> 「ベルリンの壁」を巡る5つの場所

2015年6月12日

ベルリン

「ベルリンの壁」を巡る5つの場所

by Schnuckie

© Marco2811 - Fotolia.com

ベルリンはドイツの中でも、エネルギーを感じる街です。激動の歴史を経て、新たに誕生・成長している街ならではのエネルギーなのかもしれません。「ベルリンの壁」は、壁があった時も、無くなった今も、ベルリンとは切り離せない存在です。「ベルリンの壁」について知ることのできる興味深い5つの場所をご紹介します。

イーストサイドギャラリー

ミューレンシュトラッセ(Muehlenstrasse)にある1.3㎞に渡る野外の壁画ギャラリーです。ベルリンの壁崩壊直後(1989~1990年)に、コンクリートむき出しのグレーの壁だった東側の壁を、世界中からのアーティスト達がカラフルで、個性あふれる壁画で埋めました。

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by tjuel, CC BY

20ヶ国以上の国々からのアーティストが、希望・自由・政治的なテーマを主題とした100あまりの壁画を作成しています。Dimitri Vrubel 作の「キス」(東ドイツのホーネッカーとソ連のブレジネフがキスする絵)、Tierry Noir作のカラフルな顔を描いた壁画がとりわけ有名です。

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by jack_of_hearts_398, CC BY
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by Graham C99, CC BY
名称:
East Side Gallery
住所:
Mühlenstr., 10243 ベルリン, ドイツ連邦共和国
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

ベルリンの壁記念センター

ベルリン中心部のバーナウアー通り(Bernauer Strasse)にある野外の歴史的サイトです。

本物の壁が残され、取り除かれた部分には杭が打たれて、壁の様子を想像できるようになっています。また、70mに渡って2つの壁(内壁・外壁)と、その間の監視ゾーンの様子が、そのまま残されています。多くの人がベルリンの壁について聞いたことがあると思いますが、この場所に来て、実際の壁を見、分断の様子をわずかながらでも目にすることで、当時の様子をリアルに感じることができます。

Gedenkstätte Berliner Mauer | Berlin Wall Memorial, Foursquare.com

ベルリンの壁は1961~1989年まで在りましたが、驚くことに、最初の壁・有刺鉄線は、わずか数日で張り巡らされました。有刺鉄線は、コンクリートの壁に、そして、二重の壁へと、監視はどんどん厳しくなりました。多くの人々が、自由を求めて命がけの脱出を試みました。
ドキュメントセンターでは(道を挟んですぐ)、壁の建築の歴史や、当時の生活の様子を詳しく展示してあります。また、展望台もあり、そこからは、残されているベルリンの壁や記念碑を見渡すことができます。

Gedenkstätte Berliner Mauer | Berlin Wall Memorial, Foursquare.com
Gedenkstätte Berliner Mauer | Berlin Wall Memorial, Foursquare.com
名称:
Gedenkstätte Berliner Mauer | Berlin Wall Memorial
住所:
Bernauer Str. 111 (Ackerstr.), 13355 ベルリン, ドイツ連邦共和国
TEL:
+49 30 467986666
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

壁博物館

チェックポイントチャーリー博物館とも呼ばれています。ベルリンの壁が作られた直後の1962年から、2部屋あまりの小さなアパートで始まった「壁について」の博物館です。現在では、2000㎡の展示面積を持つ博物館となっていますが、今でも、創始者ライナー・ヒルデブラント氏が手作りした展示版も見ることができます。壁の建造の背景や、当時の重要な歴史的な出来事についても知ることができます。
実際に、脱出のために使われたミニ潜水艦や車などの展示品などからは、人々の切実な思いが伝わってきます。

Mauer Museum – Haus am Checkpoint Charlie, Foursquare.com
名称:
Mauer Museum – Haus am Checkpoint Charlie
住所:
Friedrichstraße 43-45, 10969 ベルリン, ドイツ連邦共和国
TEL:
+49 30 2537250
ホームページ:
Foursquare.com

チェックポイントチャーリー

ベルリンの壁があった時代に、市の検問所が置かれた場所です。東西ドイツ分断時代には、ベルリンは、米英仏ソの4地域に分けられていました。このチェックポイントチャーリーは、米ソ間の検問所が置かれた場所です。ちなみに、検問所の名前「チャーリー」は、特別な人の名前ではなく「C」のフォネティックコード「チャーリー」からきており、「検問所C」の意味です。

冷戦時には、「ベルリンの危機」(1961年)など、米ソ直接対決の危機も生じた場所ですが、今では、平和な人気のツーリストスポットになっています。周辺では、オープンエア展示もされており、「脱出の試み」「検問所の歴史」「ベルリン危機の一触即発の危機感」などについて、詳しく知ることができます。

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by Jorge Pindorama, CC BY
名称:
Checkpoint Charlie
住所:
Friedrichstr. 43-45 (Zimmerstr.), 10969 ベルリン, ドイツ連邦共和国
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

テロのトポグラフィー

ニーダーケーヘンシュトラッセ(Niederkirchenstrasse)にある歴史博物館ですが、この場所は、東西ドイツ分断時代に、ちょうど壁が建てられていた場所で、博物館の敷地内には壁がそのまま残されています。

この歴史博物館は、壁の博物館ではなく、ナチ政権下の弾圧と、ナチの犯した罪について記録する博物館で、1935~1944年まで、悪名高いゲシュタポ(秘密国家警察)とSS(ナチス親衛隊)の本部があった場所にあります。「ベルリンの壁」の前のもう一つの暗く重い歴史を学ぶことができる場所でもあります。

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by ObjektivKRAFT, CC BY
名称:
Topographie des Terrors
住所:
Niederkirchnerstr. 8, 10963 ベルリン, ドイツ連邦共和国
TEL:
+49 30 25450950
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

まとめ

ベルリンはとても特別な街で、刺激に溢れています。観光地としてもとても魅力的ですが、歴史に興味を持たずにはいられない街でもあります。「ベルリンの壁」を見、知り、考えてみることは、ベルリンを訪れてこその体験だと思います。

筆者 : Schnuckie

シュヌーキー。ヨーロッパ生活が長い40代後半の女性。現在はノルウェーのオスロ在住。ドイツを訪れる機会が多く、イギリスにも5年余滞在。これまで旅した国は、アジア、ヨーロッパを中心に25ヶ国。