更新日:2020年4月13日
タイのタクシー 上手な乗り方
旅先で大きい荷物があるときや、道に迷ったときの最後の手段として、タクシーはありがたいものです。タイのタクシーは日本と同じところもあれば、かなり違うところもあります。いざ乗る段になってまごつかないように詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
タクシーを探す
タイのタクシーは南国らしくピンクや黄色など派手な色に塗ってあるので、走ってくるのが遠くからでもすぐわかります。助手席の前に赤いランプが立っていたら空車です。これは日本と同じです。
タクシーを止めるときは、日本では手を上げますが、タイでは逆です。手を下げます。小さい子にオイデオイデするように、手をひらひらさせると、寄ってきます。一見ヘンですが、運転席からの視界を考えたら、日本式よりこっちの方が認識されやすいのかも知れません。
よくホテルの近くや街角で客待ちしているタクシーがいますが、これはメーターは使わず、どこそこまで幾らという交渉制です。旅行者が歩いていると「タクシー?」と声をかけてきますが、ためしに「メーター?」と聞いてみて、ダメなら乗らない方がいいです。相場より高くふっかけてくることが多いので、避けた方が賢明です。
乗り方
バンコクのタクシーは乗車拒否を普通にします。バンコクは渋滞がひどいので、行き先方面の道路が混んでいる時間帯は、まず行きません。その他にも自分の食事時間だったり、原因不明の事情だったり、いろいろな理由で行かないことが多々あります。乗り込んでしまってからでは遅いので、乗る前に行くかどうか確認しないといけません。
Teksi (Taxi), by Enchant_me, CC BY
まずドアを開けたら、首だけつっこんで、行き先を告げてお伺いを立てます。荷物はまだ外に置いたままです。うなずけばOKなので、そこで初めて荷物と体を中に入れます。ドアは自動ではないので、お客が自分で開け閉めします。
タイのタクシー料金はメーター制です。メーターは日本と同じに赤い数字が後部座席から見えるようになっているので、今いくらかすぐわかります。
Taxi, by electricviolets, CC BY-ND
途中で高速道路を通る場合は、高速道路料金はお客がその場で出すことになっています。料金所で運転手が「◯◯バーツ」と言うので、お金を渡します。
降りるときはメーターを見て、その料金を払います。チップを払う必要はないのですが、お釣の小銭を受け取らないで、チップとしてあげると喜ばれます。例えば45バーツの場合、50バーツ払って、そのまますぐに降りるというやり方です。
ここに注意
タイのタクシーは日本と違って、お釣り用の現金を用意していません。強盗対策なのでしょう。1,000バーツ札で払っても、おつりはありません。500バーツ札でも難しいです。タクシーに乗る前には、かならず20バーツ札を5枚くらい用意しておくようにしてください。
大雨の時は、タクシーは売り手天国になります。客同士で奪い合いになるし、メーターを使わずに高い料金をふっかけてくる運転手もいます。時間があればどこかで時間をつぶして、雨がやむのを待ってから、ゆっくりタクシーを探す方がいいでしょう。
ただし女性だけで深夜にタクシーに乗るのはおすすめできません。夜中にタクシーの運転手が女性客に犯罪をはたらく事件が、タイではよくあります。バンコクのような都会でも日本とは治安が違うので、夜は早めに宿に帰るようにしてください。
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