> シカゴのドーナツといえばここ!厳選ドーナツ店3選!

2016年12月3日

シカゴ

シカゴのドーナツといえばここ!厳選ドーナツ店3選!

by シュローダー彩

筆者提供

シカゴに住むグルメな地元住民である友人知人達に教えてもらったドーナツショップは、売切れ御免で開店前から長蛇の列ができる大人気のドーナツショップから、個人的に太鼓判を押されたドーナツの名店まで様々でした。

今回は時間の許す限りドーナツを食べ歩き、文字通りドーナツ行脚となった今回のシカゴドーナツ旅行で食べ比べた中でも、そこからさらに私が独断で選りすぐった、「これは!」というドーナッツショップを厳選し、皆様に胸を張ってご紹介いたします。

【1】doughnut Vault

image003
筆者提供

まずはシカゴのダウンタウンにある「 doughnut Vault 」。

こちらのお店のドーナツなしに、シカゴのドーナツは語れないと言ってもいいでしょう。しかし、その美味しさを味わうためには是非、覚悟してお出かけください。この小さな青い扉と小窓しかないお店の前は一見してドーナツショップとはわからず、通り過ぎてしまうほど。

ですが、こんな外観とは裏腹に、事前にシカゴのグルメな友人から得ていた情報では、毎日飛ぶように売れて長蛇の列、今日の分のドーナツがなくなったらそれでおしまい、という話でした。

それを聞いていたため、身も凍るようなシカゴの寒空の下、開店より30分も早く到着!
…したのにもかかわらず、なんと、既に店の前には先客が並んでいて2度びっくりです。

image005
筆者提供

私達の前に並ぶお話好きのマダムはフランス人で、なんとこのビルのすぐ迎えに住んでいるとのこと。グルメな舌を持つけれど、並ぶのが大嫌いと有名なフランス人が、それでも開店前からこうして並んで待つということは、相当に価値のあるドーナツなのでしょう。期待に胸が高鳴ります。

それから白い吐息に肩をすくめながら開店を待つこと30分、この日の気温は2度、という寒さにもかかわらず、あっという間に私達の後ろには長蛇の列ができていました。

時間ぴったりに開店し中に入ると、 驚くほど狭い店内は畳2、3畳ほどの細長いスペースしかありません。

image007
筆者提供

飲食するところなどもちろんなく、それどころか立ってオーダーの順番を待つのがやっとの広さでした。 ドーナツの種類も他のドーナッツショップと比べものにならないほど少なく、なんとなんと、ショーケースすらありません!!

不安に思いながら自分たちの順番が回ってくるのを待つと、店員の女性がラックに並んだドーナツを少し引き出してちらりと見せながら、今日のドーナツのラインナップを説明してくれました。

ちらりとしか見えないドーナツにもかかわらず、どれも喉から手が出るほど美味しそうです。並んで待っている最中は、他にもこの日ドーナツを食べることを考え、2、3個でも充分多いだろうと思っていた私でしたが、見事に予想に反して7種類ものドーナツを購入し、いつの間にか箱入りになっていました。

image009
筆者提供

このお店の特徴は、ベーシックなドーナツの他、季節ごとに変わるおしゃれで発想力豊かな味のジャム入りのドーナツや、日替わりで異なる、魅力的で他店では真似できないドーナツの味を揃えていることです。これは足繁く通うファンたちを引きつけてやまない大きな理由の一つでしょう。

基本のメニューのドーナツもそれぞれきちんと作られていることが一口食べるとすぐにわかります。イーストタイプの生地の大きなバニラのグレーズのドーナツにはしっかりとバニラビーンズの粒々が入っていて、香りも本物の美味しさ、ふんわりと優しい焼きたてのパンのような豊かな風味が味わえる生地は、余計なものが入っていないとすぐにわかります。季節のジャム入りのドーナツに今回使用されているのは「アプリコットジャム」とのこと。

