた鳥で、ウ科の一種。水中に潜って魚や甲殻類を食べる。漁のあと、止まり木で羽毛を乾かす姿を見かける。

Bird, Bamurru Plains, NT

カササギガン Magpie Goose

カモ目カササギガン科の鳥。カモとは形態の違いが大きいので独立区分されている。水辺に大群で群れており、一夫二妻が特徴。

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オーストラリアヘビウ Australian Darter

淡水や汽水に生息する水鳥。クチバシが鋭く、頭部も細長いのが特徴。名前は、水中を泳ぐ姿かヘビに似ていることに由来する。

サウス・アリゲーター

現地名:
South Alligator
アクセス:
ジャビルーから車で約30分

野生のクロコダイルや鳥たちに出会う イエロー・ウォーター Yellow Water

雨季に氾濫した水で水路ができ、乾季には野生動物のオアシスにもなっている巨大な湿地帯。湿地帯というよりも川といった様子で、クルーズがいちばんの人気。ゆっくりと進む船から、野生のクロコダイルや、さまざまな種類の鳥、美しい花などを観察することができる。クルーズの予約は国立公園内のホテルなどで申し込めるので早めにしたい。周辺には遊歩道も設置されており、ゆっくりと大自然を楽しむことができる。

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イエロー・ウォーターへの拠点となる宿、ガガジュ・ロッジ・クーインダは高速道路沿いにある

イエロー・ウォーター・ウォーク Yellow Water Walk

広大で美しい湿原には遊歩道がある。柵で仕切られた常設の遊歩道なので、歩きやすい。周辺エリアを飛び交う野鳥たちの姿も見ることができる。

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Kakadu NP | Yellow Water, by Obliot, CC BY

イエロー・ウォーター・クルーズ Yellow Water Cruise

ほぼ毎日開催。1時間30分と2時間のコースがあり、雨季は1日4回、乾季は1日6回出航する。クーインダのキャンプ場で申し込みができる。カカドゥ国立公園のなかでも最大級の大湿原をゆったりとクルージングしたい。

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Yellow Water Billabong, Kakadu Park, by Sarah M Stewart, CC BY

ボートをチャーターしてフィッシングを楽しむこともできる

イエロー・ウォーター

現地名:
Yellow Water
アクセス:
ジャビルーから車で約45分

プラン・アドバイス カカドゥ観光の拠点となる街  ジャビルー Jabiru

ボワリ・ビジター・センターやホテル、キャンプサイトなどが近くにあり、旅の起点となる街。スーパーマーケットなどの食料品店もあるので、滝や湿原エリアに出発する前に、必要なものはここで買いそろえておくとよい。

ダーウィンから車で約3時間

ホテル オーロラ・カカドゥ・ロッジ Aurora Kakadu Lodge

レストランやプールを囲むようにして、円形にロッジやキャンプサイトが並ぶ。売店があり、インターネットも利用可能。徒歩圏内には銀行もある。

オーロラ・カカドゥ・ロッジ

現地名:
Aurora Kakadu Lodge
住所:
1 Jabiru Dr., Jabiru
地図を見る »
アクセス:
ボワリ・ビジター・センターから車で5分
TEL:
08-8979-2422
Webサイト:
http://www.auroraresorts.com.au

メルキュール・カカドゥ・クロコダイル・ホテル Mercure kakadu Crocodile Hotel

上から見るとクロコダイルの形をしている外観が特徴。ジャビルー空港から8㎞で、カカドゥ国立公園の観光にも利便性が高い。レストラン(乾季)、ビジネスセンター、コインランドリーなどがそろう。

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メルキュール・カカドゥ・クロコダイル・ホテル

現地名:
Mercure kakadu Crocodile Hotel
住所:
Flinders St., Jabiru
地図を見る »
アクセス:
ボワリ・ビジター・センターから車で3分
TEL:
08-8979-9000
Webサイト:
http://www.accorhotels.com

気候と気温

熱帯性気候で乾季と雨季がある。最低気温20℃〜、最高気温は約32℃と年間を通じて寒暖差は小さい。服装は、いずれの季節も強い日差しと虫対策として長袖、長ズボンがおすすめ。履き慣れたスニーカー、サングラスも必携。こまめな水分補給と日焼け止めの塗布を心がけたい。

●乾季
5~9月はほとんど雨が降らない。とくに6~8月は極端に乾燥しており、日没後は急に冷え込む。夜や早朝の冷え込みに備え、脱ぎ着しやすく暖かい上着が必要となる。日差しが強く、空気が乾燥しているため、日焼けしやすいので要注意。

●雨季
雨で通行止めとなる道もあり、アクセスできる見どころが限られる。雨が多く蒸し暑いので、透湿性の良い登山用レインウエアが必要。とくに昼間は非常に暑く、虫も多い。

持ち物

日焼け止め、サングラス、水筒は必携。滝つぼや川で泳ぐなら水着とタオルを忘れずに。靴は歩き慣れたスニーカーで十分。キャンプサイトに泊まるなら、寝袋と懐中電灯、入浴道具が必要。個人で旅する場合は人数と行程を考慮した十分な水、またはキャンプサイトで水を補給するためのタンクを忘れずに。また、手を洗う場所が限られているので、ウェットティッシュ、除菌ジェルがあると便利。

そのほか

●水/トイレ/シャワー
キャンプサイトの水道水は飲用可。ツアーでは車内に水のタンクが用意され、各自持参の水筒に補給する。ミネラルウォーターは都市部に比べて割高だが、ガソリンスタンド併設の売店などで販売。トイレは汲み取り式もあるが、キャンプサイトでは水洗がほとんどで、温水の出るシャワーも完備。清掃は行き届いている。

●宿泊設備
ホテルの場合もあるが、多くのツアーではキャンプサイトに宿泊、持参の寝袋で休む。寝袋はツアーによっては事前予約で購入、レンタルも可。

●ツアー中の食事
ガイドを中心に参加者全員で調理する。夜はガスや焚き火でBBQやカレー、パスタなどを作る。朝はシリアル、昼はサンドイッチ類が多い。

●お酒が飲める場所
都市部に比べ割高だが、昼間立ち寄るお店で購入することもできる。飲酒は決められたキャンプサイトで可。

●日焼け/虫対策
どの季節もサングラスを着用し、まめに日焼け止めをぬる。宿泊する小屋やテントでは蚊取り線香やスプレーなど電源を使わない駆除剤を。昼間、肌に塗布する忌避剤やリングも必要。

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筆者 : Fish & Tips

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるオーストラリア’18」です。掲載されている記事やデータは2017年6月現在のものです。 いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。※料金の単位はオーストラリアドル(A$)で示しています。