南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
更新日:2020年4月13日
フランスには地域特有の歴史と特産物を活かした都市化しない生活圏が守られています。その中でもとりわけ風光明美で、観光地としても優れた場所が「美しい村」として協会に登録されています。
プロヴァンス地方のなかでもリュベロン(Luberon)エリアにはいくつもの「美しい村」があります。その地域で取れる石材や土を取り込んだ街並みが特徴的で、どの村も自然を大切にした景観が魅力的です。
電車で入っていくことのできない、南仏プロヴァンス地方のリュベロン山麓。リヨンからTGVで行かれるプロヴァンスの都市アヴィニヨンから出発して、ルシヨンをはじめに各地をめぐるガイド付きのツアーは人気です。
街並み全体がオレンジがかった不思議な空間が、ルシヨンでは日常的な風景。この地域で取れるオークルという赤土を塗り込めた壁が印象的な美しい村です。朝日を浴びた赤土の村は幻想的に浮かび上がります。
Alley In Roussillon, by Miguel Virkkunen Carvalho, CC BY
リュベロン高原に対峙する城塞が特徴的で、天空に浮かぶような鷹の巣村「ゴルド」。渓谷を進むと、突然視界が開けたように現れるゴルドの景色に誰もが息をのみます。ビュースポットになっているパーキングがあり、夜景も美しく誘われるような灯りに引き寄せられます。
ゴルドの特徴ともいわれる、はちみつ色と言われる石積みの城壁が美しい城塞は長い歴史の中で幾度も攻防を繰り返しました。今では内部に美術館ができ、訪れる人を迎え入れてくれます。
village (GORDES,FR84), by jean-louis zimmermann, CC BY
近くにあるセナンク修道院のラベンダー畑も観光スポット。修道院の禁欲的な作りに可愛らしいラベンダー畑がまさに花を添えています。ラベンダー畑もリュベロンエリアを行く旅には欠かせないポイントです。
Abbazia di Notre-Dame de Sénanque – Gordes – Provenza – Francia, by pracucci, CC BY
春から夏にかけて、音楽や芸術のフェスティバルも目白押しのルールマランはリュベロン山麓のおしゃれな村。山地にある村とは趣が違い、緑に囲まれ、のんびりしたメルヘンな雰囲気があります。作家アルベール・カミュが過ごしたこともあり、文化や芸術に愛される町として今もギャラリーが沢山あります。
ルールマラン城は、現在一般公開されていてチェスのルークのような形の塔などが特徴的。中世の雰囲気を感じるお祭りやイベントも行われています。アヴィニョンだけでなくエクサン・プロヴァンスからのツアーも多く、どちらも車で1時間くらいの距離になります。
プロヴァンスにある「美しい村」はアクセスが厳しいところも多いので、アヴィニョンやエクサン・プロヴァンスを拠点にゆっくり回るのもいいですね。それぞれの村にカラーがあり、歴史があり味があります。一度は見てみたい絶景がきっと待っています。
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