更新日:2020年4月13日
オランダ観光 〜 訪ねたい街 4選
オランダは九州くらいの大きさの小さな国ですが、かつては世界に君臨した海王大国。現在は、自由で寛容、フレンドリーな国柄が世界中の人々を惹きつけます。小さな国ながら、それぞれの地域は多様性に富み、魅力がいっぱいです。そんなオランダの、是非、訪ねたい4つの代表的な街の見どころをご紹介します。
アムステルダム
アムステルダムは、ヨーロッパでも最も人気のある小旅行先の一つです。歴史的な建物、美術館・博物館、レストラン・カフェなど、全てにおいて見どころ・訪ねどころに溢れています。
Amsterdam, by Moyan_Brenn, CC BY
「世界の花の都」と呼ばれるアムステルダム。シンゲルの花市は運河沿いにある歴史的な花市場です。以前は 花生産者が船で花を運び、船上から花を売る世界で唯一の水上花市場でした。今では、運河沿いに店が並んでいますが、1年を通して花が溢れ、見たこともないような球根がたくさんあり、アムステルダムならではの経験ができます。(市場で購入した球根は日本に持ち込めないことが多いのでご注意ください。)
オランダと言えば風車。伝統的な風車は、今では、ずいぶん数が少なっており、八角形の塔に羽のある、レンブラントの絵画にあるようなオランダならではの風車を見るのはなかなか難しくなっています。アムステルダムの近郊にあるスローテン風車博物館では、今なお現役の伝統的な風車を見ることができます。国土の半分以上が、元々は水面下であった土地から水を汲み上げ、浸水をコントロールする、オランダの驚異のエンジニアリングの源でもあります。
by スローテン風車博物館, CC BY
その他にも、アンネの日記で有名なアンネ・フランクの家、アムステルダムの文化や歴史が学べ、最上階では教会からのカリヨン演奏も聞こえるアムステルダム歴史博物館、運河での船の暮らしを垣間見ることができるハウスボート博物館、宗教改革後はプロテスタントの街となったアムステルダムにおけるカトリックの屋根裏部屋の教会、アムステルダムの王宮などもあるダム広場は、是非、訪れたいお薦めの場所です。
ダム広場, by keriluamox, CC BY-SA
デン・ハーグ
オランダは、首都と、国家政府機関のある街が異なる珍しい国です。つまり、首都はアムステルダムで、デン・ハーグは、政府機関が置かれている街です。オランダの政府機関があるのみでなく、国際司法裁判所や国際刑事裁判所など、重要な国際機関もあります。
Den Haag, by Rene Mensen, CC BY
デン・ハーグの中心部にあるビエンホフ(Binnenhof)は、オランダの国会がある美しい広場です。13世紀からの歴史を持つ国会議事堂(「騎士の館」Ridderzaal)が最大の見どころです。
Den Haag, by Ridderzaal, CC BY
デン・ハーグには、多くの素晴らしい美術館がありますが、中でも見逃せないのはマウリッツハイス美術館(Mauritshuis Museum)です。17世紀のオランダの古典様式建築を代表する建物で、レンブラント、フェルメール等、オランダの黄金時代の絵画の傑作の数々を見ることができます。コンパクトながらも世界的に有名な美術館です。
デン・ハーグの中心から電車で30分ほど、北部の北海沿いの街スエフェニンゲン(Scheveningen)は、長い砂浜が続く、オランダでも最も有名で人気のあるリゾート地です。サンセットを眺めながら砂浜を歩くロマンチックなひと時も素晴らしいですし、Sea LifeやミニチュアテーマパークMadurodamなどの多くのアトラクションも近くにあります。
ミニチュアテーマパークMadurodam, by Anna & Michal, CC BY
デルフト
デルフトと言えば、白地に青色で描かれたデルフト焼きがとても有名です。また、画家フェルメールの生まれた街でもあります。ロッテルダムとデン・ハーグの間にあります。アムステルダムほど大規模ではありませんが、運河が街を囲んでおり、多くのレストランやカフェ、美術館や博物館もあります。マルクト広場に開かれるマーケットは、オランダでベストとも言われます。
by sub_lime79, CC BY
マルクト広場, by piotr ilowiecki, CC BY-SA
街の歴史は12世紀にも遡り、オランダ王室とのつながりも深い街です。多くの歴史的な建物もあり、旧教会、新教会、市庁舎などが、その例です。Prinsenhofは、中世の王家の宮殿でしたが、現在は、オランダ黄金時代の絵画美術館となっています。
ロッテルダム
オランダ第二の街・ロッテルダムは、ヨーロッパ最大の、世界でも最大級の港の一つであり、モダン建築でも有名な街です。中でも必見は、エラスムス橋(Erasmus Bridge)で、高さ139mの「白鳥」というニックネームを持つ吊り橋です。エラスムス橋を堪能できるのが、ハーバークルーズです。(Spidoとパンケーキボートがあります。)
Erasmus Bridge, by LukePricePhotography, CC BY
船からは、世界芸術博物館、モンテビデオ、ニューオーリンズなどのモダンな高層建築物などを見ることができ、ロッテルダムならではの景色を楽しむことができます。
Spidoからの眺め, by heatheronhertravels, CC BY
ユーロマストやホテルニューヨーク、キュービック・ハウス、マースタワーなども見どころです。ロッテルダム市庁舎は1914~1920年建築で、ロッテルダムで第二次世界大戦の戦禍を免れた数少ない歴史的な美しい建物です。
まとめ
どの街も、短期間のオランダ旅行でも周りやすい街ばかりです。それぞれに、その街だけに集中して過ごしたいほどに、見どころがたくさんあります。けれども、時間が限られがちなのも事実なので、必須をまとめてみました。みなさんのオランダ旅行計画のちょっとした参考になればと思います。
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