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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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香港出入国ガイド&空港からのアクセス

出入国の手続きや空港からの移動など、目的地に着くまでにクリアしなければならないことは多い。ミスでせっかくの旅行の時間を無駄にしないように、日本で準備しておくべきことや空港での手順をおさえておきたい。

フライト・スケジュール FLIGHT SCHEDULE

東京・大阪から香港への所要時間 約4時間30分〜5時間20分

キャセイパシフィック航空など数社が、成田や関西をはじめ、新千歳、中部、福岡、沖縄など各空港から多くの直行便を運航している。また、羽田からの直行便や台北などを経由する便もある。午前便と午後便、深夜便があるので、旅行のスケジュールも立てやすい。香港までの所要時間は、成田からは約5時間20分、関西からは約4時間30分。

直行便がある航空会社の連絡先
・日本航空(JL) 0570-025-031 www.jal.co.jp
・ANA(NH) 0570-029-333 www.ana.co.jp
・キャセイパシフィック航空(CX) 0120-46-3838  www.cathaypacific.com
・香港航空(HX) 03-6269-9608 www.hongkongairlines.com
・香港エクスプレス航空(UO) 0066-3386-8015 www.hkexpress.com
・キャセイドラゴン航空(KA) 0120-46-3838 www.dragonair.com
・ジェットスター・ジャパン(GK) 0570-550-538 www.jetstar.com
・ピーチ・アビエーション(MM) 0570-200-489 www.flypeach.com
・バニラエア(JW) 0570-6666-03 www.vanilla-air.com/jp

日本出国 DEPARTURE FROM JAPAN

①空港へ
出発2時間前を目安に空港へ着くようにしたい。成田や関空の場合は、利用する航空会社のターミナルを確認しておく。

②チェックイン
航空会社のカウンターや自動チェックイン機で、パスポートや航空券(Eチケット控え)を提出。大きな荷物を預けて、搭乗券とクレームタグを受け取る。フライトによっては、事前にオンラインでチェックインすることも可能。

③持ち込む荷物のセキュリティチェック
手荷物はハンドバッグなども含めすべてチェックを受ける。荷物はベルトコンベアの上に載せ、X線の機械に通し、自分はボディチェックのゲートをくぐる。

④税関申告
高価な外国製品を持ち出す場合は、税関の窓口に、外国製品の持出し届を提出し、承認を得る必要がある。申告する品物は同時に提示するので、手荷物の中へ。承認印が押された届出書は日本入国時に提示する必要がある。

⑤出国審査
日本国のパスポート所有者はパスポートと搭乗券を審査官に提示。

⑥搭乗ゲート
搭乗券にあるゲート番号を確認し、両替や買物などが済んだら搭乗ゲートへ。

機内への持ち込み禁止・制限物

■液体物
100mℓ以下の容器に入れ、総容量1ℓ以下のジッパー付のプラスチック製の袋に入れる。1ℓを超える場合は機内に預ける荷物に入れる。漬物、缶詰、歯磨き粉なども対象。免税店で購入した化粧品、酒類などは容量にかかわらず持ち込み可能。

■刃物
包丁、カッターなどの刃物は、形状にかかわらず禁止。スーツケースなどに入れ、機内に預ける。

■ライター
1人1個に限り持ち込み可能。

※スマートフォンのバッテリーやカメラの電池(リチウム・リチウムイオン電池)は預ける荷物に入れられないので注意

香港入国 ENTRY INTO HONG KONG

①入国審査
機内で出入国カードが配布されるので、あらかじめ記入しておく。飛行機を降りたら「抵港(Arrival)」の看板に従って入国審査場へ進む。日本のパスポート所有者は「訪港旅客(Visitor)」に並び、パスポートと出入国カードを提示。出入国カードの2枚目は返却されるので、必ず保管を。

②預けた荷物の受け取り
便名が表記されたターンテーブルで荷物を受け取る。荷物の紛失、破損などのトラブルがあったら、バゲージクレーム・タグを係員に示して内容を伝える。

③税関検査
税関申告が必要ない人は、緑色のラインに並ぶ。酒類はアルコール度数30%以上のものは1ℓまで、たばこは紙巻19本、葉巻1本(または複数のたばこの総量25g)、その他のたばこ25gまでのいずれか1種のみ免税(18歳以上)。

