更新日:2020年4月13日
オスロ 重要な歴史的建物5選
「ノルウェーは独立後わずか100年」と聞くと、歴史は短いと感じがちですが、そんなことはありません。過去において、デンマークとスウェーデンの統治下にあったものの、ノルウェーには長い歴史があるのです。ここでは、オスロ中心部にある、代表的な歴史的建物をご紹介します。
アーケシュフース城砦
1299年、国王ホーコン五世が、オスロを守る砦として建築しました。17世紀初めに、国王クリスチャン四世が、中世の砦からルネッサンス風の城砦に改築したものが、現存のアーケシュフース城砦です。オスロの中心部、オスロフィヨルド沿いの高台にあるため、オスロ市街やフィヨルドの美しい景色が望めます。お薦めの散策スポットです。
今では、緑溢れる穏やかな城砦ですが、過去数百年に渡って、何度も戦いが繰り返され、城砦としてだけでなく、牢獄、処刑所としても使われてきました。現在も、アーケシュフース城砦は、国家戦略上の重要なポイントで、一般公開されていますが、軍事区域です。
城砦では、オリジナルの中世の城の残存や、王達が使用した部屋、城内の様子、壮麗なホールなども見学できます。
by Olivier Bruchez, CC BY-SA
by Erlend Aaby, CC BY-SA
- 名称:
- Akershus festning
- 住所:
- Festningsplassen, 0150 オスロ, ノルウェー王国
- ホームページ:
- Foursquare.com
ノルウェー王宮
オスロのメインストリート、カールヨハンガーテ通りは、ノルウェー宮廷に向かってまっすぐと伸びています。その通りを迎え入れるかのように、やや高台に、宮殿は立っています。
by Images George Rex, CC BY-SA
宮殿と言っても、こじんまりとした薄い黄色の建物で、あまり豪華な印象はありません。ノルウェーの王室は「庶民的な王室」として知られていますが、これもその表れかもしれません。周囲には宮殿公園があり、自由に散策できます。多くの木々に囲まれ、広い芝生、池などがあり、街の中心とは思えない静かな環境です。
by Jérémy Couture, CC BY
宮殿は1849年完成の建物ですが、近年、大掛かりな改築が行われました。6月下旬〜8月中旬、王宮の一部が一般公開され、いくつかの代表的な部屋を見学することができます。毎日13時30分、衛兵交代式もあります。
by Jérémy Couture, CC BY
- 名称:
- Det kongelige slott
- 住所:
- Slottsplassen, 0010 オスロ, ノルウェー王国
- TEL:
- +47 22 04 87 00
- ホームページ:
- 公式サイト Foursquare.com
オスロ大聖堂
カールヨハンガーテ通りにあり、オスロの最も重要な教会です。政府、王室の重要な公式行事もしばしばここで催されます。2001年、ノルウェー王室の皇太子夫妻はこの教会で結婚式を挙げました。
1690年代の建築で、その後、数度に渡って改築され、最後の改築が行われたのは2006~2010年です。教会は、毎日、全ての人々にドアを開いており、観光客も自由に入ることができます。木のぬくもりを感じる、穏やかな雰囲気の教会です。
Oslo domkirke, by Anne-Sophie Ofrim, CC BY
1700年頃の作品である、祭壇、説教壇、パイプオルガンのフロント部の装飾はオリジナルで、見応えがあります。その他、1900~1950年にノルウェー人芸術家に作られたステンドガラス、天井画、銅製ドアなども見所です。
DSC02917, by firerose arien, CC BY-ND
- 名称:
- Oslo Domkirke
- 住所:
- Karl Johans Gate 11, 0154 オスロ, ノルウェー王国
- ホームページ:
- 公式サイト Foursquare.com
国会議事堂
黄色いレンガ造りの国会議事堂は、中央の半円形の建物が印象的で、国会というよりも劇場か宮殿のようなイメージです。1860年代に建設され、それまでは他の場所で開かれていた国会が、1866年からこの国会議事堂で開かれるようになりました。
by News Oresund, CC BY
1905年に、ノルウェーはスウェーデンから独立しましたが、同盟国としてスウェーデン下にあった時代にも、独自の憲法と国会を持っていました。ノルウェーが、憲法を成立し、国会を設立したのは1814年5月17日で、今でも5月17日がナショナルデイとして、毎年盛大に祝われています。
- 名称:
- Stortinget
- 住所:
- Karl Johans gate 22, 0026 オスロ, ノルウェー王国
- TEL:
- +47 23 31 30 50
- ホームページ:
- 公式サイト Foursquare.com
オスロ大学とアウラ講堂
カールヨハンガーテ通りにあるオスロー大学は、1811年設立のノルウェーで最も古い大学で、5人のノーベル賞受賞者を輩出している名門大学でもあります。大学の建物は、1841~1853年にかけて建設されたもので、アカデミックな雰囲気が漂います。現在は、法学部のみがここにあります。
1911年、大学の100周年を記念して建築されたアウラ講堂には、ノルウェーの芸術家ムンクの装飾壁画があります。新築講堂に展示される絵画の一般公募でムンクが選ばれ、1916年に完成しました。「太陽」「歴史」「太陽」など11面の連作壁画があり、自信と自然愛に満ちたムンク作品を見ることができます。残念ながら、現在、一般公開の機会は限られていますが、コンサートや講演がしばしば開かれ、その際に、これらの壁画も見ることができます。
Oslo, by Charlie Dave, CC BY
アウラ講堂では、1947~1989年まで、ノーベル平和賞授与式が行われていました。
- 名称:
- Universitetet i Oslo
- 住所:
- Blindern, 0359 オスロ, ノルウェー王国
- ホームページ:
- 公式サイト Foursquare.com
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!