> 歴史と伝統ある正統派!ドイツの老舗洋菓子店3選

2016年12月19日

ドイツ

歴史と伝統ある正統派!ドイツの老舗洋菓子店3選

by シュローダー彩

筆者提供

今回はクリスマスも目前に迫ったこの冬、ドイツで是非とも訪れるべき、見目麗しいショーウィンドウのディスプレイとドイツの伝統を重んじた正統派のお菓子を楽しむことのできる、クラシックで趣のあるドイツ菓子の老舗をご案内します。

1. Café Eigel

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まずはじめにご紹介するお店は、今回私が訪問した中でも最もお気に入りだったケルンの1851年創業の歴史あるカフェ「 Café Eigel 」です。

このお店の入り口はケーキやチョコレート菓子が並ぶ、ドイツの老舗の洋菓子屋さんになっています。

クリスマスの時期には大きなお菓子の家も飾られていて、ショーウィンドウはゴールド、お店のテーマカラーの赤でキラキラとゴージャスな雰囲気を醸し出していました。

外側からは想像できないほど中はもっと広く開けていて、奥には中庭のような吹き抜けの天井窓があり、そこには日の光の差し込む席も設けられています。

観葉樹や観葉植物もイキイキと育ち、暖かで余裕のあるスペースと座り心地の良い一人掛けソファのような椅子は、ついつい長居してしまいそうです。

ケーキも目移りするほど多くの種類があり、本国ドイツ以外では見かけられない正統派のドイツケーキがたくさんあって、なかなか「これ!」と決められません。

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悩んだ挙句に、どうしても食べてみたかったドイツの人々の大好物として人気の「バームクーヘン・トルテ(バームクーヘンをカットしたものとバタークリームで作るケーキ。バームクーヘンそのものよりもドイツでは代表的な人気を誇る)」と、濃厚そうなチョコレートのムースがチョコレートのグラッサージュでコーティングされた「チョコづくしのトルテ」。

落ち着いた大人の雰囲気漂う店内ではウェイトレスの女性たちもとても機敏でテキパキと仕事をこなし、凛と背筋を伸ばして颯爽と沢山のテーブルの間を行き来する姿に見惚れてしまいます。

ケーキはアメリカ人もびっくりするほどの大きさですが、甘さは控えめでチョコレートも上質、バームクーヘントルテには爽やかにレモンの酸味が添えられていて、さすがは老舗の職人のなせる技!と頷きながら、食べ進める手は止まらず、あっという間にペロリと完食してしまいました。

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【 Café Eigel 】
所在地:Brückenstraße 1, 50667 Köln, Germany
営業時間:
月曜日〜金曜日 AM9:00 – PM7:00
土曜日     AM9:00 – PM6:00
日曜日     PM2:00 – PM6:00
定休日:なし
HP:http://cafe-eigel.de/

2. Arzmiller – Café Konditorei・Confiserie

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続いて2件目にご紹介するのは、歴史の深い街ミュンヘンにある趣のある、少し見つけるのが難しい入り組んだ所にある、ひっそりと隠れた、優雅な佇まいのカフェ「 Arzmiller – Café Konditorei・Confiserie 」です。

大きな通りから、ロの字型になった建物の小さな中庭へと続く入り口を「本当に入っていいの?」と不安に思いながらくぐり抜けると、広い中庭に面した一角に隠れ家のようなカフェへの扉があります。

中は重厚な落ち着いた佇まいと照明で、ご近所のマダムやご家族連れと思しき方々がゆったりと過ごしていました。
静かで都会の喧騒を忘れさせる、外界とは隔絶された優雅な時を刻む店内では、中庭を眺めながら一人でゆっくりと過ごしたい午後にも良さそうです。

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ここではドイツの伝統的なケーキで頻繁に登場するチェリーたっぷりの「シュヴァルツヴェルダートルテ」をオーダーします。

これは「黒い森(シュヴァルツヴァルト)のケーキ」という意味で、フランスの洋菓子店では「フォレ・ノワール(フランス語で「黒い森」の意)としても親しまれています。

ココアスポンジにたっぷりと乗ったさくらんぼは、さくらんぼの蒸留酒(キルシュ)を使った大人の味で、間に挟んであるガナッシュ(チョコレートのクリーム)も甘さ控えめ。苦味のあるチョコレートと洋酒の香りで大人の味わいでした。

【 Arzmiller – Café Konditorei・Confiserie 】
所在地:Theatinerhof am Odeonsplatz,
Salvatorstraße 2, München, Germany
営業時間:
月曜日〜土曜日 AM8:30 – PM18:30
日曜日     AM10:30 – PM18:00
定休日:なし
HP:http://www.cafe-arzmiller.de/

3. BrotHaus Café

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さて、今回最後に訪れる3番目のお店は、世界中に名の知れたドイツの有名な観光地「クリスマスヴィレッジ」として名高い、小さな小さな一年中クリスマスをお祝いしているという夢のような街「ローテンブルク・オプ・デア・タウバー」の中にあります。こちらで私がお邪魔したのは、なんと創業1616年という「 BrotHaus Café 」。

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400年以上も続く気も遠くなるような歴史を持つ、老舗の中の老舗のパン屋さんが経営するお店です。
このお店に伺った当時、私は全くそんなことは存じ上げず、かわいいお店の外観と、この村の銘菓である「シュネーバル(「雪の玉」という意味を持つ、ひも状になったパイとシューの間のような食感の生地を丸めて油で揚げ、粉糖や様々なチョコレートでコーティングしたお菓子)」欲しさに飛び込んだのがこちらのお店でした。

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お店のすぐ真向かえにも同じくシュネーバルのお店があったので、最初は両方で少しずつ買って食べ比べてみるつもりだったのです(シュネーバルの生地はお店によってクッキーのように固かったりシュー生地のように軽かったり、と様々なお店の秘伝のレシピが存在します)が、 結局お土産(シュネーバルは約2ヶ月、常温で日持ちするそうです)も全てこちらで購入していました。

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それというのも、こちらのお店のマダム、なんと!日本語をお話しになります!愛嬌たっぷりでかわいいマダムとお話ししているうちに、「お土産のシュネーバルはここで全部買ってしまおう!」となりました。
お味は予想以上に美味しく、ホロホロとした生地の食感は、日本の懐かしい洋菓子店の「常温で日持ちするミルフィーユ菓子」に近く、素朴ですが食べ始めるとクセになる美味しさです。

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カフェスペースはお店同様、大きくありませんが、この街は「おとぎの国」「ヨーロッパの宝石箱」とも呼ばれる大変美しい街並みなので、このお菓子を頬張りつつ街を散策してまわるのも楽しいかもしれません。

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【 BrotHaus Café 】
店舗名:Obere Schmiedgasse店
所在地:Obere Schmiedgasse 10, 91541
Rothenburg ob der Tauber, Germany
営業時間:月曜日〜日曜日 AM9:30 – PM5:30
定休日:なし
HP:http://brot-haus.de/

筆者 : シュローダー彩

ルコルドンブルー卒業後、ピエールエルメ、赤坂のイタリアンレストランでディオールやイタリア大使館などのパティシエを務める。 現在はシアトルに在住。『地球の歩き方』でも記事を執筆。食べる事が趣味。HPはこちら