フランス本場のチーズはいかが?お勧めチーズ6選と食べ方
by x1klima, CC BY-ND

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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フランス本場のチーズはいかが?お勧めチーズ6選と食べ方

チーズ、それはワインやパンに並んで、フランスの食生活に欠かせないものです。フランスの家庭では、ほぼ毎日チーズが食卓にのぼりますし、高級フレンチのコース料理でもデザートの前にチーズが出されます。そんな庶民から王族まで万人に愛されてきたフランスのチーズを味わってみませんか。



フランスのチーズについて

日本で主流のプロセスチーズとは違い、フランスで一般的なチーズは、菌が生きているナチュラルチーズです。ワインと同じで、日ごとに熟成が進み、保存状態によっても味と香りが変わってきます。チーズを作る生産者とは別に「熟成士」という仕事があるほど。最適な状態に熟成したチーズは感動的なおいしさです。

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by Signe Karin, CC BY

また、フランスチーズと一言で言っても、作り方やその土地の風土によって違ってきて、フランス各地で多種多様なチーズが存在します。「365日毎日違う種類のチーズが食べられる」と言われるほどバリエーション豊富なフランスチーズ。その中でもおすすめのチーズを紹介します。

【1】カマンベール・ド・ノルマンディー(Camembert de Normandie)

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by mau.photo, CC BY-SA

カマンベールチーズは日本でも有名ですね。牛乳から作られた白カビチーズで、フランス人の間でも一番人気のチーズです。クリーミーなテクスチャーと塩気がワインのお供にぴったりです。

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by shlomp-a-plompa, CC BY-ND

適度に熟成したものがおいしく、スーパーで買う際は、木箱を開けて、包装紙の上からチーズの中央をそっと指で押し、柔らかいものを選びましょう。そして、買ってすぐよりも冷蔵庫に数日置くと、よりおいしくなります。必ず食べる30分前には冷蔵庫から出しておきましょう。

切ったときに中がトロッと溶けたようになったものが食べ頃。バターを塗ったパンに乗せて召し上がれ。

【2】コンテチーズ(Comté)

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Comte, by Mr Moss, CC BY

主にフランシュ=コンテ地方の牛乳から作られたハードタイプのチーズです。匂いもクセも少ないので、チーズを食べ慣れない人でも挑戦しやすいでしょう。

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Comte Cheese, by ellevalentine, CC BY

スティック状に切ってそのまま食べるのも、薄くスライスしてパンと一緒に食べるのも美味しいです。料理に使うのもおすすめで、コンテの持つ深いコクが料理をグレードアップしてくれます。キッシュやフランス版ホットサンド「クロックムッシュ」、また、他のチーズと混ぜてチーズフォンデュにどうぞ。

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Paris, by Mike_fleming, CC BY-SA

ハードチーズは熟成が進みにくいので、日本へのお土産にもいいのではないでしょうか。

【3】ロックフォール(Roquefort)

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Roquefort Coulet, by Sarah&Boston, CC BY-SA

「羊飼いが洞窟に置き忘れてできたチーズ」という言い伝えがある、羊乳で作られた青かびチーズです。今でも、ロックフォールチーズの製造過程ではこの伝説の洞窟が使われます。

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Roquefort, by MilStan, CC BY

クリーミーな舌触りと塩気の中に、青かびのピリピリとした刺激があり、通好みの味といってもいいでしょう。ハチミツと一緒にパンに塗ると食べやすいです。また、料理に使うと食べやすくなります。強い個性を活かし、サラダやグラタン、お肉のソースなど、様々な料理で主役を張れるチーズ界のスター選手です。

【4】クロタンチーズ(Crottin)

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Crottin, by grongar, CC BY

ヤギの乳から作られるチーズです。春~夏の間に、生産者から直売で買う固めたばかりのほとんど熟成していない超新鮮なものは、生クリームのように濃厚で美味ですが、なかなか入手できるものではないでしょう。

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Crottin de Chavignol, by Sunfox, CC BY-SA

お店に並んでいるものは、独特の匂いや酸味がありますが、加熱すると和らぎます。半分の厚さにスライスしてパンにのせ、グリルで焼いたものを、リーフサラダに乗せる「クロタンサラダ」は前菜にぴったりです。

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Hors-d’Oeuvre, by CohenKenny, CC BY

【5】ブリ・ド・モー(Brie de Meaux)

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by inra.dist, CC BY

牛乳から作られた白カビチーズです。歴史は古く、このブリーチーズから派生してカマンベールチーズができました。

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Brie de Meaux, by quinn.anya, CC BY-SA

ブリーチーズの中でも、モー村で生産されるブリ・ド・モーは、1815年のウィーン会議でのチーズ品評会で一位に選ばれ、「チーズの王様」と評されました。

カマンベールより塩気控えめのあっさりした味わいが上品なチーズ。ブラックチェリーのコンフィチュール(ジャム)と一緒に食べると、濃厚なレアチーズケーキのようでおいしいですよ。

【6】サンマルセラン・アフィネ(Saint-Marcellin affiné)

筆者一押し!アルプス山脈の麓、サンマルセラン村で作られる小さな白カビチーズです。カマンベールやブリーチーズよりも濃厚なミルクのコクが楽しめます。

アフィネというのは「よく熟成させたもの」を指し、形をとどめないほどトロトロに熟成させたものがクリーミーでおいしいです。熟成させすぎると苦味がでてしまうので、日本への持ち帰りには向いていません。ぜひフランスでお試しください。

最後に...

ご紹介したチーズのほとんどは、スーパーでも簡単に入手できるものばかり。
レストランでの食事もいいですが、公園など、青空の下でパンとチーズとワインを味わうフランス流ピクニックを楽しむのもいいのではないでしょうか。

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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