バルセロナ弾丸旅行に最適!いいとこどり観光スポット!!
フランスからイタリアへ、イギリスからドイツへなど、なんといってもヨーロッパ滞在中はひとつの国に限らず簡単に近隣の国へ移動できるところが魅力!今回はヨーロッパの中でもパワフルなエネルギーがうずまく都市の...
更新日:2020年4月13日
バルセロナと言えば、ガウディの建築物を思い浮かべる人が多いでしょう。例えば、サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど。そしてガウディの後援者でもある、実業家のエウゼビ・グエイとそのグエイ公園、グエイ邸。
バルセロナ グエル公園, by 準建築人手札網站 Forgemind ArchiMedia, CC BY
そんなバルセロナの郊外にある、サンタ・コロマ・ダ・サルバリョ。19世紀終わりに、この地にエウゼビ・グエイ氏が、繊維工場と労働者用の町を作ろうとしました。その名をコロニア・グエイ。
コロニア・グエイの広場, by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
工場の町と言うと、味気のないグレーなイメージがしますが、文化保護活動を精力的に行っていた、あのグエイ氏の町なので当然モデルニズムの面白い建築物がたくさん残っています。バルセロナ中心地もいいですが、ここは外れにあるのでゆっくり落ち着いてモデルニズムの建築物を堪能できます。ただし、現在では人が住んでいるところも多いので、外観だけの見学のみになっている場所も多いですが。
コロニア・グエイ内の学校, by TheGirlsNY, CC BY-SA
工場は、当時は最先端の技術であった、蒸気による機械繊維工場として鳴り物入りで稼動しました。そしてスペイン国内の内戦を経て、なんと実は1973年まで稼動していたとか。かつては6ヘクタールもの広さがありましたが、その後工場所有者によって分譲されてしまいました。
コロニア・グエイでは、工場のほかに病院、学校、商店、礼拝堂、図書館などが建てられ、その中でも一番有名で目を引くのは、ガウディが担当した教会(Cripta de la Colonia Güell)。結局ガウディがサグラダ・ファミリア建設に集中するため、またグエイ氏死去に伴い、教会は未完成のままとなっています。
Cripta de la Colonia Güell, by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
その他の建物については、フランセスク・ベレンゲー、ジョアン・ルビオ、ジュゼップ・カナレータによって作られました。
バルセロナのPlaza Espanya駅からFGC(カタルーニャ鉄道)に乗り、S33、S8もしくはS4線に乗ります。Colonia Güell駅下車。所要時間約20分。
コロニア・グエイに到着したらインフォメーション・オフィスを目指しましょう。そこではオーディオガイドセットを有料で貸し出しています。(日本語あり)。借りる時は、パスポートなどの身分証を受付で預けます。なお、料金には教会への入場料も含みます。
外側からの複雑な形を見て圧倒されます。放射線のように、張り巡らされ広がりある天井。ガウディらしい、モデルニズム精神あふれるカーブで構成された美しい建物。椅子のデザインまでも、曲線美にこだわっています。
by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
この教会を作るにあたり、なんと考案に10年近くもの年月を費やしたそうですが、結局建築費がかさんだため、途中で建築が放棄されたそうです。その後ガウディは、あのサグラダ・ファミリアに集中したと言われています。
by Taronja
by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
ジョアン・ルビオが設計。実際に現在でも人が住んでいるので、入場不可。
by Taronja
フランセスク・ベレンゲーによって作られたコオペラティーバ(要は当時のスーパーマーケット)
by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
フランセスク・ベレンゲーとジョアン・ルビオの作品。元々はこの辺に住んでいた農民たちのために作られた家。カタルーニャの古い農家スタイルを意識した作りです。
by MARIA ROSA FERRE, CC BY-SA
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