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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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イタリア料理カタログ&レストラン利用ガイド

【料理の選び方】

フルでコースを食べると次のような流れになるが、かなりの量になる。すべてのカテゴリーから選ぶ必要はなく、空腹の度合いに応じて、前菜+メイン、前菜+パスタ、メイン+ドルチェといった組み合わせでもかまわない。ただしなにかしら2皿はオーダーするのが礼儀と心得よう。



【コース料理の順番】

アペリティーヴォ (食前酒)… カンパリ/スプマンテ/ビール

アンティパスト (前菜)… 魚介類/サラダ/野菜料理

プリモ・ピアット (第一の皿)… パスタ/リゾット/スープ

セコンド・ピアット (第二の皿(メイン))… 肉料理/魚料理

コントルノ (副菜)… 野菜サラダ/温野菜

ドルチェ (デザート)… ティラミス/パンナコッタなど

コーヒー… またはエスプレッソ

ディジェスティーヴォ (食後酒)… グラッパ/リモンチェッロなど





*このページの料理はどの都市でも食べられることが多いが、発祥の地であったり、ほかよりもよく食べられている地域がある場合は該当するイタリアの地域のマークを付けています。



【北部】ミラノ、ヴェネツィア、トリノなど

【中部】ローマ、フィレンツェなど

【南部】ナポリ、シチリアなど

前菜 アンティパスト Antipasto

「食事の前の」という意味で、温製と冷製がある。作り置きの料理が多く、次のお皿が出るまでのつなぎの意味も。

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アフェッタート・ミスト (Affettato misto)
多種類のハムの薄切りの盛り合わせ。プロシュート、クアテッロ(豚の臀部の肉)、サラミなど。

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カプレーゼ (Caprese)
スライスしたトマトと、水牛乳で作られたモッツァレッラチーズ、バジリコを使い、オリーブオイルと塩で味付けしたサラダ。

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カルパッチョ (Carpaccio)
生の牛ヒレ肉の薄切りにオリーブオイルなどで味付けしたものだが、シチリアをはじめまぐろなどの魚を用いる地域もある。

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カルチョーフィ・アッラ・ロマーナ (Carciofi alla Romana)
アーティチョークのローマ風。葉の間に詰め物をしてオイルで茹でる。揚げた料理はユダヤ風。【中部】

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クロスティーニ (Crostini)
小さくカットしてトーストしたパンに、オリーブオイル、チーズ、アンチョビ、レバーペースト、野菜などの具をのせる。

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フリット・ディ・フィオール・ディ・ズッカ (Fritto di fior di zucca)
フィオール・ディ・ズッカ(=ズッキーニの花)の天ぷら。花の中にチーズとアンチョビを詰め、揚げる。

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バーニャカウダ (Bagnacauda)
アンチョビ、にんにく、オリーブオイルを混ぜ合わせたディップソースを温め、セロリ、トマトといった野菜を浸して食べる料理。

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インサラータ・ミスタ・デル・マーレ (Insalata mista del mare)
海鮮サラダ。エビ、ムール貝、タコやイカのぶつ切りなどの海産物を盛り合わせてレモンを搾る。

第一の皿 プリモ・ピアット Primo Piatto

メインの前のひと皿には、パスタやリゾット、具だくさんのスープなど、おもに炭水化物の料理が並ぶ。バリエーション豊かなパスタとソースの組み合わせも楽しみたい。

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パスタ・アッラ・ボロニェーゼ (Pasta alla Bolognese)
牛ひき肉を野菜、トマトで煮込んだミートソース。手打ちパスタを合わせたり、ラザーニャにも。

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Linguine Genovese, by naotakem, CC BY

リングイネ・アッラ・ジェノヴェーゼ (Linguine alla Genovese)
バジルペーストに松の実、チーズ、オリーブオイルを加えたソースを、パスタにからめる。

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リゾット・アッラ・ミラネーゼ (Risotto alla Milanese)
ミラノ風リゾット。コンソメ・牛肉だしで米を煮込み、サフランで色付け。バターとチーズで仕上げる。【北部】

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ズッパ・ディ・ファッロ (Zuppa di farro)
古代小麦と豆を使ったやさしい味の伝統スープ。栄養価も高く、食物繊維も豊富な家庭料理。

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ブカティーニ・アッラマトリチャーナ (Bucatini all’Amatriciana)
トマトソースにグアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)またはパンチェッタ、玉ねぎを加える。【中部】

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スパゲッティ・アッラーリオ・オーリオ (Spaghetti all’aglio olio)
味付けはにんにくとオリーブオイルのみでシンプル。日本ではペペロンチーノと呼ぶ。

