> フランス王の歴史が凝縮!世界遺産フォンテーヌブロー宮殿

2015年5月22日

フランス

フランス王の歴史が凝縮!世界遺産フォンテーヌブロー宮殿

by café gourmand

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フランスが誇る世界遺産と言えば「ヴェルサイユの宮殿と庭園」が有名ですが、ヴェルサイユに宮殿が築かれる前のフランス国王の居城はどこであったかご存知ですか?答えはフォンテーヌブロー宮殿です。パリから電車とバスで1時間もあれば行けるフォンテーヌブロー宮殿は、フランスの歴史を物語る上で欠かせない建物であり、ヴェルサイユ同様その庭園と共に世界遺産に登録されています。

Il castello di Fontainebleau
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ヴェルサイユに引けを取らない、由緒正しい宮殿

ヴェルサイユ宮殿に比べると知名度がやや落ちてしまう印象のフォンテーヌブロー宮殿ですが、少なくとも12世紀後半のルイ7世から19世紀後半に第二帝政を敷いたナポレオン3世の時代まで、歴代の王や権力者に愛され、代々手を加えられてきた由緒正しい宮殿です。フォンテーヌブロー宮殿の歴史を知ることは、いわば中世から近代までのフランスの歴史を知ることになると言っても過言ではないでしょう。

chateau de Fontainebleau
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Chateau de Fontainebleau, France, interiors details
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歴代の王が増改築を続けた

フォンテーヌブローはヴェルサイユ同様、初めは王が狩猟を楽しむ場でした。12世紀頃には狩猟用の城館があったようですが、現在の宮殿の基礎を築いたのはイタリアからルネサンス文化をフランスに持ちこんだフランソワ1世です。息子のアンリ2世の時代に宮殿は大幅に拡張され、その後もアンリ4世、ルイ13世から16世、革命を挟んでナポレオン、王政復古を果たしたルイ・フィリップ、そしてナポレオン3世とフォンテーヌブロー宮殿に手を加えた王や時の支配者の顔触れは錚々たるものです。

Chateau de Fontainebleau , France
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フォンテーヌブロー宮殿の見所

フォンテーヌブロー宮殿を見学していると「F」「H」「N」の頭文字が装飾の中に刻まれているのをよく見かけます。「F」はフランソワ1世、「H」はアンリ2世、「N」はナポレオンを示しており、イニシャルのある部屋が誰に由来するものかが分かるようになっています。
それでは、各王が作り上げた見所を見てみましょう。

Chateau de Fontainebleau, France, interiors details
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・フランソワ1世とアンリ2世

<フランソワ1世の回廊>イタリアルネサンスの芸術家ロッソによる装飾が美しい長さ60m幅6mの回廊です。両側の壁の上方に絵画や彫刻が並ぶ様は圧巻です。

Interni del castello di Fontainebleau
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<舞踏会の広間>フランソワ1世、アンリ2世の時代に渡って築かれた大広間です。神話等を題材としたフレスコ画に彩られた空間は正に華麗。かつてこの場で宮廷文化が花開いた事を想像させます。

Chateau de Fontainebleau, France, interiors details
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・アンリ4世とルイ13世

<ディアナの回廊>アンリ4世時代に王妃の私室として作られました。後にナポレオンが修復し、ナポレオン3世が図書室に改装しました。今ではナポレオンの蔵書約16,000冊が保管されています。

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<馬蹄型の階段>現在の宮殿の中心にあたる白馬の中庭にある馬蹄の形をした階段で、ルイ13世の時代に改築されました。ナポレオンがエルバ島へ流される際に兵士に別れを告げた場所としても有名です。

Medieval landmark - royal hunting castle Fontainbleau, France
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・ナポレオン

<玉座の間>国王の寝室をナポレオンが玉座の間に改装しました。装飾に金が多く使われており、かつての皇帝の権威を物語っているようです。

Interni del castello di Fontainebleau
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<皇帝の私室>ナポレオンが退位を決断したと言われている部屋です。別名退位の間とも呼ばれます。

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営業時間:
4月~9月の9:30~18:00
ホームページ:
http://www.musee-chateau-fontainebleau.fr
フランス観光:
http://jp.rendezvousenfrance.com/ja/discover/30100

終わりに・・・

上記の他にもルイ13世が生まれた「ルイ13世の間」、ルイ・フィリップの時代に改装され、今ではセーブル陶器が陳列されている「絵皿の回廊」、ナポレオン3世の洗礼式が行われた三位一体礼拝堂、歴代王妃や皇后が寝室として使った「王妃の寝室」、そして宮殿同様歴代の王が手を加えてきた庭園等見所はたくさんあります。また、宮殿内には「皇后の中国美術館」、「ナポレオン博物館」等4つの美術館、博物館も入っています。これだけ見所のある世界遺産ですので、パリに滞在するのであれば是非一度訪れてみる事をお勧めします。ヴェルサイユ宮殿と合わせて訪問すれば、中世以降のフランスの歴史や建築、文化の流れを俯瞰出来るのでより深くフランスという国を理解できるはずです。

筆者 : café gourmand

初めてのヨーロッパ旅行でフランスの魅力にはまる。その後フランス語を勉強し始め、留学を経て、1〜2年に一度のペースでフランスへ。有名観光地も好きだけれども、地方の小さな町、村を散策するのがお気に入り。現在はフランス地方都市在住。