アプリコットのお菓子にありがちな単調な味なのかと思いきや、なんとジンジャーがピリリッと効いた大人の味でした。

ふかふかの大きなこのジャム入りドーナツを割ってみると、中から本当に滝のように溢れ出すジャム。思わずそのまますくって舐めてみると、とても美味しく、煮詰め過ぎていない、私好みの果肉感のあるフレッシュなコンフィチュールタイプでした。

image011
筆者提供

どれもこれも早朝開店の30分前からシカゴの寒空の下で待った甲斐のある逸品でしたが、このお店での私の一押しは「オールドファッションタイプ」のドーナツです。

ホームページでは日替わりのドーナツを確認することもできますが、この日私が手にすることができた最高のドーナツは定番メニューでも曜日限定のドーナツにも記載がなく、おそらくこの日のスペシャルドーナツだったのでしょう。

「コーヒー&キャラメルチョコレートのクランブル・オールドファッションドーナツ」という名の、この名を聞いた瞬間、飛び上がるような気持ちにさせられた夢のようなドーナツでした。

外側のサックリとした香ばしさと、ホロっとほどける内側の生地の対照的な食感。オールドファッション独特の美味しさの秘密であるよく焼けた凹凸の形に隅々まで、表面をスケートリンクのように均一に覆い尽くしたコーヒーのほろ苦いアイシングと、キャラメルチョコレートのドリズル(斜線を引くように欠けるアイシングやチョコレートコーティングのこと)が、ジュワッと内側まで染み込んだ部分とサクサク香ばしい表面と合わさり、まさに至福の美味しさです。

このお店のドーナツ、ぜひ一度お試しを。

image013
筆者提供

【 ドーナッツ ヴォルト / doughnut Vault 】
店舗名:FRANKLIN 店
営業時間:月曜日〜金曜日 AM8:00 – 売切れ次第 閉店
     土曜日〜日曜日 AM9:30 – 売切れ次第 閉店
定休日:なし
所在地:401 N Franklin St, Chicago, IL 60654
HP: http://doughnutvault.com/

【2】Fire cake Donuts

image015
筆者提供

続いて2店舗目のお店は「 Fire cake Donuts」。

こちらのお店も、「売切れまで」とホームページの案内に小さく書かれているだけあって、ひっきりなしにお客さんが出入りするお店でした。

店内外の作りも色合いもとてもかわいらしく、ドーナツ屋さんというよりも、カップケーキのお店のようなパステルカラーに包まれた、木のぬくもり漂うヨーロピアンな作りです。

店員さんもみんな素敵な満面の笑顔を見せてくれ、とても感じがよく、客席もなく狭い店内でしたが、お客さん達も気の利いた優しい人ばかりで、互いに譲り合い、窮屈な感じが全くしませんでした。

肝心のドーナツは甘さ控えめで、油っこさがなく、
「きっとフランス人のパティシエがドーナツを作ったらこうなる」に違いない、洗練され、おしゃれで、大きすぎず小さすぎない、美しい彩りの外見と、ヨーロッパ人が好むような味の組み合わせです。

ドーナツに使用するチョコレートはもちろん、ヴァローナ社(フランス随一の高級クーベルチュールチョコレートの会社)のものが厳選されています。

image017
筆者提供

プラリネ(ヘーゼルナッツを炒ってキャラメリゼしたものをペースト状にしたもの)や、前述したヴァローナ社製のチョコレートをたっぷりと使ったドーナツが並ぶなか、私達が選んだのはこの時期の季節限定「パンプキンパイ」のドーナツと目にも鮮やかな美しい「ピスタチオのオールドファッション」。

両方とも本当に甘さは控えめで、繊細な日本人の舌にもよく合う丁寧な味だと思います。

「ピスタチオのオールドファッション」はピスタチオの風味が口に入れた瞬間からいっぱいに広がり、表面にコーティングされたアイシングの甘さももちろん控えめで、ピスタチオの風味を損なわないよう、きちんと計算されています。

一方の「パンプキンパイのドーナツ」は、ドーナッツの穴の部分にぽってりと絞られたパンプキンクリームが、口に運ぶと優しいかぼちゃの甘みでほっくりとまろやかで、程よくスパイスの効いたふっくら、油っぽくないこのお店のケーキタイプドーナツとよく合っていました。

しっかりと食べ応えはあるのに、後味は軽く、スッキリと胃にもたれることのない美味しさで、このお店のドーナツなら、いくらでも食べられそうでした。

image019
筆者提供

【 ファイヤーケーキ ドーナツ / Fire cake Donuts 】
店舗名:HUBBARD STREET 店
営業時間:日曜日〜水曜日 AM7:00 – PM 10:30(売切れまで)
     木曜日〜土曜日 AM7:00 – 真夜中(売切れまで)
定休日:なし
所在地:68 W. Hubbard St, Chicago, IL 60654
HP: http://firecakesdonuts.com/