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by fotolia - ©jedi-master

タリオリーニ・アッラ・ペスカトーラ (Tagliolini alla pescatora)
魚介のタリオリーニ。エビ、イカ、ムール貝などがたっぷり入る。だしが利いたソースが美味。

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リボッリータ (Ribollita)
白いんげんと黒キャベツなどの野菜、パンを一緒に煮込んだ素朴な料理。スープというより具だくさんのシチュー。【中部】

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リガトーニ・アッラ・カルボナーラ (Rigatoni alla carbonara)
本来は生クリームを使用せず、グアンチャーレまたはパンチェッタに卵黄とチーズ、黒胡椒を加える。【中部】

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パスタ・アル・ネーロ・ディ・セッピア (Pasta al nero di seppia)
イカ墨パスタ。唐辛子を効かせたり、刻んだイカを入れたりする。ヴェネト州はイカ墨料理が伝統。【北部】

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パッパ・アル・ポモドーロ (Pappa al pomodoro)
トスカーナパンをトマトで煮込み、オリーブオイルを加えたパン粥。冷めてもおいしい家庭料理。【中部】

第二の皿(メイン)セコンド・ピアット Secondo Piatto

コースのメインディッシュのこと。魚料理(ペッシェ Pesce)、または肉料理(カルネ Carne)のどちらかからひと皿を選ぶ。肉料理のなかには、うずら、ウサギといった珍しい素材のものもある。

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ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ (Bistecca alla Fiorentina)
フィレンツェ風の牛のTボーンステーキ。骨付のキアナ牛を炭火で焼く。味付けは塩と胡椒のみ。【中部】

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コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ (Cotoletta alla Milanese)
ミラノ風仔牛のカツレツ。仔牛の肉をたたいて薄くのばし、パン粉を付けて、フライパンで揚げる。【北部】

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スカンピ・アッラ・ブザーラ (Scampi alla busara)
やわらかく甘みのある、高級食材のスカンピ(手長エビ)をトマトソースで和えたもの。

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フェガト・アッラ・ヴェネツィアーナ (Fegato alla Veneziana)
玉ねぎと一緒にじっくりと炒めた仔牛のレバーはヴェネツィアの伝統料理。ポレンタ添えが定番だ。【北部】

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コーダ・アッラ・ヴァチナーラ (Coda alla vaccinara)
牛テールのぶつ切りをワインとトマトで煮込んだ料理。やわらかさが特徴のローマ名物。【中部】

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アバッキオ・スコッタディート (Abbacchio scottadito)
乳飲み仔羊をローストした肉のうまみが詰まった一品。指がやけどするほどのアツアツを食べる。【中部】

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オッソブーコ (Ossobuco)
仔牛の骨付すね肉を輪切りにして、トマトやワインなどと煮込んだもの。リゾットと一緒に出されることが多い。ミラノの郷土料理。【北部】

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Main Course, by Smabs Sputzer, CC BY

ズッパ・ディ・ペッシェ (Zuppa di pesce)
ナポリの漁師料理で、魚介類のスープ。魚、甲殻類、貝類を鍋に入れてトマトと白ワインで煮る。【南部】

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by fotolia - ©genoapixel

モレケ (Moleche)
脱皮したてのやわらかいカニをまるごと揚げたもの。揚げたてを殻ごと食す。1〜5月、9〜11月が旬。ヴェネツィアの代表的料理。【北部】

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タリアータ・ディ・マンゾ (Tagliata di manzo)
ミディアムレアに焼いた牛肉を薄くスライスし、バルサミコ酢などのソースでシンプルにいただく。

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サルティンボッカ (Saltimbocca)
薄切りした仔牛肉に、セージの葉と生ハムをのせてソテーして、最後に白ワインで風味づけしたもの。ローマの郷土料理のひとつ。【中部】

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アックア・パッツァ (Acqua pazza)
「水で薄めたワイン」を意味するカンパーニア州の料理。白身魚や貝類をトマトやオリーブとともに、白ワインと水で煮込んだスープ。【南部】

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トリッパ (Trippa)
トリッパ(牛の第2胃袋)をトマトと煮込んだ料理。セロリなどを入れるので臭みがとれて食べやすく、独特の食感がある。【中部】

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フリット・ミスト・ディ・マーレ (Fritto misto di mare)
魚介類の揚げ物盛り合わせ。フリットが揚げ物、ミストが盛り合わせという意味。

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Involtini di cavallo, by loloieg, CC BY-ND

