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2015年4月9日

スコットランド

スコットランドの郷土料理

by Reiserin

© Dmitry Naumov - Fotolia.com

朝ドラ『まっさん』で最近話題のスコットランドの料理。しかし「スコットランド料理とは?」と聞かれて、皆さんはすぐに答えが見つかりますか?ハギス?それとも全く思い浮かばない?恐らく後者が多いのではないでしょうか。

英国に属するスコットランド、独立を目指して世を騒がせた記憶が記憶に新しいと思います。みなさんに馴染みのあるロンドンのあるイングランドとは、「言葉」も「紙幣」も「生活様式」も随分と異なります。食に関しても同じことが言えるんですよ!

そこで今回は、みなさんがスコットランドへ行った際に、是非とも試して頂きたい、スコットランドの珍しい郷土料理を紹介したいと思います。

ハギス【Haggis】

羊の肝臓、心臓、肺、血管の細切れなどを、玉ねぎやスパイスと混ぜ込み、羊の胃袋に詰めて焼いた料理です。強烈な見た目をしているので、一瞬ひくかもしれませんが、食べてビックリ!美味しいんです。皮をナイフで切り開け、中身を出して、マッシュポテトと食べるのが一般的です。

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by tjmwatson, CC BY

見た目のえぐさから、イングランドなどでは「ゲテモノ料理」として、冷やかされ、嫌われているようですが、スコットランド人にとっては、大変誇りに思うご自慢の郷土料理なのです!スコットランドへ行ったならば、必ず食べて欲しい一品です。

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by Bernt Rostad, CC BY

スコッチ・ブロス【Scotch Broth】

大麦と人参、玉ねぎ、セロリ、グリーンピース、ジャガイモなどの野菜がたっぷりと入った、具沢山の心も体が温まる、ぽってりしたコンソメ味のスープです。羊肉などが入ることも多いようです。(テーブル)ロールと言われる食事パンが備え付けられて出されます。どこにでも必ずあるメニューです。スコットランドの、体にも心にも優しい「おふくろの味」です。

by French Tart, CC BY-ND
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by bnhsu, CC BY-SA

ブラック・プディング【Black Pudding】

豚肉とオートミール、タマネギ、各種スパイス、ハーブのほか、豚の血が混ぜられたソーセージです。特に、スコットランド北西、ルイス島の最大の町、ストーノウェイの物は「英国で最もおいしいブラックプディング」と称されています。食し方は、スライスして油で両面を焼くのが一般的です。スコットランド定番の朝食、フル・スコティッシュ・ブレックファストに、ベイクド・ビーンズやソーセージ、焼きトマト等と一緒に「必ず」と言っても良いほど出てきます。香ばしく、美味しく頂ける一品です。

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by avlxyz, CC BY-SA

余談ですが、ヨーロッパ北部の他国にも似た料理があります。英国はさすが紳士の国、このソーセージを「黒いプリン」と呼んでいるのに対し、ドイツやスウェーデン等では、そのまま「血のソーセージ」と呼んでいます。国民性の違いが現れていますね。

ポテト・スコーン【Potato Scones】

マッシュしたジャガイモに小麦粉を混ぜ込み、平たくのばしてフライパンでバターで両面をこんがりと焼いた、ジャガイモ・パンケーキです。先に紹介したブラックプディングと同様に、スコットランドの朝食、フル・スコティッシュ・ブレックファストの定番です。モチモチな食感は、日本人の好みに正にぴったり!老若男女、皆が美味しく食べられる一品です。

by chatirygirl, CC BY-ND

フル・スコティッシュ・ブレックファースト【Full Scottish Breakfast】

何度か上述した、スコットランドの朝食、フル・スコティッシュ・ブレックファスト。それが一体どんなものなのか?と気になった方のためにフル・スコティッシュ・ブレックファストを紹介しましょう。出されてビックリ!相当なボリュームです。その典型的な内容を挙げてみましょう。

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by Clarence Ji, CC BY

・目玉焼き(2個が一般的)
・ベイクド・ビーンズ(インゲン豆をトマトソースで煮たもの)
・ソーセージ(2本が一般的)
・焼きトマト
・焼きマッシュルーム
・ポテト・スコーン
・ベーコン(2枚が一般的)
・ブラック・プディング(1〜2個)
・トースト
・紅茶またはコーヒー

どうですか?この全てがワンプレートに乗ってくるのですから驚きです。(紅茶とコーヒーは乗ってません!) 全部食べれば、お昼ご飯を節約できちゃいます!!

【番外編】スコッチ ・エッグ

スコッチ ・エッグは英語で書くと「Scotch egg」ですが、実はスコットランド料理ではなく、イギリス料理になります。

ゆで卵を真ん中に入れ、ひき肉で包み、パン粉をつけて揚げた料理です。ゆで卵入りのメンチカツ、といえば伝わりやすいでしょうか。半分に切った時の見た目が可愛らしいので、日本でもお母さんたちがお子さん向けに作る事が多いと思います。

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by Blowing Puffer Fish, CC BY

イギリスの、フィッシュ・アンド・チップスが売られるテイク・アウェーの店頭などにもミンスパイ(ひき肉パイ)等と共に売られているスナック的な軽食です。気軽に片手で食べてみてください!

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by bixentro, CC BY

最後に...

いかがでしたか?スコットランドには、ユニークな食文化が多く、日本人にとってはカルチャーショックな食べ物も多いですよね。郷に入っては郷に従え!精神で、ぜひ色々なスコットランドの食べ物にチャレンジしてみてください。どれも美味しいんですよ!さらに掘り下げていくと、もっとびっくり仰天な食べ物が実は更にあります。が、次回に回したいと思います。

筆者 : Reiserin

大好きな欧州へ単独移住して15年。スコットランドに3年滞在後「住むように旅するReiserinスタイル」で北欧やドイツを約2年間転々とする。現在は、ヨーロッパを中心に旅をし続けならスイスに落ち着き11年目。