2015年6月10日
ノルウェー
ノルウェー 古都ベルゲンの見どころ
by Schnuckie
ベルゲンはノルウェーの第二の都市。人口約40万人ほどの港町です。南北に長いノルウェーの西南に位置します。長い歴史を持ち、1217年から1299年まではノルウェーの首都でした。オスロとはノルウェー語も気候もずいぶん異なります。とても魅力的な街ベルゲンですが、雨の日が多いことでも有名です。観光の際は、傘やレインコートの準備をお忘れなく!
世界遺産ブリッゲン
ベルゲン市の中心部で、ベルゲン港のすぐそばにあります。いろんな色の三角屋根の木造建物が並び、とてもチャーミングでベルゲンのイメージそのものです。ブリッゲンはベルゲン市でも最も歴史の古いエリアで、14世紀から18世紀の後半にかけてはハンザ同盟のオフィスが置かれ、交易の中心地となり繁栄しました。
by Dal Lu, CC BY-ND
ブリッゲンの建物は、木造であるゆえに何度も火災の被害にあいましたが、いつも以前と同じように再建されてきました。1754年の大火災では全焼してしまいましたが、やはり間も無く、以前と同じように再建築されました。
by djanimal, CC BY
現在、61の建物が世界遺産として保護されていますが、これらの建物が博物館になっているのではなく、自由に建物にアクセスでき、オフィスやカフェ、アーティストのワークショップなどとして、今でも普通に使われているのも興味深いです。
by Sten Dueland, CC BY-SA
ローゼンクランツタワー
ブリッゲンのすぐ近くにあり、ベルゲンフース城砦の中の建物の一つです。建物の古い部分は13世紀頃のもので、今の形・構造に改築・増築されたのは16世紀半ばです。中世の小城かつ要塞であるタワーは、見るからに頑丈で歴史を感じさせるパワーに溢れています。スコットランドからの石工職人によって建てられたため、当時のスコットランドの城の塔に似ていると言われています。
by Bernt Rostad, CC BY
by paul.horsefield, CC BY-SA
地下1階、地上5階のタワーには、倉庫、地下牢、警備部屋、住居、迎賓室などがあります。家具などはほとんどなく、石造りの構造を見るような見学ですが、それが、かえって、中世の城砦の雰囲気を強烈に感じさせます。
by Bods, CC BY-SA
魚市場
ベルゲン港のすぐ近く、ブリッゲンは目の前です。アウトドアの魚市場で、魚市場としてはこじんまりとしていますが、素晴らしいロケーションにあるので、散策しながら覗いてみて下さい。市場には、サーモン、たら、茹でたカニ、エビの他、季節ごとの野菜や果物、花、手工芸品や、お土産も売っています。
by decade_null, CC BY
by 아침놀, CC BY-SA
天気が良かったら、ベルゲン港沿いのベンチに座り、魚市場で買ったノルウェー人も大好きな茹でたエビを食べながら、のんびりとブリッゲンと海の光景を楽しむのもお薦めです。
by jaybergesen, CC BY
by AKX_, CC BY
フロイエン山とケーブル鉄道
フロイエン山は、ベルゲンを囲む7つの山の1つで標高425mです。この山には歩いても登れますが、魚市場からすぐの処からケーブル鉄道を利用できます。約8分で標高320mまでの急な斜面を上がるので、このテーブル鉄道乗車もなかなか楽しい経験です。
by spinster, CC BY
最終駅付近には「フロイエントラッペン」という大きな展望場があります。石造りの広大な展望台は、山の斜面から10m出るように階段式に造られています。ここからは、ベルゲン市とベルゲン港の素晴らしい景色を眺めることができます。昼間だけでなく、夜景を見ることもできます。
by Anup Shah, CC BY-SA
この展望台は、屋外でありながら、床暖房設備もあり、野外コンサートなども行なえるように設計されています。
by djanimal, CC BY
まとめ
ベルゲンのたくさんある見所の中のほんの一握りのご紹介ですが、お互いに近いのでまとめて訪ねることもできます。自然と歴史、そして、長い交易の要地として培われた国際的な雰囲気を持つベルゲンを楽しんで下さい。

筆者 : Schnuckie
シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。