> マドリッドから日帰りで行けるスペイン世界遺産

2015年3月24日

マドリード

マドリッドから日帰りで行けるスペイン世界遺産

by さすらい人MITSU

© SeanPavonePhoto - Fotolia.com

スペインには44の世界遺産があります(2015年1月時点)。その中から、訪れる人の多い首都マドリッドから日帰りで訪れることができる世界遺産を5つ紹介します。いずれもマドリッド発のガイド付きツアーで行くこともできますが、マドリッド周辺は公共交通機関がよく整備されていますので、自分のペースで中世の古い街、古代遺跡、華麗な宮殿、自然の不思議な景観などを楽しむことができます。

トレド

三方をタホ川に囲まれた岩山に築かれた天然の要塞都市トレド。川を挟んだ台地から眺める街の全景の写真を観光パンフレットなどでご覧になった方も多いでしょう。16世紀にこの街に住んだ画家、エル・グレコが描いた景色です。

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by Dave_B_, CC BY

城門をくぐると、石造りの古い建物の密集の中を入り組んだ道が続きます。地図を見ながらでも迷いますが、街の中心のカテドラルを起点にすると少しはわかりやすくなります。

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by kasio69, CC BY

通りに並ぶさまざまな店、突然あらわれる小さな教会とその前の広場、高い建物の間から垣間見える街の外の開けた風景など変化に富んだ街歩きを楽しめます。

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by wyzik, CC BY

起伏はかなりあります。疲れたら列車形のミニバスに乗ってみましょう。街中をまわるだけでなく、タホ川沿いに街の全景を眺められるビューポイントにも行きます。

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by Jocey K, CC BY-SA

アクセスはマドリッドから高速鉄道AVEで30分です。バス便も多数ありますが、乗車の際は直行であることを確認してください。鈍行では所要時間が約2倍になります。

アランフェス

スペイン王家の保養地アランフェス。ギターの名曲「アランフェス協奏曲」の哀愁にみちたメロディを思い出される方も多いでしょう。世界遺産に指定されている王宮とその周りに広がる庭園で、しばし優雅な気分に浸りましょう。

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by Barcex, CC BY-SA

マドリッドに複数日滞在されるのであれば、アランフェスへは晴れた日に行かれることをお薦めします。日光の有無でかなり印象が変わります。

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by M. Martin Vicente, CC BY

バス便もありますが、マドリッドの街の中心プエルタ・デル・ソルから近郊列車で行くのが最も便利です。所要1時間弱ですが、アランフェス駅から王宮まで15分くらい歩きます。

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by Jose Felipe Ortega, CC BY-SA

セゴビア

バスで到着するといきなり目の前に水道橋があらわれます。ローマ時代の遺跡ですが、今も使われているそうです。橋をくぐって街に入ると、石造りの堅固な建物が並ぶ通りに入ります。

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by M.Peinado, CC BY
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by M.Peinado, CC BY

坂を上ったところにカテドラル、さらにその先が、ディズニー映画の白雪姫のモデルとして知られるアルカサルです。断崖の上に築かれたアルカサルからは荒涼としたカスティーリアの風景が見渡せます。

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by Jaime_GC, CC BY

マドリッドからは、所要約30分の高速列車もありますが、駅がセゴビアの街から離れていますので、所要1時間~1時間半で便数が多く安価なバスとさほど違いがありません。

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by roger4336, CC BY-SA

クエンカ

2つの川に挟まれた岩の上にある城塞都市クエンカ。渓谷沿いの遊歩道から街を見上げると、外敵から守るためとはいえ、よくこんなところに街を造ったものだと驚くばかりです。

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by Jocey K, CC BY-SA

街の背後の奇岩も景観の異様さを増幅させています。一番の見ものは崖の上にせり出すように建つ「宙づりの家」。今にもズリ落ちそうで、スリリングな光景です。

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by alromarques, CC BY-SA

マドリッドからバスか列車で2~3時間です。バレンシア方面に行く途中で寄るのもいいでしょう。

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by Nigel’s Europe & beyond, CC BY-SA

コルドバ

コルドバのメスキータは世界に類を見ない建造物です。イスラム支配下で建設されたモスクの真ん中にキリスト教のカテドラルがあります。

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by Drago.Nikolov, CC BY-SA

スペインがかつてイスラム文化圏だったこと、そして両宗教のせめぎ合いをここほど鮮明に示しているところはありません。ユダヤ人街の入り組んだ路地をそぞろ歩きするのも楽しいです。

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by Biker Jun, CC BY-SA

アクセスは高速鉄道AVEで2時間弱。鉄ちゃんならずとも、赤茶けた大地を疾走する爽快さを一度お試しあれ。

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by psmithy, CC BY

最後に...

以上、マドリッドからの日帰り可能な場所として紹介しましたが、お時間に余裕のある方は1泊することをお薦めします。夜は歴史的な建造物がライトアップされ、昼とは違った魅力を見せてくれます。大通りは夜遅くまで人通りが絶えず、夏は通りに張り出したテラスのレストランで、闇夜に浮かび上がる教会の大伽藍などを眺めながら、地元の人たちに交じって食事やお酒を楽しむもいいでしょう。
最後にひとつご注意。マドリッドには複数のバスターミナルが離れた場所にあります。お出かけの際は、目的地へのバスがどのターミナルで発着するか事前にご確認ください。

筆者 : さすらい人MITSU

アラフィフ男性。サラリーマン生活の傍ら、ヨーロッパを中心に27年間で36回、約350日を個人旅の空の下で過ごす。訪れた国は32か国。個性ある旅を一から創る人たちのお手伝いをしたい。

筆者のブログ:http://ameblo.jp/world-mitsu/entrylist.html