大自然の躍動を肌で感じる、世界の峡谷5選

アンテロープ・キャニオン

アメリカ南西部アリゾナ州のペイジに位置するスロットキャニオンの一つで、その美しさから世界中の人が訪れる絶景スポットになっています。この美しい曲線を描く2層の地形は雨水が集まることで発生する鉄砲水や風の力により長い年月をかけて形成された、まさに自然の神秘と言えるのでは無いでしょうか。隙間から陽の光が注ぎ込む光景などを見てしまうと、ここは天国かと思ってしまうほど感動してしまいますね。

by pridhvidandu, CC BY

アッパー・アンテロープ, by brentbat, CC BY-ND

アッパー・アンテロープ・キャニオンとロウワー・アンテロープ・キャニオンで2ヶ所あるのですが、よく雑誌やテレビ等で見る機会があり観光客が良く訪れるのはアッパーの方です。しかしロウワーの方もおススメで、アッパーより幅が狭いので一味違った曲線美を楽しめます。そして制約事項がアッパーに比べて少なく中を自由に探検できますから、本当に肌で触れながらその美しさや凄味を体感することが出来ますよ。

ロウワー・アンテロープ, by Parker Knight, CC BY

ロウワー・アンテロープ, by Alaskan Dude, CC BY

キャニオン・デ・シェイ＆スパイダーロック

アメリカのアリゾナ州北東に位置するキャニオン・デ・シェイ国定公園周辺は、アメリカの先住民ナバホ族の居住区域であり聖地でもあります。切り立った崖や赤茶色のごつごつした景観と谷底の緑色が見事なコントラスとを描いていて壮大な景観ですよね。

by Kamal H., CC BY-ND

その中でも244mもある天にそびえ立つような巨岩スパイダーロックは見るものを圧倒します。ここがナバホ族の聖地である理由をまざまざと見せつけられる神秘的な空気が周囲を包み込んでいて、不思議な気持ちになれるかもしれません。他にもこの国立公園内では自然を生かした遺跡などが沢山あって見所が多いですし、大自然を存分に楽しむことができるでしょう。

by Ken Lund, CC BY-SA

by Ron Cogswell, CC BY

グランド・キャニオン

アメリカのアリゾナ州北部に位置するグランド・キャニオンは世界最大の規模を誇る峡谷で世界遺産に登録されています。誰もがその名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。赤い色が特徴的なコロラド川が長い年月をかけて侵食した、はっきりと地層が折り重なる姿が美しい谷は全長450kmもあるというから驚きますよね。

by Grand Canyon NPS, CC BY

とっても広いので見所も沢山あるのですが、特に太陽が沈む際のグランド・キャニオンは言葉では説明できないほど感動的な光景が広がります。そのサンセットの最高のビューポイントとして知られているのがヤバパイポイント。壮大なグランドキャニオンの最高の姿を実際で目の前で見ると、あまりの美しさでため息が漏れてしまうほどです。

by Grand Canyon NPS, CC BY

大魯閣峡谷

台湾北部の花蓮県北部に位置する大魯閣国立公園内にあり、「タロコ峡谷」という別称で呼ばれる事も多いです。大理石の岩山が長い年月をかけて川に削られた大峡谷で、台湾随一の景勝地と知られています。切り立った崖に挟まれた峡谷の深さにまず驚かされ、下を流れる清流の鮮やかで透明度の高いグリーンの美しさに心を奪われてしまいます。

Taroko, by cotaro70s, CC BY-ND

Taroko, by cotaro70s, CC BY-ND

川沿いに遊歩道があるのですが、真横や真上がゴツゴツした断崖絶壁になっている狭い道で峡谷のダイナミックさを肌で体感できます。もはや洞窟？と思わせるように岩が覆っている部分等もあって、その中から谷川を覗いてみるのも風流ですよね。吊り橋もあるのですが、そこから望む峡谷には美しさと共に足元がすくむようなスリリングさも味わえます。

Taroko Gorge, by sanbeiji, CC BY-SA

ヴェルドン峡谷

フランス南部に位置するヴェルドン自然国立公園内のサン＝クロワ湖に繋がるヨーロッパで最大の峡谷で、「緑のグランドキャニオン」と呼ばれる事もあります。この大きな峡谷は氷河が侵食して作り上げたという、大自然の芸術。最大高低差700mを誇る深く高い崖と峡谷を流れる鮮やかなターコイズブルーの川には特に目が奪われてしまいますね！

by maarjaara, CC BY

この美しい色の川では泳ぐこともできますし、カヌーなどを体験することも出来ます。この峡谷の両側には細い車道が通っており、かなりの高さまで車で行って上から見下ろすなど様々な角度からの視点でこの絶景を楽しみましょう。

by caspermoller, CC BY