更新日:2020年4月13日
シュロッス ノイシュヴァンシュタイン (Schloss Neuschwanstein)。日本名では新白鳥城。その名の通りドイツアルプスの山を背景にそびえ立つ白い華麗なお城は目にするとため息がでる程の美しさ。
by Trinh Nguyen, used under CC BY-SA
ドイツ・ロマンティック街道の終点フッセンにあるこのお城は、バイエルン国王ルードヴィッヒ2世が莫大な費用かけて完成させたもの。ワーグナーのオペラに陶酔し、美少年を好んだこの王は狂気の王と呼ばれていて、当時の評判は余り良くなかったようです。
ルードヴィッヒ2世, From wikimedia
気違い王の浪費の産物と言われていたこのお城。今ではドイツ内でもトップを誇る超有名観光スポットになりバイエルン州は観光で収入で潤っています。つまりルードヴィッヒ2世の投資は大成功というわけです。
夏の観光シーズン中は大混雑しています。ゆっくりと見学したいのならばシーズンオフの冬の方がおすすめです。ただし寒いのは覚悟の上です。
All photos by Mathias Apitz (München), used under CC BY-ND
お城内の見学はグルーブごと。ドイツ語と英語はガイドさんがつきます。その他の言語はオーディオガイドに従っての見学になります。所要時間は30分程度。
All photos by Mathias Apitz (München), used under CC BY-ND
お城の中に入ると『わび・さび』を美としてきた日本人の目からは、インテリアや内装がコテコテ度200パーセントで消化不良気味になりそう。しかし当時としてはかなり高度なシステムキッチンには感心します。
個人的にはやお城の内部よりも外からのお城の外観が好きです。
All photos by Mathias Apitz (München), used under CC BY-ND
さてルードヴィッヒ2世が自分だけの美の世界に浸ろうと建てたこのお城。彼の意思とは反対に現在では世界中からの老若男女で溢れています。おまけにアジアからの『白鳥城をバックに結婚式』なるツアーのカップル数十組が団体で結婚式の写真を記念撮影していたりもします。大衆的な香りがプンプン。
美意識が高かったルードヴィッヒ2世。この様子を天国から見てため息をついていそうですね。
お城のHP : http://www.neuschwanstein.de/englisch/palace/index.htm
【白鳥城へのアクセスについて】
ミュンヘンから観光バス、レンタカー、鉄道+バスでお城のふもとまでアクセス可能です。しかしチケット売り場からお城までは徒歩で30分ほど坂道を登らなくてはいけません。歩くのが苦手な方にはバスと馬車を利用。でもこちらもお城の前までは行けないので、最後の10分程度は歩くことになります。『ロマンチックなお城に行くんだからお洒落したい』と思ってもここは我慢。歩きやすいスポーツシューズなどでお出かけ下さい。
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