香港出入国カードの記入方法

姓名、性別、パスポート番号・発給地・発行日、国籍、生年月日、出生地、香港滞在中のホテル名、住所、搭乗地などの諸情報を記入する。

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香港出国 DEPARTURE FROM HONG KONG

①空港へ向かう
速くて正確なエアポート・エクスプレスが便利。九龍駅と香港駅では、利用客が出発の24時間〜90分前までチェックインできる。ほかにエアポートバスなどもある。

 

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②預ける荷物のセキュリティチェック
スーツケースなど、機内に預ける荷物のセキュリティチェックを受ける。このチェックを受けたあとは、荷物を開けることはできない。

 

③チェックイン/出国審査
空港でチェックインする場合は、カウンターや自動チェックイン機でパスポートと航空券を提示。カウンター業務は出発の40分ほど前に締め切られる。出発の2時間前を目安に空港に着くようにしたい。フライトによっては事前にオンラインチェックインも可能。九龍駅や香港駅でチェックインを済ませた場合はカウンターに立ち寄らなくてよい。次に出国審査場へ進み、係官にパスポートと搭乗券、出国カードを提示して審査を受ける。

 

④預ける荷物のセキュリティチェック
機内に持ち込む手荷物のセキュリティチェックとボディチェック。日本出国時と同じように、液体物やライターの機内への持ち込みは制限されている。

日本帰国 RETURN TO JAPAN

①検疫
機内で検疫質問票が配られた場合は記入し、検疫場で係官に渡す。体調に異状を感じたら質問票が配られなくても申告。

②入国審査
日本のパスポート所有者は“日本人”の列へ。順番がきたらパスポートを提示。問題がなければ入国スタンプが押印される。

③預けた荷物の受け取り
搭乗した便の掲示があるターンテーブルで機内に預けた荷物をピックアップする。破損や紛失は係員にクレーム・タグを提示し、申し出る。

④動植物検疫
海外で入手したハムやソーセージ、果物や生花など、動植物とその製品はすべて検疫検査を受けなければならない。植物は禁止品以外は大丈夫だが、肉類や肉を含む製品は原則持ち込めない。香港からの場合、生のパイナップルやドリアン、ドライフルーツ(マンゴー、パパイヤ等)などは持ち込める。

⑤税関検査
機内で配られた携帯品・別送品申告書をパスポートとともに提出。日本出国時に外国製品の持出し届を提出した場合は、承認印が押されたものも同時に出す。免税範囲内であれば緑、超えている場合は赤の検査台へ。携帯品・別送品申告書は免税範囲内でも記入・提出が必要。

日本帰国時の免税の範囲

■免税の対象
海外旅行者の日本入国時の成人1人あたりの免税範囲は下のとおり。別送品がある場合は、購入した品物は携帯するものと合算して申告する。未成年者は酒類とたばこ類は免税にならない。また、6歳未満の子供は、明らかに子供本人が使用するもの以外は免税されない。

・酒類
1本760㎖程度のもの3本

・たばこ
紙巻200本、葉巻50本、その他250gのいずれか1種。2種類以上を購入した場合は換算して合計250gまで。日本製たばこは外国製たばことは別に上記と同じ量まで免税

・香水
2オンス(約56㎖)
オーデコロン、オードトワレは除外

・同一品目
同一品目の合計が1万円以下の物
(例:1箱1000円のチョコを9箱購入)

・その他
海外市価の合計が20万円以内のもの

■物品の課税方法
①海外市価の合計が20万円を超える場合は、20万円に納まる物品は免税、残りの物品に課税される。
②1個が20万円を超える場合は、物品全体に課税される。
③腕時計、貴石、パソコン、ゴルフクラブなどの関税は無税。消費税のみ課税される。

香港国際空港 HONG KONG INTERNATIONAL AIRPORT

香港国際空港は1998年、香港市街から約35㎞離れたランタオ島にオープンした。現在は70を超える航空会社が乗り入れ、アジアのハブ空港として活用されている。空港内には、レストラン、ショップ、高級ブランド店をはじめ、郵便局やビジネスセンター、フットマッサージ店などがある。ターミナルは2つあり、到着便はすべてターミナル1に着く。ゲートは70以上あり、33番以降のゲートからターミナル1の出入国検査までは遠いため、無人のシャトルトレインを利用する。ターミナル1と2は徒歩で移動可能。

