バルセロナ弾丸旅行に最適!いいとこどり観光スポット!!
フランスからイタリアへ、イギリスからドイツへなど、なんといってもヨーロッパ滞在中はひとつの国に限らず簡単に近隣の国へ移動できるところが魅力!今回はヨーロッパの中でもパワフルなエネルギーがうずまく都市の...
更新日:2020年4月13日
スペイン・カタルーニャの聖地こと、モンセラット。まるでノコギリでザクザクッと切られたかのような山。そして遠くから見ると、水晶の塊のような無二の山。
Josep Renalias, CC BY
バルセロナからの日帰り遠足地として定番コースでもあり、毎日大勢の観光客が登山電車やケーブルカーに乗り、一目でもその奇岩を見ようと押しかけています。また登山やハイキング、ロッククライミングが目的で来る人々も。このように万人を引き寄せるこの山については、たくさんの逸話があるのを知っていましたか?
■ モンセラットの修道院は、アーサー王の聖杯伝説に出てくる聖ベネディクト会に属す。そのため第2次世界大戦中は、ドイツ・ナチス軍が「キリストの聖杯」をこの山に求めてやって来たけれど、失敗に終わった。
■ モンセラットを知り尽くした地元の男性が、犬の散歩中に行方不明となり犬だけが発見。未だに男性は発見されていない。
■ 実は巨大な地底湖があり、その入り口は一部の人だけが知る秘密の扉によって覆われている。(あまり雨がめったに降らないこの地で、水が噴水のように湧き出している目撃談もあり。)
■ サグラダファミリア建設にあたって、ガウディがインスピレーションを深く受けたのはモンセラットだ。
などなど、他にもたくさんありますが、このノコギリ山がただの面白い形をした山でないことが実感できるのではないでしょうか?
by Oh-Barcelona.com, CC BY
モンセラットに到着して驚くのは、晴れの日だったら遠くピレネー山脈や地中海を同時に見渡せる景色。曇りの日であれば、あたり一面霧に覆われて時折のぞく岩肌や麓の町の幻想的な風景ではないでしょうか。
© Taronja
そして山電車を降りて歩いていくと、壮大な大理石で出来たモンセラット修道院にたどり着きます。
ここの見どころは、なんといってもラ・モレネタこと黒いマリア像。9世紀に羊飼いの子供たちが、突然モンセラットの山腹にまばゆい光を見つけ、付近の洞窟(サンタ・コバ)でマリア像が出てきたというもの。
by trioptikmal, CC BY
果たしてこの黒いマリア像が、その洞窟で見つかったマリア像と同一かどうかは不明。モンセラットのシンボル的存在である、この黒い像を拝むために毎日長蛇の列が出来ています。
そして、黒いマリア像が発見されたという聖なる洞窟こと、サンタ・コバ。行く途中にキリストにまつわるモニュメントがあります。中にはガウディの作品も。
Bernard Gagnon, CC BY-SA
さらに、外国人観光客にはあまり知られてないスポットがあるのです。それはサルニトラの洞窟。修道院の反対側にあり、修道院からサンタ・コバを通過して、ハイキング用ルートを通って着くことも可能ですが、最低でも2時間かかることを覚悟しましょう。ただしこの洞窟は普段はドアで閉鎖されており、1日に限られた時間帯にガイド付きで入場できるようになっています。冬期(11月から2月)は週末と祝日の10:45、11:45、12:45、16:30、17:30が始まりの時間です。
Coves del Salnitre, Foursquare.com
中にはガウディが影響を受けたという鍾乳洞の神秘的な世界が広がります。
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