イタリア世界遺産 大自然が織りなす絶景　自然遺産

ドロミーティ

イタリア北部3州にまたがる9地域の山岳地帯が自然遺産に登録。標高3342mの最高峰マルモラーダなど3000m級の18峰が雄々しくそびえる。先鋒、切り立った岩壁、鋸状の尾根、氷河、カルスト地形、深い谷の村々などがダイナミックで美しい景観を見せる。各所に激しい地殻変動の痕跡が見受けられ、地形学・地質学的にも重要。また、登山やスキーで賑わう人気リゾート地も多く、旅の各施設が整っている。

ドロミーティの楽しみ方
ヨーロッパ屈指の山岳リゾートとして知られるドロミーティでは、夏はハイキングやトレッキング、冬はスキーが盛ん。ハイキングの場合、深い雪がとけて交通機関に支障のでない6〜9月がベストシーズン。とくに高山植物が咲く時期が6〜7月なので、この時期に合わせてプランニングする人が多い。コースも2時間弱の短いものからあるので、体力や予定に合わせて楽しむことができる。拠点となるのは「ドロミーティの真珠」と呼ばれるリゾート地、コルティーナ・ダンペッツォで、各ハイキングコース出発点へのバスが出ている。

アクセス

（ ヴェネツィアからコルティーナ・ダンペッツォまで ）
ヴェネツィアからプルマン（長中距離バス）で約2時間45分。ミラノからもプルマンの直行便あり

エオリア諸島

シチリア北方沖に浮かぶ7つの火山島。なかでもストロンボリ島とヴルカーノ島は異質な噴火タイプをもち、火山・地質学の発展に寄与してきた。リパリ島には古代遺跡があり、リゾートとしても人気。

アクセス

カターニアからリパリ島まで
ミラッツォまでメッシーナ・チェントラーレ経由の鉄道（R）で約2時間10分。リパリ島まで高速船で約1時間

エトナ山

地球上で最も活発な活火山のひとつ。噴火の歴史は50万年前にさかのぼり、その痕跡である頂上周辺のクレーターや噴石丘など多様な地形と、独特の植物相と動物相が見られる。

アクセス

カターニアから
エトナ山までバスで約2時間。山頂へはロープウェイ、ジープに乗り継ぐガイド付ツアーに参加

サン・ジョルジオ山（イタリア・スイス共同登録）

イタリアとスイス国境近くのルガーノ湖の南にそびえる標高1096mの山。2億4500万年から2億3000万年前の三畳紀の、保存状態が良い魚類化石が1万点以上も発掘された。ベザーノ市立化石博物館などに化石の一部を展示している。

アクセス

ミラノからベザーノ市立化石博物館まで
ヴァレーゼまで鉄道（R）で約1時間。ベザーノ市立化石博物館まで車で約30分