> 陽光あふれる南仏、プロヴァンスの田舎を巡る

2015年9月11日

南フランス

陽光あふれる南仏、プロヴァンスの田舎を巡る

by さすらい人MITSU

© Oleg Znamenskiy - Fotolia

まぶしい陽光、澄んだ空気。ヨーロッパ北部に住む人たちにはあこがれのプロヴァンスは、今でも人気のバカンス地です。日本でも最近、アヴィニョン、エクス・アン・プロヴァンス、アルルは人気上昇中です。ここではこれらの比較的大きな街から出かけるプロヴァンスのいなか旅をご紹介します。

1. プロヴァンスへのアクセス

観光の起点となるアヴィニョン、エクス・アン・プロヴァンス、アルルへは、パリから高速鉄道TGVで行けます。空の玄関口はマルセイユ空港で、パリだけでなくヨーロッパの主要都市からのフライトがあります。

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by hemkes, CC BY

2. まわり方

アヴィニョンかエクス・アン・プロヴァンスに滞在して日帰りでまわる方が多いです。日帰りツアーに参加するか、または、レンタカーが便利です。路線バスもありますが、本数が少なく、村によっては1日1便しかないところもあります。人数が集まればタクシーをチャーターするという手もあります。

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by hsivonen, CC BY
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by Miguel Virkkunen Carvalho, CC BY

3. ゴルド

アヴィニョンの南東、エクス・アン・プロヴァンスの北の一帯はリュベロン地方と呼ばれ、豊かな自然に包まれた美しい村々が点在します。丘の頂に古城がそびえ、斜面に石造りの家々が密集しているのがこの地方の村の特徴で、「鷲の巣村」と呼ばれています。

The village of Gordes, in Provence, France.
by levork, CC BY-SA

ゴルドはその代表格。村に入る直前にある展望台から眺める村の全景は一生忘れえぬ思い出となるでしょう。村の中心の城のまわりはみやげ物屋やレストランなどが建ち並んで賑やかですが、そこから石畳の坂道、階段を下って細い路地を歩くと、観光客の喧騒がすっと消えて、昔にスリップしたような不思議な感覚が味わえます。時折、道沿いの建物が途切れると、村の外の開放感あふれるプロヴァンスの野山が目に飛び込んでくるのも新鮮です。

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by Shadowgate, CC BY
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by Andrea Schaffer, CC BY
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by Andrea Schaffer, CC BY

ゴルドと似たような「鷲の巣村」としては、メネブル、ラコスト、ボニューなどがあります。

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by decar66, CC BY
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by Shadowgate, CC BY
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by myhsu, CC BY-ND

4. ルシヨン

黄色顔料の原料となるオークルの採集される丘の上の村です。赤褐色で彩られた建物群はリュベロン地方の他の村々とは明らかに異なった雰囲気を醸し出しています。

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by fred.bigio, CC BY

特に夕日に映える村の眺めはすばらしい。村の中を歩くと赤褐色には様々なバリエーションがあることがわかります。かつての採取現場には遊歩道が整備され、赤褐色土むき出しの崖を見ることができます。

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by Bert Kaufmann, CC BY
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by Miguel Virkkunen Carvalho, CC BY

5. セナンク修道院

ラベンダーで有名な修道院で、観光パンフの写真でご覧になった方も多いでしょう。深い谷に囲まれた修道院を背景にしたラベンダー畑は見事の一言につきます。修道院内部の一部を見学できることもあります。

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by lo.tangelini, CC BY-SA
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by fritz_the_no_good, CC BY

6. レ・ボー・ド・プロヴァンス

リュベロン地方の西、アルルの北東にある、石灰岩の岩山の頂にある城塞跡です。バスを降りて、迷路のような古い石造りの街並みを歩いていくと、中世にタイムスリップしたような感覚になります。

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by myhsu, CC BY-ND
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by decar66, CC BY

狭い入り口をちょっと覗いてみると、中はレストランやみやげ物屋だったりします。この外と内のギャップがおもしろい。城塞の頂に登ると、砲台の後も残っていて、中世には難攻不落を誇った城塞都市の面影をしのぶことができます。ここから遠望するプロヴァンスの風景もすばらしい。

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by Shadowgate, CC BY
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by sebrenner, CC BY

7. サント・ヴィクトワール山

エクス・アン・プロヴァンスに住んだ印象派の画家、セザンヌが繰り返し描いたサント・ヴィクトワール山。太陽を反射してきらめく白い山肌が印象的です。

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by abrocke, CC BY-SA

セザンヌが描いていた地点を示した資料がエクス・アン・プロヴァンスの観光案内所にあり、路線バスでのアクセスが可能ですので、セザンヌの見ていたのと同じ風景を今、見に行くことができます。観光地化はされておらず、売店、自販機はありませんので、暑い日は水を持っていくのをお忘れなく。

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by abrocke, CC BY-SA

さて、ここで紹介したのはプロヴァンスいなか旅の一端。筆者がこのあたりでバスに乗っていると、通過する村の中に、ここで降りて歩いてみたいと思うところがいくつもありました。ガイド本には載っていない「私だけのプロヴァンスの小さな村」を探してみるのはいかがでしょうか。

筆者 : さすらい人MITSU

アラフィフ男性。サラリーマン生活の傍ら、ヨーロッパを中心に27年間で36回、約350日を個人旅の空の下で過ごす。訪れた国は32か国。個性ある旅を一から創る人たちのお手伝いをしたい。

筆者のブログ:http://ameblo.jp/world-mitsu/entrylist.html