香港国際空港 2181-8888 www.hongkongairport.com

 

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充実のターミナル2を楽しむ

巨大なショッピングモールがあるターミナル2は、おみやげ探しにも最適。飛行機の博物館もある。

■スカイプラザ Sky Plaza/翔天廊(チョンティンロン)
約70の個性豊かなショップと、25以上のバラエティに富んだ飲食店が入っている。

9:00~21:00(一部店舗により異なる) 無休
www.hongkongairport.com/eng/shopping/t2.html

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出国までの空いた時間に買物が楽しめる

■航空探知館(ホンホンタムジーグン) Aviation Discovery Centre
模型や資料を用いて航空関連の技術や歴史を解説。展望台にも行くことができる。

 

11:00(土・日曜、祝日9:30)~22:00 木曜休
入館無料、アトラクションは有料

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4D効果の体験アトラクションもある

空港から市街中心部へ ACCESS FROM THE AIRPORT

尖沙咀までのアクセス
エアポート・エクスプレス 22分(九龍駅) HK$90
バス+MTR東涌線      55分(九龍駅) HK$23
エアポートバス       70分      HK$33/39
シャトルバス        60分〜     HK$130
タクシー          40分      HK$270
エアポート・リムジン   40分      HK$680

中環までのアクセス
エアポート・エクスプレス 24分  HK$100
バス+MTR東涌線      60分  HK$29
エアポートバス       65分  HK$40/45
シャトルバス        65分〜 HK$140
タクシー          45分  HK$340
エアポート・リムジン   45分  HK$770

市内への交通手段 TRANSPORTATION TO THE CITY

■エアポート・エクスプレス(AEL)
博覧館駅から空港と青衣駅、九龍駅、香港駅の各駅を結ぶ高速電車。空港から香港駅までは所要24分で、その速さと時間の正確さがメリット。混み合うこともあまりない。帰国時に香港駅か九龍駅でチェックインできるほか、オクトパスカードを利用してAELから1時間以内にMTR各線に乗り継ぐ場合は、MTRの運賃が無料になるといった利点もある。主要ホテルと香港駅、九龍駅を結ぶ無料シャトルバスも利用可能。

 

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■バス+MTR東涌線
MTR東涌線は、空港手前の東涌駅と青衣駅、九龍駅、香港駅などを結ぶ路線。空港から東涌駅まではS1・S56系統のバスを利用する。運賃はHK$3.5。東涌線は速度もあり、バス代とMTR運賃をプラスしてもAELより安く済むので、荷物が少なく乗り換えが面倒でない人にはおすすめ。

 

■エアポートバス
空港から香港島、九龍、新界の主要ホテルを結ぶ。中環、湾仔、銅鑼湾の主要ホテルを経由する路線A11はHK$40。旺角、油麻地、佐敦、尖沙咀の主要ホテルを経由するA21はHK$33。佐敦、九龍城などの主要ホテルを経由するA22はHK$39。ホテルによるが、所要時間は65〜80分ほど。深夜便もある。

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■シャトルバス
空港とほぼすべての主要ホテルを結ぶ、完全予約制バス。予約は空港内専用カウンターで行なう。運賃は、香港島方面のホテルは片道HK$140、九龍方面はHK$130。バスの乗客によってルートが変わるため時間は一定ではないが、自分のホテルまで確実に連れていってくれるので便利。

 

■タクシー
ほかのアジアの国に比べてトラブルが少なく、比較的安心して利用できる。空港からの料金の目安は尖沙咀までHK$270、旺角までHK$270、中環までHK$340。英語が通じない運転手もいるため、行き先を広東語で書いたメモを乗車前に見せるとよい。トランクに荷物を入れたり、車内に三辺の合計が140㎝を超える荷物を持ち込んだりする場合は、HK$5を追加。

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■エアポート・リムジン
空港と希望のホテルを直接結ぶ、専用の貸切リムジン。事前に予約しておけば、空港で待機していてくれる。空港からの料金の目安は、3名利用で九龍半島まで約1万円、香港島まで約1万2000円。団体向けのバスなどもある。

 

■AEL利用者専用シャトルバス
AEL利用者は、主要ホテルと九龍駅、香港駅を循環する無料バスが利用できる。

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ 香港 マカオ」です。掲載している情報は、2016年9月〜2017年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。