> パリ「奇跡のメダイ教会」を徹底解説

2016年12月8日

パリ

パリ「奇跡のメダイ教会」を徹底解説

by 石狩熊子

カトリック教徒にとってのフランスでの第一聖地は、南フランスにあるルルドの泉(Lourdes)が有名ですが、実はフランスの首都・パリにも非常に名高い聖地として有名な小さな教会がある事をご存知でしょうか。その名は「奇跡のメダイ教会」(Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse)と言う修道院です。今回は、この修道院を徹底的にご紹介致しましょう。

1.奇跡のメダイ教会の所在地

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筆者提供

パリの6区にある老舗デパ-ト「ル・ボンマルシェ」(LE BON MARGHE)の食料品館の隣にあります。10・12番のメトロでも、94・87番のバスでもアクセス出来ます。どちらも駅と停留所の名前は「セ-ヴル バビロンヌ」(Sèvre-Babylone)です。駅や停留所から出て真っ先に見えるのがボンマルシェの大きな赤い文字だと思いますが、その裏側へ回るとRue du Bacと言う細い通りがあります。入口は目立たず特に特徴的でもありません。昼休憩時は火曜日以外は14時半になるまで開門しません。この入口の周囲には物乞いが多く居ますので貴重品には十分に注意して下さい。写真のマリア像は門を入って、振り返ると真上にあります。

2.教会の歴史と奇跡のメダイについての物語

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筆者提供

入口を入って礼拝堂までの通路の左側の壁一面に、この教会と奇跡のメダイに付いての物語が刻まれています。古い時代のものではないので文字も鮮明で読みやすく出来ています。時間のある方は是非目を通してみて下さい。白い壁にべ-ジュの色合いが優しい雰囲気を出しています。この壁の反対側には受付や、奇跡のメダイ販売所や無料で使用出来るお手洗いがあります。

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筆者提供

この像の近くには、いつもこの教会の修道女の方が立っています。目の前の奇跡のメダイ販売所でメダイを買い求めてから祝福をして頂く事も可能ですし、悩み事やお話を聞いて下さる事もあります。言葉がわからなくてもメダイを差し出せば祝福して下さいます。

3.ミサの様子

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筆者提供

礼拝堂内でのミサの様子です。毎日午後15時30分からロザリオの祝福が行われています。1日の内で一番信者の方が多く訪れる時間でもあります。ミサの時間は非常に静かで熱心な信者の方々が多いので参列しない方は、この時間帯は避けた方が無難です。

4.聖カタリナ・ラブレの不朽体

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礼拝堂の祭壇(右側)に1876年に没した聖カタリナ・ラブレが亡くなられた当時の姿のままで祀られています。彼女が24歳の頃にマリア様が姿を現しお告げを与え、後に世界各国のカトリック信者の方々に奇跡のメダイが広まって行きました。カトリックでは「聖人の遺体は腐敗しない」と言われており、カタリナは聖人としてこの教会に祀られています。実際には、この棺の前には柵がありますが目の前でお祈りをする事が可能な為に信者の方々が熱心に祈りを捧げています。また、供花も可能です。

5.ヴァンサン・ド・ポ-ル像と心臓

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1737年に列聖されたカトリック教会の司祭様で、愛徳姉妹会の創設者でもあり守護聖人でもあります。奇跡のメダイ教会は全国の愛徳姉妹会の総本山ですのでヴァン・サン・ド・ポ-ルの像が祀られております。足元の金色の聖遺物箱の中には、未だに腐敗していない彼の心臓が納められていますので必見です。この像と遺物箱は礼拝堂の入り口を入って真正面にありますが、マリア像を挟んで左側には彼の協力者であり、この教会に欠かせない人物でもある聖ルイズ・ド・マリアックの遺物箱もあります。

6.奇跡のメダイ&売店

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この教会内でしか購入出来ない奇跡のメダイです。郵送による販売やネット販売などは一切しておらず偽物も出回っているのでご注意ください。また、ネット販売や転売されたメダイには神の御加護はないそうです。自分自身で購入されるか、贈り物として頂きましょう。このメダイの表側にはマリア像が、裏側にはMの文字の上に十字架と、下に小さなハ-トが刻まれています。これはマリア様とキリストの心臓を表しています。

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奇跡のメダイには色々な種類と大きさがあります。濃い青色や水色、金、銀があります。サイズも大きいものは観光地にある記念メダルぐらい大きいものから極小の物まで様々です。
このメダイを身に着けていると、その人の窮地の時に奇跡が起きると言われています。

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ロザリオも長いものと指にかけて使う短いものがあります。色々な色やプラスチック、木の物などから選べます。中には繊細な物もありますので取扱いに注意しましょう。また、財布などに入れて持ち歩ける様なタイプのメダイもあります。他に絵葉書や聖カタリナの絵本などもあります。時間帯によっては非常に込み合いますので時間には余裕を持ちましょう。
特に12時前後はかなりの混雑です。

7.開館時間

毎朝7時45分から13時、14時半から19時まで開いています、火曜日は昼休憩がなく終日開いています。混む時間帯は、大体10時近くから12時半と午後の開門時間から閉門時間までです。特に混むのは火曜日とクリスマスなどのカトリックの祝日です。公式サイトにてミサの細かい時間なども確認できます。(英語・日本語あり)

最後に...

この教会は本当に小さくて目立つ教会ではありません。パリのノ-トルダム大聖堂は観光地として有名ですが、ここは神聖な祈りの場所として非常に名高い教会です。熱心な信者の方々が世界各地から参り、祈りを捧げています。礼拝堂内部は写真撮影は可能ですがフラッシュ撮影は厳禁です。観光地ではありませんので全てにおいて静かに過ごして下さい。

筆者 : 石狩熊子

花の41才女性。フランス在住歴15年。春は菜の花畑、夏はトウモロコシ畑、秋はコスモス畑に囲まれて質素に暮らす子沢山主婦☆