ノルウェー 北の街トロムソの見どころ

ストールシュタイネン

ストールシュタイネンとは「大きな石」と言う意味です。トロムソは、トロムソ島にあり、本土とは橋で繋がっていますが、このストールシュタインは、トロムソ島に対峙する本土にある標高420mの岩山です。

nor_2011_133, by Michael Hanisch, CC BY-ND

この山には、昼も夜も、１年を通して、麓からケーブルカーで約4分で上がることができます。

Blick vom Storsteinen, by Li-Mette, CC BY-ND

ここからのトロムソの眺めは圧巻です。美しいフィヨルド、フィヨルドに浮かぶ島々、遠くには頂上に雪を冠った山々が見え、夏は沈まぬ太陽を、冬にはオーロラを観察できる絶好の場所です。

Vistas desde el Teleférico de Fjellheisen de Tromso Noruega, by El Coleccionista de Instantes, CC BY-SA

北極教会

トロムソのランドマークと言える建物です。白い三角の特徴ある建物を横から見ると、氷原を表しているように見えます。1965年建築の教会で、大きなガラスの壁に十字架が施された正面玄関が印象的です。

Tromsø, Norway, by Claudia Regina CC, CC BY-SA

The Arctic Cathedral, by Pablo A. Araujo G., CC BY-SA

教会の内部には、北欧一大きい美しいステンドガラスがあります。キリストの復活をテーマにした作品です。パイプオルガンは、船の帆と氷原をイメージしたユニークなデザインで、教会の雰囲気によく合っています。2940本ものパイプでできています。

Arctic Cathedral Tromso, by Brian Marshall, CC BY

北極圏博物館

トロムソは、1800年代の後半から、北ノルウェーのアザラシ猟の中心となった街で、数々の重要な北極圏冒険の拠点でもありました。

P3120736, by LarsT, CC BY-SA

この北極圏博物館では、アザラシ猟のための北極圏での冬越えの歴史や、その生活がどのようなものであったかを、1900年頃の猟師達の小屋を再現して見せてくれます。

Polar Museum, by tomislavmedak, CC BY

また、冒険家アムンゼンやナンセンらの人生や北極冒険について、勇気ある人生を送った男女の北極圏猟師達についての興味深いストーリー、1500年頃からの北極圏の歴史を知ることができます。

Nansens Kajak, Polarmuseet, by nochn_nordlicht, CC BY

北極圏博物館の周辺は、トロムソで一番、古い町並みが残っているエリアです。この博物館の建物を始め、多くの1800~1900年頃の木造建築が残っており、まるで絵葉書のような風景です。

Polarmuseet, by nochn_nordlicht, CC BY

ポーラリア

ポーラリアは、世界最北にある北極圏水族館です。トロムソの中心から歩いて5分程のところにある、とても目を引く建物です。「荒い北極の海が氷塊を陸に打ち寄せた」ように見える建物です。

Polaria museum, Tromsö, by Julia Velkova, CC BY

ポーラリアでは、北極圏、特に、ノルウェーの最北地域・スバルバード諸島に焦点が当てられています。

Big Teddy, by kewl, CC BY

スバルバード諸島は、ノルウェー人ですら異国と感じるような地域です。過酷でワイルドな自然は、大変興味深くもあります。

Monster Fish, by Lee-yoshi, CC BY-SA

ポーラリアでは、スバルバード諸島について、オーロラについての迫力の映画を見ることができ、必見です。また、知的で、大人しい、北極圏に住むアボヒゲアザラシや、バーレンツ海に生息する魚達に会うこともできます。

Whiskered Seal at Polaria, by tomislavmedak, CC BY

トロムソ博物館

トロムソ島の南端の素晴らしいローケーションにあります。 北極圏の自然や文化歴史についての研究と伝承を使命とした博物館です。トロムソ博物館は、1872年に設立されたノルウェー最古の研究機関でもあります。

0906_Kreuzfahrt_Norwegen_0833, by weisserstier, CC BY

特に、興味深いのは、この地域の先住民族であるサミ人についての展示です。サミ人の遊牧狩猟の伝統生活、トナカイで生計を立てる生活、独自の民族伝統衣装、音楽など、サミ人の文化や歴史について多くのことを知ることができます。

0906_Kreuzfahrt_Norwegen_0850, by weisserstier, CC BY

北極圏のワイルドライフの展示では、9mもの大きさの鯨の骨が、光の効果でまるで命を吹き込まれたかのように見えます！

0906_Kreuzfahrt_Norwegen_0847, by weisserstier, CC BY

まとめ

北極圏の生活や自然の体験は、カルチャーショック的体験です。白夜やオーロラといった自然現象だけでなく、人々の生活、文化、歴史が、私たちが馴染んでいるものとは、全く違うということを強烈に感じる旅になるでしょう。