インヴォルティーニ (Involtini)
「巻く」という意味の料理で、素材をロール状にして煮たり焼いたりする。肉類から魚類、野菜など巻くものはさまざまな組み合わせ。

副菜 コントルノ (Contorno)

サラダや温野菜などの付け合わせ。野菜をとるならこちらを注文することが多い。

bunches of white asparagus from Bassano del Grappa , Italy
by fotolia - ©Luca Lorenzelli

アスパラジ・ビアンキ (Asparagi bianchi)
ホワイトアスパラガス。4〜5月にしか食べられない希少な野菜。リゾットに使うこともある。

fagioli bianchi bolliti in vaso di ceramica sfondo tavolo legno rustico
by fotolia - ©denio109

ファジョーリ (Fagioli)
茹でた白いんげん豆は付け合わせの定番。トマトソースと煮込んだウチェレット風など、煮込み料理に使用されることも。

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プンタレッラ (Puntarella)
ローマ独特の冬野菜でシャキシャキとした食感が特徴。。オリーブオイル、アンチョビと一緒に和え、生のまま食べるのが一般的。【中部】

デザート ドルチェ(Dolce)

食事の締めはエスプレッソとともに甘いもので糖分を補給する。

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ババ (Baba)
フランスから伝わったといわれるナポリの伝統菓子。しみ込ませたラム酒の香りが魅力的なきのこ形の素朴なケーキ。【南部】

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ミッレフォリエ (Millefoglie)
パイ生地の間にクリームを挟んで何層にも重ね、粉砂糖をまぶしたフランス生まれのお菓子。日本ではミルフィーユと呼ぶ。

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ティラミス (Tiramisu)
チーズケーキの一種で、エスプレッソがしみ込んだビスコッティと卵黄とマスカルポーネチーズを混ぜたクリームが層になっている。

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パンナコッタ (Pannacotta)
生クリームと牛乳などをゼラチンで固めたデザートでふるふるとした食感が特徴。チョコレートや果実のソースで楽しむ。

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マチェドニア (Macedonia)
小さくカットしたフルーツを、白ワインや紅茶入りシロップに漬け込んだイタリア風のフルーツポンチ。見た目にもカラフル。

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カンノーロ (Cannolo)
生地を筒状にして揚げ、リコッタチーズにチョコチップを混ぜたクリームを詰めたシチリア生まれの菓子。「カンノーリ」は複数形。【南部】

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dessert, by stu_spivack, CC BY-SA

ザバイオーネ (Zabaione)
卵黄に砂糖とマルサラ酒を加えて泡立て、冷やし固めたクリームソース。フルーツやケーキに添えられることも。ピエモンテ州名物。

ドリンク ベヴァンデ Bevande

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ラッテ・マッキアート (Latte Macchiato)
泡立てたミルクにエスプレッソを少し注いだもの

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カフェ・ラッテ (Caffè Latte)
エスプレッソとホットミルクを半々に注いだもの

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マロッキーノ (Marocchino)
カプチーノにココアパウダーをふったもの

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カプチーノ (Cappuccino)
エスプレッソと泡立てたミルクを半々に注いだもの

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カフェ・マッキアート (Caffè Macchiato)
エスプレッソに泡立てたミルクを少し入れたもの

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カフェ・ルンゴ (Caffè Lungo)
エスプレッソのお湯多め。やや薄くさらりとしている

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エスプレッソ (Espresso)
イタリアでカフェといえばコレ! 圧縮抽出して苦みが強い

チーズ フォルマッジョ Formaggio

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パルミジャーノ・レッジャーノ (Parmigiano Reggiano)
パルメザンチーズ。牛乳製のコクのある風味で「チーズの王様」とも。そのまま、あるいはすりおろして使用

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ペコリーノ・ロマーノ (Pecorino Romano)
羊乳製のセミハード、もしくはハードタイプのチーズ。すりおろしてパスタにかけたりする

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モッツァレッラ (Mozzarella)
カンパーニア州特産の水牛の乳を使ったフレッシュタイプ。牛乳製はフィオル・ディ・ラッテという

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マスカルポーネ (Mascarpone)
酸味のほとんどない、まろやかなクリームタイプのチーズ。ティラミスの材料になる

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ゴルゴンゾーラ (Gorgonzola)
牛乳製の青カビチーズ。クリーミーで、熟成が進んだものはぴりっとした辛みが加わる

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リコッタ (Ricotta)
チーズを作ったあとの羊(もしくは牛)乳を再度加熱して凝固させたもの。ほのかな甘みがある

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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるイタリア’18」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2016年10〜12月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。料金・価格の単位は、ユーロ(€)で表示しています。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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