すごい場所に建っている、世界の天空遺跡
Danel Solabarrieta, CC BY-SA

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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すごい場所に建っている、世界の天空遺跡

世界中には驚くような場所に建っている建物がありますが、見たら思わず「どうやって建てたの!?」と言いたくなります。今回はそんな中でもとりわけ天空に届いてしまいそうな程、高い場所にある遺跡をご紹介させていただきたいと思います。



メテオラ - Meteora

ギリシャ北西部のテッサリアの北端にある、最大の高さ400メートルという大きく異様な奇岩群の上に立つ修道院群でギリシャ正教の聖地。かつては24もの修道院が活動していましたが、現在活動しているのは6つのみです。

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Gabriel, CC BY

なんと当時の修道士達がロッククライミングや滑車を使いながら下から上に材料を運び、地道に修道院を建造したとか・・・。凄いですよね!文化遺産と自然遺産の両方を兼ね備えた複合遺産として世界遺産に登録されています。

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Gabriel, CC BY

メテオラの中でも最も有名で最大規模の「大メテオロン修道院」は入り口から細~い通路と岩を掘ったトンネルをくぐりながら、上まで登っていきます。なんだか探検してるような気持ちになれるかもしれません。

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Ed, CC BY

内部も壮麗なフレスコ画や彫刻など見所満載です。中庭からはヴァルラアム修道院の美しい姿を上から望むことが出来、麓のカストラキの街を一望できます。その景観は間違いなく絶品と言えるでしょう。

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Gabriel, CC BY

住所:
Meteora, Polichni 565 32 ギリシャ

マサダ要塞

イスラエルの東部の死海に面した400メートルもの高さがある岩山の頂に、紀元前120年頃という遥か昔に建造された要塞跡で世界遺産になっています。

(U.S. Army photo by Staff Sgt. Jim Greenhill) (Released)

Jim Greenhill, CC BY

この場所は古代イスラエルでユダヤ人が国を失うことになった最後の地で、現在でもユダヤ人の心の中では重要な場所であり続けているようです。旧約聖書にも載ってしまうほど古い遺跡なので全景は残されてはいませんが、建築王と呼ばれたヘロデ王時代の遺構が多数残されています。

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Episcopal Diocese of Southwest Florida, CC BY

当時は鮮やかだっただろうと思われる色彩が残された宮殿の跡、世界最古のシナゴーグ跡や浴場など見所が多く壮大な景色が望めます。

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Carole Raddato, CC BY-SA

ロープウェーもありますが、当時の道も残されていますので歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょう。そしてこの場所はとにかく暑いです!日差しが強い場所なので日傘や帽子などを持っていくようにしましょう。

住所:
Judea Desert, Masada, イスラエル

シーギリヤ・ロック

スリランカ中部のマータレーという場所にある200メートルの高さの巨岩の上に建つ空中宮殿跡と麓にある濠や給水施設跡、自然豊かな庭園等の都城遺跡で世界遺産に登録されています。

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Ronald Tagra, CC BY

父王に対してクーデターを起こし、自身の地位を脅かす弟を追い出して王位についた狂気の王カッサバ1世。彼は強烈な猜疑心や弟の復讐から身を守るために、このような場所に宮殿を建てたとも言われています。

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Madmartigand, CC BY-SA

上まで登っている途中に通り道を塞ぐように対に据えられた大きな石、現在は手足しか残されていませんが大きなライオン像などがあり、所々で威嚇するような雰囲気を漂わせています。

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McKay Savage, CC BY

当時の落書きが残されたミラーウォールも興味深いですし、当時の栄華が垣間見れるような鮮やかな色彩が残る、シーギリヤ・レディのフレスコ壁画も見逃せません。そして頂上にたどり着くと、まるで天国に来たかと思うような素晴らしく感動的な景観が広がっています。

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Patty Ho, CC BY

住所:
Sigiriya, Sri Lanka

サン・ミシェル・デグイル礼拝堂

フランス南東部のル・ピュイ=アン・ヴレという街にある高さ82メートルの火山岩尖の上に建てられた礼拝堂で、世界遺産として登録されています。

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OpiTwitt, CC BY-ND

街の中から空に向かって突き出るように、もの凄い存在感を放っていますよね。サンティアゴ巡礼路の始発点で信心深いキリスト教徒から信仰を集める聖地に建っています。パワースポットとしても知られています。

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Panoramas, CC BY-ND

下から細くて古い階段を268段も登ってようやく、上にたどり着くことができます。そこから眼下に見下ろす絶景には感動させられます。

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Panoramas, CC BY-ND

10世紀のロマネスク様式の建築も美しく、近くで外観を見ると結構細かい彫刻がされていることにも気付かされます。彫刻で作り上げたような礼拝堂内部や長い歴史を感じる壁画も必見です。

住所:
Saint Michel d’Aiguilhe, Rue du Rocher, 43000 Aiguilhe, France

マチュ・ピチュ

誰でも一度は名前を耳にしたことがあるのでは無いでしょうか?ペルー南部のウルバンバ谷の標高2400メートルという高所にあります。しばしば“天空の都市”と呼ばれる世界遺産の超有名観光スポットですが、インカ帝国の皇帝が建造した事以外は「なぜこの場所に建てたか」「どのように建てたのか」など未だに解明されていないことが多いミステリアスな遺跡です。

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Jimmy Harris, CC BY

マチュ・ピチュはほぼ手付かずでインカ帝国時代の遺構が残されているので、当時の水路もそのままで水が流れていたりします。太陽の神殿などいくつも残されている石造りの遺構では、緻密に計算されている当時の技術にも注目したいですね。遺跡のそばにはリャマやアルパカがいたりして、かわいらしいですよ。晴れていれば、この高さですから絶景を目の当たりにできるでしょう。

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percivalsmithers, CC BY

そしてよくマチュ・ピチュ全景を上から見下ろした写真を見る機会があると思いますが、この写真は近くにある、さらに高い山ワイナピチュの上から撮影されています。一般人にはかなり険しい山道を登らなければ行けませんが、絶景を撮影してみたい方はこの機会に是非ワイナピチュにも登ってみてはいかがでしょうか。

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Jimmy Harris, CC BY

住所:
マチュ・ピチュ, Aguas Calientes, Peru
筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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