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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ヴェネツィア ヴァポレット(水上バス)から眺める優雅な建築物

小路を歩いて観光するのもよいが、せっかくヴェネツィアに来たのなら、水上からこの街の美しさにうっとりしたい。ヴァポレットなら好きな降場から目的の場所へも行きやすい。



水の都の栄華を伝える大運河の名建築に酔う

水路が道の役目を果たすヴェネツィアのメインストリートは、本島の中心部を逆S字形に蛇行する大運河だ。サンタ・ルチア駅前からサン・マルコ広場まで約3.8kmにわたり、街最大の運河が続く。当初は交通の役目を担うだけだったが、ヴェネツィア共和国の繁栄とともに貴族たちが大運河沿いに豪華な館を構え、水上の華やかな大通りが形成された。今も、13〜18世紀に建造された館が並び、ビザンチン、ゴシック、ルネサンス、バロックなど各時代の様式が混在した華やかな建築美を堪能することができる。

1. サン・ジェレミア教会 (Chiesa di San Geremia)

11世紀創建の教会で、現在の建物は18世紀の再建。隣には12世紀建造のロマネスク様式の鐘楼が建つ。

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2. トルコ人商館 (Fondaco dei Turchi)

13世紀建造のヴェネト・ビザンチン様式の館。17世紀にトルコ人の商館となった。現在は自然史博物館。

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3. カ・ペーザロ (Ca' Pesaro)

バロック期の名建築家ロンゲーナが設計し、18世紀初頭に完成した。内部は近代美術館と東洋博物館。

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4. カ・ドーロ (Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro)

15世紀に完成したヴェネツィア・ゴシック様式の大傑作。かつては壁面に金箔が貼られていた。

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5. カメルレンギ館 (Palazzo dei Camerlenghi)

16世紀建造のルネサンス様式の館。共和国時代は財務局として使われていたが、現在は会計検査院が入る。

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6. ドイツ人商館 (Fondaco dei Tedeschi)

14世紀建造の館を16世紀にルネサンス様式で修復。往時はドイツ商人の施設だったが、現在は中央郵便局として使用。

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7. ドルフィン・マニン館 (Palazzo Dolfin Manin)

サンソヴィーノの設計で16世紀に建てられたルネサンス様式の館。1階にポルティコ(柱廊)を配する。

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ イタリア」です。掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。