波が荒いほど眺めも圧巻勢いよく吹き上がる潮の白煙 ハロナ潮吹き穴

マカプウ岬のすぐ北東の海岸線にある溶岩の岩穴。海が穏やかなときは見ることができないかもしれないが、波が打ちつけると潮が吹き出し、その迫力に圧倒される。手前には展望台も設けられている。周辺の海岸線の美しさも必見。冬季は沖でザトウクジラが見られることもある。

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まるで間欠泉のように数秒ごとに潮が吹き上がる

ハロナ潮吹き穴

現地名:
Halona Blowhole
アクセス:
72号線カラニアナオレ・ハイウェイ沿い、ワイキキから車で25分

エメラルドブルーの海に浮かぶ、とんがり帽子の形をした離島 モコリイ島

オアフ島北東部のクアロア・ビーチ・パークの沖合に浮かぶ無人島で、ハワイ語で「小さい島」という意味だが、その形から「チャイナマンズ・ハット(中国人の帽子)」と呼ばれている。干潮時は島まで歩いて渡ることができるといわれるが、時折サメも出るので十分注意が必要。

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クアロアのランドマークでもある

神話の舞台

火山の女神ペレの妹ヒイアカが、悪行を繰り返していた大トカゲのモオを退治した際、大トカゲの切れた尻尾が海に投げ込まれて小島になった。それがクアロア沖のモコリイ島だといわれている。モオが退治されたので、その後土地の人々は安心して暮らした。

モコリイ島

現地名:
Mokolii Island
アクセス:
ザ・バス55番

緑豊かな自然あふれるマノア渓谷の奥地に流れる落差60mの滝 マノア滝

熱帯雨林の渓谷にはマノアの滝まで片道約1.5kmのトレイルが整備されている。石の階段や巨大なバニヤンツリーのトンネルなど変化に富んだトレッキングを楽しめるが、ぬかるんでいるところもあるので運動靴がおすすめ。周辺の森はアメリカの人気ドラマ「LOST」のロケ地にも使われた。

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滝の周辺はマイナスイオンたっぷり

マノア滝

現地名:
Manoa Falls
住所:
3860 Manoa Rd.
地図を見る »
アクセス:
アラモアナ・センターからザ・バス5番、終点で下車。所要約30分。トレイル入口まで徒歩10分

CMに登場する有名な木の公園もとはカメハメハ王家の所有地 モアナルア・ガーデン

「この木なんの木」と歌うCMでおなじみのモンキーポッド(ねむの木)がある公園。園内には似たような木がたくさんあるがCMに登場する木は樹齢130年、高さ約25mで、ひときわ美しい形をしている。園内には19世紀末にカメハメハ5世が建てたコテージも残されている。

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ホノルル郡の特別保護樹木に登録されている。5月と11月頃には花を咲かせる

モアナルア・ガーデン

現地名:
Moanalua Gardens
住所:
2850-A Moanalua Rd.
地図を見る »
アクセス:
ダニエル・K・イノウエ国際空港の手前、H-1からH-201に入りEXIT3からすぐ。ワイキキから車で約30分
TEL:
808-833-1944
営業時間:
7:30~日没30分前まで(閉園は冬季18:00頃、夏季19:00頃。季節により異なる)
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.moanaluagardens.com

ヨーロッパ&本土から移入した建築様式 19世紀末〜20世紀前半

ハワイには王朝時代以来の西洋建築も多く、歴史や時代の風潮を物語っている。散歩しながら建物を眺めるのもまた、趣深い楽しみ方だ。

ハワイ王朝時代の建築
現在のハワイはアメリカ合衆国の一州だが、王朝時代はイギリスとの結びつきが強かった。王朝を開いたカメハメハ1世が、ハワイで亡くなったイギリス人のキャプテン・クックの部下たちを側近として雇い、彼らを通して西洋文化を取り入れたからである。以来、ハワイ王室が手本としていたのは英国王室であった。1886年に完成したダウンタウンのセント・アンドリュース大聖堂は創建当初、英国国教会の聖堂であり、建築様式はイギリス発祥のゴシック・リバイバルである。続いてカラカウア王が建てたイオラニ宮殿は当時西欧で流行していたルネサンス様式で、今ではアメリカ唯一の王宮として世界的に知られるようになった。近くに建つハワイ州立美術館は外国の賓客が泊まる木造ホテルとして1872年に建てられたが、1928年に現在の石造りのスペイン・ミッション様式に改装された。円形のバルコニーに鉄製の柵を持つ優雅な姿が印象的だ。

アメリカ本土からの影響
ワイキキに目を転じてみよう。ギリシャ風のファサードが印象的なモアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパは1901年にモアナ・ホテルとして開業、当時世界の主流だった新古典主義を取り入れたコロニアル様式の建物だ。また1927年に創業したピンク色のロイヤル ハワイアンはスパニッシュ・ムーア様式で、一世を風靡した俳優ルドルフ・ヴァレンティノのアラビア人に扮する映画が大ヒットしたことから、米西南部でよく取り入れられた様式と色でもあった。

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ワイキキにあるロイヤル ハワイアンは、エキゾチックなコロニアル様式を感じさせる

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スペイン・ミッション様式のハワイ州立美術館

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「太平洋のピンクパレス」と呼ばれるロイヤル ハワイアンの建築はアメリカ西海岸の影響も強い

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白亜の壮麗なモアナ サーフライダー

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奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ ホノルル」です。掲載している情報は、2014年8〜11月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。  最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。