バルセロナ弾丸旅行に最適!いいとこどり観光スポット!!
フランスからイタリアへ、イギリスからドイツへなど、なんといってもヨーロッパ滞在中はひとつの国に限らず簡単に近隣の国へ移動できるところが魅力!今回はヨーロッパの中でもパワフルなエネルギーがうずまく都市の...
更新日:2020年4月13日
スペイン中部の都市・アラゴン州。内陸部にあり、夏は40度以上になることも珍しくない乾燥し荒涼とした土地が見られるので、砂漠地帯というイメージがある人もいるかもしれません。下記参考画像はアラゴン州にある、バルデナス・レアレス自然保護区の写真。
しかしそんなカラカラなだけではないのがアラゴン州。サラゴサ方面から首都マドリッド方面に足を伸ばし、カラタユ(Calatayud)を経由してヌエバロス(Nuévalos)という町を目指します。そこから奥へ進むと、水と緑豊かなモナステリオ・デ・ピエドラ(Monasterio de Piedra)ことピエドラ修道院があります。
今回紹介するのは、ただの修道院ではありません。歴史ある修道院自体がプールつきのホテルに改修され、隣接した広大な自然公園には、息をのむような美しい滝や湖が。そんなピエドラ修道院の魅力を紹介しましょう。
タラゴナの世界遺産ポブレー修道院から移住してきた13人の修道僧によって、13世紀に23年の月日を費やして出来た修道院です。中庭の美しい植木、規則正しいアーチが並ぶ回路など、石のひんやりとした感じが心地よい場所。
© Taronja
敷地内にはカラタユのワインの歴史や、どのように昔の人々が作ってきたのか、レプリカと共に展示されています。
Alberto-g-rovi, CC BY-SA
1534年に初めてヨーロッパの修道院でチョコレートを製造したのが、実はこの修道院だったのです。大航海時代にメキシコへ同行した修道僧がカカオ豆を持ち帰りました。当時ではカカオは貴重品で、通貨としての価値があったほどだそうです。
© Taronja
修道院内の大部分がホテルとして利用されています。一部せまい通路もありますが、ホテル内はかなり広々としています。クラシックな木の階段など、修道院の面影を残した場所が多いです。中を散歩するだけでも楽しい。
葡萄畑に面した客室。このように各部屋にバルコニーがあり、趣のあるアーチで覆われています。
© Taronja
これは客室のバルコニーから。画像には写っていませんがヨーロッパには珍しい、虫除けの網戸が窓にあります。チェアやテーブルが置かれているので、のんびりすることも出来ます。この部屋はプールを見下ろす位置にあり、夜はライトアップされるので景色がきれいです。予約する時に「プールに面した部屋」とリクエストしてはいかがでしょう?
© Taronja
客室のある廊下。なんとこんなに廊下が広いのです。恐らく5メートル以上は横幅があると思われます。
© Taronja
一番のみどころは、ずばりこの自然公園。ホテル宿泊客は無料で入場できます。同じ州に砂漠地帯があるとは信じられないほど、オアシス以上に湧き出る清水が豊富な場所。少なくとも全部ゆっくりと見回るのに4時間は必要です。
行く先々に大小さまざまな形をした滝がたくさん。
© Taronja
滝のある崖の内部を通って中から滝を見られます。
そして最後のほうにあるのが、湖。スペインらしい赤茶けた岩山とパキっとした濃い青空が水面に映る様子に圧倒されます。
© Taronja
スペインの隠れ観光名所です。辺鄙な場所にありますが行く価値はありますよ!
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