> オレンジの町に春がきた!バレンシアの火祭り

2015年8月30日

スペイン

オレンジの町に春がきた!バレンシアの火祭り

by Taronja

by hermenpaca, CC BY-SA

オレンジ畑だけではなく、オレンジの街路樹があちこちにある温暖なバレンシア。春が近づいてくると、徐々にどこからかオレンジの花の芳香が漂ってきます。

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by Erazo-Fischer, CC BY-SA

Las Fallas

さて、バレンシアの3月のお祭りと言えば、バレンシアの守護聖人である聖ホセの火祭りことLas Fallas(ラス・ファリャスもしくはファジャスと発音)です。3月に入ると、町のあちこちで子供たちが爆竹を投げて遊び、ドーナツやチュロスなどのたくさんの屋台、ボテジョンといってスーパーで買ったお酒を広場で飲んでワイワイやる若者たちが見られます。(ボテジョンする若者は祭りの時期だけとは限りませんが・・・)街中は3月になると、ずっとお祭り騒ぎとなります。

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by seanphotoman, CC BY-ND

元々は、大工たちがイエスの父親であるヨセフ(スペイン語ではホセ)の日である3月19日に、古い木材などを燃やしていたのだけれど、そのうち人形も燃やすようになったことが、バレンシアの火祭りの起源と言われています。

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by Carquinyol, CC BY-SA
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by Carquinyol, CC BY-SA

3月19日の火祭りが近づくと、街中の広場やロータリーなどに多くの発泡スチロール製人形が設置されます。小さなものは数メートル、大きなものでは20m近くもあります。社会を風刺した内容が多く見られます。

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by xixarel1, CC BY

これらの人形の企画から製作までに約1年を要するといわれています。そう、今年のお祭りが終わったら来年の計画をしなければならない。バレンシアには専門の人形職人がいて、複数のチームからの依頼を掛け持ちして製作しているのです。

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by Carquinyol, CC BY-SA

人形はバレンシアの400近くのチームごとに製作され、費用は会員から徴収しつつスポンサーを募るなどして捻出します。そしてチームごとにランク付けされ、優勝経験やお金があるチームが必然的に上位になります。なんと一番お金があるチームは8万ユーロ以上もの予算があるそうです。

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by Carquinyol, CC BY-SA

さて、数あるファリャスの中で投票により1位になったものだけが、火祭り博物館のMuseo Falleroに飾られ、それ以外のものは19日の夜に全て燃やされます。

イルミネーション

神戸のルミナリエを想像するとわかりやすいかもしれませんね。バレンシアにも祭りの間中はこのようなイルミネーションが展開されます。

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by Carquinyol, CC BY-SA
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by Hipnos, CC BY-SA

マスクレータ

街中の子供たちが放つ爆竹音だけでは物足りないのか、14時になると市庁舎広場近くにて、大量の爆竹を空に向けて放ちます。辺り一面が火薬と白煙に包まれ迫力があります。

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by hermenpaca, CC BY-SA
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by XuRxO, CC BY-SA

聖母像への献花

ファリェーラといわれるバレンシアの民族衣装に身を包んだ女性や男性たちが、バレンシアの大聖堂に隣接するビルヘン広場に設置された巨大なマリア像に献花します。このマリア像は首から下が木製の三角形の枠組みになっており、そこに花を差し込んでいき、最終的に花を纏ったマリア像が出来上がります。

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by hermenpaca, CC BY-SA

火祭りついでに楽しもう!バレンシアの町

メルカード(バレンシアの中央市場)

約100年前に建設されたモデルニズム様式の広大な市場で、400以上ものお店が入っています。アンチョビやオリーブの瓶詰めなど、お土産を買うにもいいし、フレッシュジュース売りやバルなどで軽食を取れるのも嬉しいところ。パエリアは町のいたるところで売られています。

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by Antonio Tajuelo, CC BY

オルチャータ

バレンシアの飲み物といえば、乳白色のオルチャータ。スペインでは一般的なのですが、特にバレンシアでは原材料のキハマスゲの原産地なのです。この植物の根っこ部分を絞り、糖類を加えられて出来た飲み物。味はさっぱりしていながらも、独特な風味があるので好き嫌いが分かれるかもしれません。

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by _nur, CC BY-SA

最後に、夜は落ち着いて眠りたいという人は、火祭り期間中はできれば郊外をおすすめします。

筆者 : Taronja

30代女性。主にヨーロッパが多いです。アイルランドとスペインが得意分野です。チュニジアやモロッコも好きです。