> 街全体が舞台となる幻想的な夜、リヨン光の祭典

2016年4月19日

リヨン

街全体が舞台となる幻想的な夜、リヨン光の祭典

by café gourmand

ローヌ川とソーヌ川に挟まれた街並みが美しいリヨンは、古代ローマ遺跡や中世の街並みを含む世界遺産を多くの観光客が訪れ、ブションと呼ばれる美味しいレストランがひしめき世界中のグルメを引き付けて止まない町です。そんなリヨンの町を、丘の上から見守るかのように立っているのがノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂で、この建物はリヨン市民にとって大切な建物の一つです。今回はこの聖堂にまつわる、リヨンのお祭りについてご紹介します。

ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂の歴史

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by Frédéric Chateaux, CC BY-SA

今日ではリヨンのシンボル的な存在ともなっているノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂は、1872年に建設が始まった、観光スポットとしての宗教建築物にしては比較的新しい建物です。

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by JR Guillaumin, CC BY-SA

普仏戦争の際に、パリを破りリヨンへ進むプロイセン軍を前にリヨン市民が聖母マリアに祈りを捧げたところ敵軍が撤退していった為、これを祝して建設が始まりました。

リヨンのマリア信仰と光の祭典

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by franklin_hunting, CC BY-ND

現在の聖堂が建設される前は、聖母マリアを祀った教会堂がありました。17世紀に起きたペストの大流行の際に聖母マリアに祈りを捧げ、これによりペストを回避出来た為です。

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by Gricha Rosov, CC BY-SA

時は下って約200年後、この教会堂に金のマリア像を捧げることになり、当初夏に予定されていたセレモニーが天候不順により12月8日に延期されました。ところが、この日もあいにくの天候で延期となる所でしたが、待ち切れないリヨン市民が窓辺に灯をともした蝋燭を置いた事が、光の祭典の起源となっています。

毎年12月8日は、リヨンの町が光に彩られる

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by francisco.j.gonzalez, CC BY

12月8日に窓辺に灯をともした蝋燭を置く習慣はその後も続き、現在のように12月8日を含む4日間続くお祭りとなったのは1999年からです。この期間、町は光の舞台と姿を変え、世界中から多くの人々がこの盛大で幻想的なお祭りを見に来ます。

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by Fulvio’s photos, CC BY-SA

それもそのはず、町の至るところで建物が光に彩られ、主要な建物や広場ではイルミネーションは音楽や映像を伴い、ショーが開催されるのです。

主な見所

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by Clara Giraud, CC BY-ND

町全体が舞台となるこの日、特に大きな会場となるのは市庁舎やオペラ座等の公共の大きな建物、そして市内の主要な広場(ベルクール広場、テロー広場等)、テット・ドール公園等です。これらの会場ではイルミネーションに加え、映像や音楽や舞台技術を駆使したショーが楽しめます。

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by MecTouZen-art, CC BY-ND

2014年はベルクール広場でリヨン出身の作家、サン・テグジュペリをテーマとした演目が開催され、フルヴィエールの聖堂はミラーボールでド派手にライトアップされていました。また華々しいイルミネーションとは対照的に、各家庭の窓には今でも灯りをともした蝋燭が置かれ、光の祭典の原点を思い出させてくれます。

参加にあたっての注意点

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by FaceMePLS, CC BY

国内外から毎年数百万人の観光客が押し寄せる為、特に週末は混雑が予想されますので、ホテルや交通機関のチケット予約はお早めに行う事をお勧めします。期間中、リヨン市内ではメトロやバスが割引又は無料となりますが、混雑を避ける為、入場規制がかかったりしますので、スケジュールには余裕を持って行動して下さい。

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by jamesonf, CC BY

また、12月上旬のリヨンは寒いので、防寒対策をしていくことをお勧めします。どうしても身体が冷えてしまった場合は、屋台でホットワインを飲むのもオススメです。

クリスマスを目前に、一足早く訪れる幻想的なリヨンの夜。昼間のリヨン散策ももちろん見所がたくさんですが、この期間だけ見られる夜のリヨンもまた魅力的です。今年の光の祭典の開催日は12月5日から8日です。この時期に、フランスを訪れる予定のある方はぜひチェックしてみて下さい。

筆者 : café gourmand

初めてのヨーロッパ旅行でフランスの魅力にはまる。その後フランス語を勉強し始め、留学を経て、1〜2年に一度のペースでフランスへ。有名観光地も好きだけれども、地方の小さな町、村を散策するのがお気に入り。現在はフランス地方都市在住。