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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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ローマ郊外への旅 歴史を感じられるスポットが点在

紀元前から始まるローマの歴史は長く、脈々と流れる。その時代ごとの魅力は市内だけにとどまらず近郊にも及ぶ。一日ゆっくりと都市の喧騒から逃れ、近郊に残るその栄華の名残を見るのも楽しい。

古代ローマから中世の、皇帝や貴族の別荘地 ティヴォリ (TIVOLI)

なだらかな丘陵に位置しているティヴォリの街には、かつての華麗なる別荘の跡が残る。ローマから東へ約30㎞。

のどかな田園風景が広がるこの地帯は、古代ローマ時代に皇帝が別荘を建ててから、16世紀ルネサンス期まで繁栄が続いた。各時代を象徴する建物のなかで、ひときわ目をひくのは3つの別荘。中心地からバスで15分のところにあるハドリアヌス帝の別荘跡は118年の建造で、現在は世界遺産に登録されている。街の中心地には18の噴水庭が見事なエステ家の別荘がある。もうひとつ、落差108mの滝と洞窟があるグレゴリウス教皇の別荘も見どころだ。一日ゆっくりと探索したい。

【ローマからのアクセス】
Termini テルミニ駅から地下鉄B線でPonte Mammolo ポンテ・マンモロ駅まで約1時間。Cotral社のバスに乗り換えて約1時間。ローマから約30㎞、電車とバスで約2時間

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現在も発掘作業が続くハドリアヌス帝の別荘跡。写真は中庭にある海上劇場跡

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広い庭園があるエステ家の別荘

現代でも避暑地、行楽地として人気が高い地域 カステッリ・ロマーニ (Castelli ROMANI)

広大なアルバーニ丘陵の森と湖に抱かれた村々。秋にはワインの収穫で沸く観光地だ。ローマから南東に約30km。

カーヴォ山の火山活動によって生まれた美しい自然景観。カシの木の森と満々と水をたたえたアルバーノ湖、丘陵の裾野に広がるブドウ畑、そしてオリーブの林。古くからローマ人の避暑地だったこの地域は、半径約6㎞の範囲に広がる村々を総称してカステッリ・ロマーニという。古代ローマ時代には教皇たちの別荘が建ち、中世には貴族たちが城を建てた。今は日帰りの観光地や夏の避暑地として、ローマ市民から愛される地域だ。

【ローマからのアクセス】
地下鉄A線 Anagnina アナニーナ駅下車。駅からはバスで目的地へ移動する。ローマから約30㎞、電車とバスで約40分

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フラスカーティのアルドブランディーニ

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教皇の街、カステル・ガンドルフォ

人口10万人を誇った古代都市の遺跡 オスティア・アンティーカ (OSTIA ANTICA)

古代ローマの偉大さを見せる遺跡は、ほぼ当時のままの姿を保った状態で発掘。ローマから南西に約25㎞。

紀元前4世紀から800年にわたって繁栄した都市だったといわれる。当時は、ローマの海上貿易、軍事の拠点の役目を担い、さまざまな民族の人たちが行き交う国際都市でもあった。やがて疫病やテヴェレ川の氾濫によって終焉。19世紀になって発掘されるまで、深い土砂の中に埋もれていた。現在、南北500m、東西1㎞に及ぶ遺跡には、円形劇場や大浴場、神殿が残り、居酒屋跡には大理石のカウンターも見られ、最盛期の賑わいをしのばせる。

【観光案内所】
観光案内所 (Ostia Antica Information Centre)
06-56358099、Via del Romagnoli 717、8:30〜18:15(冬季は〜15:30)、月曜、祝日

【ローマからのアクセス】
Piramide ピラミデ駅でOstia Lidoオスティア・リド線に乗り換え約30分。Ostia Antica オスティア・アンティーカ駅下車。※地下鉄の切符で乗り換え可能。ローマから約25㎞、電車で約45分

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アウグストゥス帝が建設した円形劇場

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文字もはっきりと残っている遺跡

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ イタリア」です。掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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