【3】Do-Rite Donuts & Coffee

image021
筆者提供

最後の3店目にご紹介するおすすめドーナツショップは、 「Do-Rite Donuts & Coffee」というお店です。

こちらのドーナツショップに訪問してまず驚いたのが、なんと、「グルテンフリーのドーナツ」が用意されているということでした!日本の皆様にはまだ聞きなれないかもしれませんが、アメリカでは昨今、グルテンに対するアレルギーを持つ人達のためと、ダイエットの一貫として、グルテンなしのフードが爆発的な人気を博しています。

私は今までパンまではグルテンフリーを見たことがあったのですが、グルテンなしのドーナツを見たのは、この日が初めてでした。

image023
筆者提供

店外には二人掛けのテーブル席が数席用意されていて、赤を基調とした外観と、お店の前にあるかわいいドーナツのスタンドが目印になっています。

中は「ザ・アメリカのドーナツショップ!」と感じるクラシックなスタイルで、味のある木目のショーケースに白いタイルがよく似合っています。レジ横に掲げられた様々な額縁の中の一つに「ドラッグにはノー、ドーナツにはイエスと応えよう!」という、なんともアメリカらしいジョークがあって、思わず笑ってしまいました。

さて、こちらのお店で私が選んだのは、やはりこの時期限定のかぼちゃを使ったドーナツの「パンプキン・オーバーロード」と、大好きな色鮮やかなピスタチオがたっぷりと乗った、「ピスタチオのメイヤーレモングレーズ」のドーナツ。

image025
筆者提供

Fire cake Donutsと同じようなドーナツのセレクトになってしまった、と最初は思ったのですが、逆にこの選択が、それぞれのお店が全く似ていない、自分らしい個性とオリジナリティ溢れる味わいを持っているということを強く実感できることになりました。

選んだのはどちらもケーキタイプのドーナツです。「パンプキン・オーバーロード」に使われているパンプキンスパイスは、今までのお店の中で一番アメリカらしい主張の強いスパイシーな味です。

が、そこにドーナツの穴を埋めて中央にこんもりと乗った、バニラビーンズ入りのクリームチーズの甘〜いアイシングが、スパイシーな生地と見事に調和して甘いだけじゃない、病みつきになる美味しさを実現していました。キャロットケーキが好きな方なら間違いなく、大好きになる組み合わせです!

image027
筆者提供

続いて「ピスタチオのメイヤーレモングレーズ」。
このドーナツに使用されている「メイヤーレモン」は、日本に既に上陸しているかは不明ですが、アメリカでは今やお菓子作りで使用するのに大人気の、レモンとオレンジを掛け合わせた果物です。お味はオレンジの香りのするレモン、というと分かりやすいかと思います。

このさっぱりとした柑橘系のグレーズの上に、ピスタチオがたっぷりと乗って、しっとりふんわりとしたケーキタイプのドーナツ生地に爽やかな酸味のアクセントを添えていました。

また、こちらでセレクトされているシカゴのローカル・コーヒーロースタリー「DARK MATTER」のコーヒー豆を使用したコーヒー、こちらではじめて頂きましたが、キリッと苦く、スッキリとした味わいでとても美味しかったです。

次回はシナモンクランチのオールドファッションを頂いてみたいと思いました。

image029
筆者提供

【 ドゥーライト ドーナッツ&コーヒー / Do-Rite Donuts & Coffee 】
店舗名: Do-Rite Donuts & Coffee
営業時間:月曜日〜金曜日 AM6:30 – PM2:00
     土曜日〜日曜日 AM7:00 – PM2:00
(閉店時間前に閉店する可能性もあります)
定休日:なし
所在地:50 W. Randolph St, Chicago, IL 60654
HP:http://doritedonuts.com/

筆者 : シュローダー彩

ルコルドンブルー卒業後、ピエールエルメ、赤坂のイタリアンレストランでディオールやイタリア大使館などのパティシエを務める。 現在はシアトルに在住。『地球の歩き方』でも記事を執筆。食べる事が趣味。HPはこちら